先日久々に東京お散歩教室の「築地市場~銀座散歩」に参加した。
タイトルの通り築地市場を出発し、銀座へと向かって歩くコースだったのだが、途中であの有名な中銀カプセルタワービルの前を通った。
外観
蔦のようなものが垂れているのは何だろう。
コンクリートジャングルの中のコンクリート廃墟になれる。このアングルからは廃墟感が漂っている。
真下から。
もちろん中銀カプセルタワービルの存在くらいは昔から知っていた。私だって一応は大卒である(設計者が黒川紀章だというのは大学4年の夏に知った)。
しかし、非常に恥ずかしいことだが、私はこの歳になるまで中銀カプセルタワービルを生で見たことがなかった。
中銀カフセルカワーヒルになってしまっている。濁点泥棒。
エントランス部分からはそれほど時代を感じさせない。
入り口が多少突き出しているのが面白い。
下に「ポプラ」がある。
中銀カプセルタワービル概要
この中銀ビルは「メタボリズム」の代表的な作品であるらしい。
メタボリズムは、1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動。新陳代謝(メタボリズム)からグループの名をとり、社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案した。(wikpedia)
メタボリズムとは新陳代謝という意味だ。新陳代謝とは古いものが新しいものに次々入れ替わることをいうらしい。それが生化学の文脈だと細胞の入れ替わりを意味する。
この中銀カプセルタワービルは一つ一つがカプセル(細胞)となっており、古くなったりしたら交換出来るようになっているとか。ところが実際には一部のカプセルだけを交換するのは困難なようで、これまで一度も交換されたことはないらしい。
悪いところがあれば取り替える、というのは言うのは簡単だが実際にやるのは難しい。
ちなみにメタボリズムという英単語に「新陳代謝」という訳を与えたのは夏目漱石らしいが眉唾だ。
6.5万円で賃貸出来る
この歴史的建造物はたったの6.5万円で賃貸出来るらしい。1Rで占有面積10.00㎡。ユニットバスにエアコン付きだ。
ちょっと高いが黒川紀章が設計したマンションに住めるのなら安すぎるし友達にも自慢できる。
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