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本当に「死ぬこと以外かすり傷(箕輪厚介)」なのかを考える

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最近はこの本がベストセラーらしい。

私が箕輪さんについて初めて知ったのは実はつい先月のことで、アベマプライムに映像で出演していたのを見たのがきっかけだ。

テーマは働き方についてだったら箕輪さんが酔っ払った状態での中継だったのでめちゃくちゃだった。話の中身についても全く記憶にない。しかし過去に箕輪さんが編集した著書を見る限り、基本的にどういう考え方をしているのかはわかる。

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これらは全て箕輪さんが編集した本だ。誰でも一度は書店の店頭に並んでいるのを見たことがあるだろう。

「死ぬこと以外かすり傷」の内容については特にここで触れない。一言でいえばこの世的な価値を高めることについて書かれた本だと言える。

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死ぬこと以外かすり傷?

私が気になったのは「死ぬこと以外かすり傷」というタイトルである。

これは要するに「死ぬことに比べればそれ以外のことはかすり傷程度のこと」という意味であるが、果たして本当にそうだろうか。

ここにはある前提が隠れている。それは「死ぬことはかすり傷以上の何か(もっと痛くて、辛いこと)」という前提だ。

つまりここでは死が何か重大なこと、しかも痛みや苦しみを伴うこと(そうでなければ「かすり傷」という比喩が生きてこない)として前提とされている。

死ぬこと以外かすり傷⇆死ぬことはかすり傷程度では済まされない

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死を体験することは可能か

ちょっと死について考えてみる。

死には2種類(本当は3種類あるがそれはまたの機会に)ある。自分の死か他人の死だ。しかし自分が体験するのはあくまで自分の死だけである。当然だ。他人の死を体験することは出来ない。というか他人の死を体験するというのが、一体どういう状態を指すのかも我々には理解することが出来ない。

実は「我々が他人の死を体験するということの意味が理解出来ない」のはそもそも自分の死についても体験することが出来ないことに由来している。

自分の死も体験不可能

我々は自分の死だって体験することは出来ない。なぜならそれは真に一回きりだからである。もう二度と生きている状態に戻らないという状態が死んだという状態なのだから、それを経験することは絶対に出来ない。

しかしこう反論する人もいるかもしれない。「もし一度死んでいた人間が生き返ったとしたらどうか。その人は一度は死んでいたのだから死を体験したと言えないだろうか」。

現実世界の中ではそういうケースは確かにありうるし、その人は「一度死を体験した」と言いたい気持ちも分かるし、本人も「俺は一度死を体験した」と言いたいだろう。

しかし、残念ながら生き返った場合でさえ死を体験したということは出来ない。生き返った人が体験したことはあくまで「一度死んでから生き返るまで」であり、死そのものではない。

上にも書いたように死とは二度も生き返らないという状態のことを指す(意味する)からである。つまり我々は自分の死を(故に他人の死を)体験できないのは経験的な問題ではなく、論理的(形式的)に不可能と言わざるを得ない。

この世界は誰の死も体験することが出来ないようになっているのである。我々に残されるのは死んだ後の(他人の)肉体しかない。

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死は痛くも苦しくもない

さっきの話に戻る。

「死ぬこと以外かすり傷」という言葉には「死はかすり傷適度では済まされないほど痛くて苦しい」という前提が隠れているという話をした。

しかし、自分が自分の死を体験することは不可能だということも上で論証された。つまり死は体験するものではない別の何かである。

かすり傷は当然自分が経験するものである。だからこそ痛いと分かるし、他人に投影することもできる。しかし死は自分で経験することも出来ないし、それを他人に投影することだってもちろん出来ない。

自分も他人も経験出来ない死という何かに痛みや苦しみが伴うなんてことがどうしてありえるだろうか。

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まとめ

以上色々と屁理屈をこねてみたが、この本を読むときにそんなことをする必要はない。アマゾンのレビューを見る限り高評価がたくさんあるので、これからの社会を生き抜く上でそれなりに役に立つ本なのではないかと思う。

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