
この記事では「手食文化(てしょく文化)」について若干触れています。
最近(というか今日)ヤオコーでお惣菜を買って家に帰ってから箸が無いことに気付きました。
ヤオコーというのはスーパーのことです。
YAOKO。#ヤオコー#八尾#yaoko pic.twitter.com/sk4vpWTIfI
— ฮิคารTeru@BKKor中野 (@mitsushimalove) 2019年5月13日
最寄りのヤオコーまで徒歩で10分くらいだったので戻って割り箸を持ってくるという選択肢もあったのですが、今日は仕事で本棚を運んだり、本を運んだりして疲れてたので10分歩くのも億劫でした。
そこで思いました。

待てよ、箸が無くても手があるじゃないか!
というわけで素手で食べることにしました。
もう調理済みの惣菜もローストビーフサラダも
トルティーヤも
ラム肉もしっかりフライパンで焼いてから
素手で食べたのですが
これが非常によかったです。
なんていうか

俺には野性の血が流れてたんだ!
ということを思い出すことが出来ます。
食べ物を指でつまんだり、鷲掴みにしてから口に運ぶと、箸を使うのと同じ味でも、また違った感覚を味わうことが出来ます。
普段は常に除菌ティッシュを持ち歩き、ポテチさえ箸でなければ食べたくないくらいの潔癖症なので、素手で食べ物を触ることさえ抵抗がありました。
しかし一度食べ物をつまんで、そのまま口に運んでしまうと、背徳感に打ち勝ったような不思議な心地になりました。

もう箸なんていらねえや。
割り箸をもらうのを忘れたので素手で食べることになった。いやあ、素手で食べるのはなかなか良い。
— ฮิคารTeru@BKKor中野 (@mitsushimalove) 2019年5月13日
ハマってしまいそうです。
そこで手で食事をする文化や民族について色々と調べてみたのですが、世界には箸を使って食事をする人よりも素手で食べる人の方が数が多い(っぽい)らしいです。
手食文化
素手で食事を摂ることを手食文化(てしょくぶんか)というらしいです。
これでも大卒(6年かかったけど)なのに、恥ずかしながら初めて知りました。
食事の方法は3つに分けられる
実際のところ、世界中の食事の方法は次の3つに大別することが出来ます。
- 箸を使う
- フォーク・ナイフを使う
- 手を使う
意外ですが、これ以外の方法は思いつきませんよね。
世界人口の44%が素手で食べる
手で食事をすると聞くとなんとなくマイナーな感じがしますが、実際は世界人口の約44%、つまり24億人くらいの人は素手で食事をしています。
箸で食事をしている人よりも多いのです。
近代以前は手食が当たり前
現在素手で食事を摂るのはアフリカ、中東、インド、東南アジア、オセアニアの地域に限定されますが、近代以前はヨーロッパや日本でも手食が当たり前でした。
ヨーロッパと言えばナイフとフォークというイメージがありますが、実際にそれらの道具を使っていたのは、肉を切り分けたりする時だけで、食べる時には手を使っていたとされています。
古来日本人は手食
日本でもおにぎりや寿司は素手で食べますよね。
そもそもおにぎりも寿司も素手で作っていますよね。
魏志倭人伝にも載ってる
古代の日本について書かれた最も古い文書である「魏志倭人伝」にも「倭人(日本人)は手食する」という記述があります。
中国から箸の文化が伝来する奈良時代までは、日本でも手食が当たり前でしたが、平安時代に入ると箸の文化が広がっていったそうです。
今でも平安時代の遺跡などからは箸が出土されることもあるんだとか。
道具よりも素手の方が優れている
素手を使って食べるのはなんとなく、「野蛮・不潔」というネガティブなイメージがあります。
しかし、手食は食べ物を口に入れる前に手(指先)で食べ物を味わうことが出来ます。
さらにフォークや箸などの道具よりも、よく洗った手の方が清浄であるとも考えられています。
まとめ
今回は手で食事を摂る「手食文化」について少し触れてみました。
私が手食を試したのは箸が無かったという不可抗力的な理由があったのですが、やってみると意外と楽しいです。
普段の食事とはちょっと違った刺激が欲しい時なんかに手で食べると、なんとなく気分転換にもなるのでおすすめです。
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