ジャーナリスト安田純平氏は英雄か〜橋下徹VS玉川徹〜

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橋下徹が玉川徹と真向対決!論破!安田純平について

Youtubeを見ていたらこんな動画がタイムラインに流れて来た。2分9秒の短い動画だったが実に興味深かった。

これは11月1日に元大阪市長の橋下さんが羽鳥慎一モーニングショーにゲスト出演した時の様子を一部切り取ったものだ。タイトルにもあるように、ジャーナリストの安田純平さんを英雄視すべきかどうかが議論の焦点となっており、橋下さんは「英雄視すべきではない」、玉川さんは「英雄視すべきだ(敬意を払うべきだ)」と主張しており真っ向から対立している。

誤解して欲しくはないが、というか動画を見れば分かるように、タイトルに含まれている「真っ向対立」という言葉は正しいが、「論破!」という言葉は正確ではない。というか間違っている。2分9秒の短い動画のほとんどは橋下さんの主張で占められており、玉川さんが反論するところで動画が終わっており、これではどちらがどちらかを論破しているとは言えない。

二人の主張

短い動画で前後の議論も全く分からないが推測できる限りで二人の主張をまとめる。

橋下さんの主張

動画のほとんどは橋下さんの主張で占められているのではっきりしている。橋下さんは「安田さんが生きて帰って来たのは嬉しいが、英雄視すべきではない」と考えている。その論拠に「何も成果を上げていない」ことを挙げる。「たとえ拘束されて無事解放されたとしても自分の意志で危険な地域に行った訳だから、何も成果を上げていないのなら英雄視するべきではない」という主張だ。

また、橋下さんはテレ朝の自衛隊に対する評価を引き合いに出してこうも言っている。「テレ朝は自衛隊が海外派兵されるのを英雄視しない。自衛隊は自分の命を懸けて国民を守ってくれるのに、(その自衛隊を英雄視しないで)自分の意志で危険地域に行った一介のジャーナリストを英雄視するのはおかしい」。

玉川さんの主張

正直なところ動画の中には玉川さんが自分の主張を述べるのは最後の数十秒だけだから多少不公平だとも言えるが、(テレ朝とは違って)玉川さん個人的には「海外で何らかの活動をして来た日本人(自衛隊も含めて)には成果如何に関わらずに誰でも敬意を表する」と言う。要するに「成果を上げたかどうかにこだわる橋下さんは優しくない」と言うことだ。

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敬意(英雄視)の基準

つまりここで争点となっているのは、我々はどういった時に海外で活動する日本人を英雄視すべきかどうか、反対にどういった時にはすべきではないか、つまりは敬意の基準についてである。

橋下さんの敬意の基準は「成果を上げたかどうか」であり、玉川さんの基準は「とにかく生きて帰ってくること」になるだろう。

そして、「玉川さんのような基準だと海外から生きて帰った日本人全員に敬意を表しなければいけないじゃないか」という橋下さんの反論に「私はそうしている」という玉川さんの反論で終わっている。これだけ見れば橋下さんが言いくるめられているような印象が拭えないでもないが、それはここでは問題ではない。

問題は、敬意の基準はどのようにして決められるのかであろう。

利他的な行為

どのような場合に人に敬意を表するのか、という一般的な基準は確かに存在するだろう。例えば困っている人を助けるような人に対して我々は通常敬意を表する。あるいは電車の中で席を譲るという行為をする人に対しても敬意を払う場合があるだろう。要するに利他的な行為をする人に対して我々は敬意を表するのだ。自衛隊が尊敬されるのもこの意味においてである。

利己的な行為

しかし利己的な行為、つまり他人の利益は考えずに、自分がやりたいからやる、というような人に対しても、まさにそのことにおいて敬意を表することがあるだろう。例えば、何か一つのことに熱中している人を、特に利他的な行為ではなくても、そのことにおいて尊敬することはありうる。

もちろんこれは「他人に迷惑をかけない限りにおいて」という条件付きなのはいうまでもない。他人に迷惑をかけてまで自分がやりたいことをやる人は自己中と呼ばれ、敬意を表するに値しない。

安田さんの行動は利他的か・利己的か

では安田さんの場合はどうだろうか。ジャーナリストという職業が利他的な職業であることは疑いない。ジャーナリストが一般的には知られていない現実を世界に明らかにすることで我々は今世界中で何が起きており、また今何をすべきなのかについて考えさせてくれる。そして取材地にとってのジャーナリストはその地域の現状を世界に発信する役割を負った大切な外国人だ。

しかしジャーナリストは、特にフリーランスは、同時に利己的でもあらざるを得ない。なぜならわざわざ自分の命を懸けてまで危険地域に行く究極的な理由は「自分が行きたい」ということ以外に無いからである。だからこそ戦場ジャーナリストに何かがあれば「自己責任」と言われるし、本人たちもそれは理解しているのだと思う。そして玉川さんに言わせればそれは「優しくない」のだろう。

しかし橋下さんだって「戦場ジャーナリストは自己責任」と切り捨てている訳ではない。そういう職業の重要性を良くわかった上で「報道機関はしっかりとお金を払い彼らから大切な情報を買い、ジャーナリストはジャーナリストで武装した人たちと一緒に行動して安全には気を抜かないで欲しい」と言っている。

以上のことを考えると橋下さんと玉川さんは実は同じ考えを持っているのではないか、と思わざるを得ない(名前も同じ「徹」だし)。

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