港区虎ノ門五丁目にあるゴーストタウン

2018年11月6日

去年の7月頃の話です。

当時とある事情で都内で大人数で気軽に行ける廃墟を探していたのですが、ある場所は人目に付きやすい住宅地にあったり、ある場所は厳重な柵を乗り越えて侵入する必要があったりと素人にとってはどこもハードルが高そうで、いくら探しても良い場所が見つかりませんでした。

だいたい廃墟に侵入するという事自体が犯罪なので仕方がありませんが、都内だけで相当数の廃墟があったのでどこかしら行けるだろうと高を括っていたのですが全然見つからず半ば諦めていたところ虎ノ門に廃屋ばかりのゴーストタウンがあるという極秘情報を入手しました。

なるほど「廃墟」というキーワードばかりで調べていたので「ゴーストタウン」は盲点でした。廃墟に侵入するのは犯罪ですが、ゴーストタウンは住宅地全域のことなのでそのエリアが封鎖されていない限りまず捕まることはありません。

というわけで普段は港区なんてお金持ちを冷やかしにしか行く用事がありませんが、今回は(前回は)ゴーストタウンを訪ねる為にわざわざ阿佐ヶ谷から虎ノ門に旅立ちました。

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虎ノ門五丁目

神谷町駅をすっぽりと覆うこのエリアが虎ノ門五丁目です。

五丁目は通りをまたいでいますが、廃屋が並ぶ住宅地は主に北西側の大きなエリアになります。神屋町駅は東京タワーを見に行く外国人観光客でいっぱいでした。ゴーストタウンに行くためにこの駅を利用しているのは確実に僕だけでした。

ちなみに僕はこの時初めて東京タワーを生で見ました。

朝ごはんを抜いて家を出たので早く帰りたいと思いました。

しばらく大通りを東京タワー方面へ歩くと右側にビジネス街とは思えないくらい庶民的な下町の風景が現れます。

奥へ入って行くともうそこは昭和です。 人が住んでいると言われれば納得するし、住んでいないと言われても「やっぱりそうか」と納得出来る妙な空気で満たされています。 自転車は比較的新しいので恐らく住人はいるのでしょう。それにしても静か過ぎます。張り紙がありました。こういう張り紙をしている場所は大抵変わった人たちが住んでいるので深入りしない方が身の為です。

続いてはこのアパート。窓一面にベニヤが貼られています。階段の建物から取り残された感がとても良いです。

別の方向から見るととても奇妙な構造をしていることが分かります。あんな場所に階段をつける必要があったのでしょうか。

アパートかと思っていましたが玄関があるのでどうやら一軒家だったようです。だとしたらなおさら階段の必要性が分からなくなります。2階の一部だけ貸し出していたのでしょうか。 自転車のチェーンで厳重に守られています。

奇妙な外観の立派なお家ですが誰も住んでいません。
アップルのシールが貼ってあります。
カラーコーン。
ちょっと上の方には豪邸が。右の屋根が蔦に侵食されていますが果たして誰か住んでいるのか。 こちらの6階建てマンションも廃墟です。それほど古そうには見えませんが、人が住むのをやめてから急に老けてしまったような印象です。自転車はありましたが、果たして人は住んでいるのか。表札が剥がされています。階段を上がれば上のバルコニーに上がれますが、ベニヤで塞がれています。ところどころにある自転車はなんなのでしょうか。どう考えても人が住んでいるとは思えないのですが。「パールハウス」もご覧の通り。

この3階建の建物は会社だったようです。上からネットがかけられて侵入できないようになっています。いきなり猫に出くわしました。近づいたら逃げるかなと思ったのですが、髭一本も動かさずにこちらを凝視してました。

坂がありました。この坂は比較的新しかった(とは言っても20年前くらい?)です。今ではあまり見ることの無い木造家屋。板が黒いのは経年劣化なのでしょうか。瓦の模様にダイイングメッセージが隠されていそうだとはとても思えませんがそうであったらロマンがあります。敷地内の石段が坂の壁にぶつかり不自然に途切れていました。ということはつまりこの坂は半ば強引に後から作られたということになります(多分)。

近代的な高層ビルとマンションに見下ろされています。とても胸くそ悪いです。

ここ一帯がゴーストタウンと化した経緯はにはどうやら「森ビル」の大規模土地開発計画にあるようです。バブル時に港区虎ノ門や麻布台エリアの土地を買いまくり、高層ビルやマンションを建てようという計画だったそうです。が、ご存知のようにバブルがはじけてしまった為に土地開発計画が頓挫し、いくつかの手付かずの土地が多く残ってしまったそうです。

その証拠に五丁目の周辺には森ビル関係の建物がたくさん建っており、高層ビルと昔ながらの住宅地という格差社会の構図が意図せずとも現れています。むしろゴーストタウンになって良かったのかもしれません。

「土地開発計画」で思い出したのは地元横須賀にあった「田浦廃村」です。ここも90年代に土地開発によって住民が退去させられましたが、工事を請け負っていた会社が倒産するなどの経緯があってゴーストタウン化してしまいました。

もしかしたら全国各地のゴーストタウンには同じような経緯が存在するのかもしれません。

まとめ

「ゴーストタウン」と聞くと僕は西部劇のような砂埃が舞いつつ風がビュービュー家屋を通り抜ける画を思い浮かべるのですが(恐らくブラックジャックの影響)意外と近くにあるものです。

持ち主がはっきりしているので「廃墟なのか」と言われれば若干疑問が残りますが、人が長い間住んでいない場所というのはやはり言葉では表しきれない魅力があります。

取り壊しの予定などはまだ未定ですが興味があるならなるべく早めに訪ねておいたほうが良いでしょう。

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