前回くらいに田浦大作町の奥地に存在する「伏見白赤稲荷社」について書きました。
しかし、実のところ私は「稲荷」が何なのかよくわかっていません。
というか、自分の名誉の為に言いますが、ほとんどの日本人が分からないと思います。
また「天神」や「八幡」との違いもよく分かっていません。
分かっているのは全部神道の神社(shrine)だということぐらいですが、ちゃんとした違いがあるみたいです。
そこで今回はこの3つの違いについてちょこっと調べてみました。
稲荷(いなり)
稲荷神社が祀っているのは宇迦之御魂神(うかのみたまのおおかみ)という穀物の神様だそうです。
今では穀物・農業・商売繁盛・殖産興業の神様としても祀られています。
これがいわゆるお稲荷さんです。
性別は分かりませんが、昔から「女神」として祀られてきたようで、googleの画像検索をするとアニメキャラ化された宇迦之御魂神がたくさん出てきます。
名前の「うか」は食物や穀物を表しているとか。
お稲荷さんの総本社は京都にある伏見稲荷大社で、全国の多くの稲荷神社はここから分霊(勧請)され、今では全部で19800社もあるとか(ないとか)。
ちなみに「稲荷神社」に狐の像があるのは、農作物がみのり始めると山から狐が降りて来るので、人々はそれを稲荷神の使いだと思い込み、いつの間にかお稲荷さん=狐というイメージが定着したとか(しないとか)。
天神(天神)
天神社が祀っているのは受験生の守護神でもある学問の神様こと菅原道真公です。これは知っている人が多いのではないかと思います。
そもそも菅原道真が天神として祀られるようになったのは、左大臣である藤原時平との権力闘争が原因とされています。
詩歌の才にも恵まれ、家格不相応の右大臣という地位まで上り詰めた道真を時平は疎み、無実の罪で道真を左遷させます。
そレから道真は左遷された九州で無念の死を遂げるのですが、道真の死後に都では天変地異が相次ぎます。人々は死んだ道真が恨みを晴らすために天変地異を起こしていると考え、その怒りを鎮めるために人々は道真こうを天神として祀り始めたそうです。
ちなみに道真は京都を去るときに
東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
という有名な詩を詠みました。意味は「春の東風が吹くようになったら、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ。 私(菅公)がいなくても、春を忘れないでいておくれ」です。
八幡(はちまん)
八幡宮、八幡神社などが祀っている八幡神は武運、鎮守の神とされており、主祭神として応神天皇(おうじんてんのう)を祀っています。
応神天皇は第15代の天皇で、実在した可能性が高い天皇とされています。
八幡は大分県宇佐市にある宇佐神宮が総本社とされています。
まとめ
- 稲荷神社・・・穀物の神様である稲荷神を祀る
- 天神社・・・学問の神様である藤原道真公を祀る
- 八幡神社・・・武運の神様である八幡神(応神天皇)を祀る
以上です。なかなか勉強になります。
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