一般的に西成は日雇い労働者の町として知られていますが、それを象徴しているのが「西成労働福祉センター」です。
西成労働福祉センター(職業安定所)外観
軍艦島のように巨大要塞を思わせる外観です。
By Topgun1997 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
「あいりん労働福祉センター」とは
あいりん労働福祉センター(あいりんろうどうふくしセンター)は、大阪市西成区萩之茶屋に立地する、あいりん地区の日雇い労働者の就労斡旋と福祉の向上を目的に設置された福祉施設。地上4階、地下1階からなる鉄筋コンクリート製の建築物[1]。竣工は、1970年10月1日[2] 。(wikipediaから引用)
要は日雇い労働者が仕事を見つける場所です。
基本的にセンターの人が仕事を紹介してくれるのですが、たまにいかにもあっち風な怖いおじさんがいます。
僕も周辺を歩いていたら「仕事探してんの?」と聞かれましたが、ビビってたら無視してました。
竣工が1970年ですからもう築48年です。
老朽化が進んでいるので近いうちに取り壊しが予定されているそうなのですが、多くの労働者が反対しているため未だに解体に踏み切っていないんだとか。
センターの周辺には多くの看板や旗があり、労働者と地方自治体との闘争が見て取れます。
「越冬闘争」僕が行った2月がまさに正念場です。
「センターつぶすな もったいない」「ドヤ主にセンターを横取りされるな」
写真を撮っていたら「お兄ちゃんワシらも撮ってくれや」と言われたので撮りました。
とても暖かそうな服を着ています。
この運動は「釜合労」という団体が主導しているそうですが、これは「釜ヶ崎地域合同労働組合」の略で、あいりん地区の日雇い労働者たちによって結成された労働組合だそうです。
ちなみに別の団体である「釜日労(釜ヶ崎日雇労働組合)」の事務所がこちらです。
なんとなく北朝鮮を連想してしまうのは「日」や「労」と言った漢字のせいでしょうか金正日とか朝鮮労働者党とか)。
やっぱり見た目って大事だなって思わせてくれます。
あいりん労働福祉センター内部
センターはこうなっています。地上4階建、地下1階です。
総合センターと略されているのはセンター内部に「あいりん労働公共職業安定所」「テナントの売店」「食堂」「喫茶店」などが併設されているからです。
一階
労働者たちがオレンジを旗を道沿いに設置しています。右手に見えるのが南海本線です。
空き缶が集められていました。
路上生活者のものと思われる荷物が並べられています。
普段はこんな風に多くの人が集まり集会をしているようです。
By Kamagasaki450 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
トイレ
男子トイレです。
ここが小便器です。便器というか滝です。一人一人の仕切りはありません。
大理石風なドアはグッドです。
2階
階段を上ります。
一階同様かなり広々としています。
どうやらこの日は休日だったようで人はほとんどいませんでした。
西成労働福祉センターの場所
南海本線「荻野茶屋駅」で降り、通天閣方面に進むとあります。
南海本線沿いにも怪しい商店がいくつかあり、初めて来る人は西成の洗礼を受けるでしょう。
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