この記事ではアドセンスが停止してから再復活するまでの過程を10000字以上で事細かに解説しています。
どうも。
ここ1週間は生きた心地もしない時間を過ごしてきました。
恐らく本当に心臓が止まっていた時も一瞬くらいあったかも知れません。
理由はタイトルにある通り「アドセンスアカウントが停止」していたからです。
アドセンスが使えなくなるというのはブログをやっている人にとっては致命的とも言える出来事です。
僕なんかはアドセンスの月間収益はワンコインランチが食べられるくらいなのですが、それでもショックで一日立ち直れませんでした。
これっぽっちです。
アドセンスを主な収入源にしている人にとってみれば僕なんかとは比べ物にならない痛手でしょう。
しかし、タイトルにあるようにアカウントが停止したユーザーがたった一度だけ許されている申し立てを行い、見事アドセンスアカウントが復活しました。
無事広告がサイトに再表示されたのも確認出来ました。
ついさっきのことです(そして喜びのあまり間違えて自分で広告をクリックしてしまいますが、それはまた別のお話)。
【Googleアドセンス】広告を間違えて自分でクリックしても報告する必要はない
そこで今回は僕と同じように「アドセンスアカウントが停止して困っている人」「アカウントは停止されていないけれど今後のことも考えてどう対応すれば良いのかを知りたい人」向けに僕がどのようにアカウントを復活させたのか、具体的にどう申立て文を書いたのか、を中心にお話します。
アドセンスアカウント停止
まずはアドセンスアカウントが停止になってしまった経緯をお話します。
googleアドセンスからメールが届く
アドセンスアカウント停止のメールが来たのは先週のことです。
朝起きてメールをチェックしてみるとadsense-adclicks@google.comというメールアドレスからメールが来ていました。
アドセンス-アドクリックスです。
どう考えてもアドセンスのクリック関係の人からのメールです。
僕はこの送り主のアドレスを見た瞬間に悪い予感がしました。
というよりも完全に思い当たる節があったので、起きて早々「もうダメだ」と泣きそうになりました。
メールの本文は以下の通りです。
何故か英文で来ました。下に日本語版もあります。
Hello,
With our advertising programs we strive to create an online ecosystem that benefits publishers, advertisers, and users. For this reason we sometimes have to take action against accounts that show behavior towards users or advertisers that may negatively impact how the ecosystem is perceived. In your case, we have detected invalid activity on your AdSense account and as a result it has been disabled.
(中略)
In some cases publishers can make significant changes to correct the violation and are willing to comply with the AdSense program policies. For this reason, we offer an appeal process as an opportunity to work with you to resolve the issue. Please be sure to provide a complete analysis of your traffic or other reasons that may have generated invalid activity in your appeal. Submit your appeal using this form and we will follow up accordingly. Before submission, please review the list of the top reasons for account closure.
Thanks for your understanding.
Sincerely,
The Google AdSense Team
こちらが日本語版です。
いつも AdSense をご利用いただきありがとうございます。
(中略)
そのため、ユーザーや広告主の皆様に対する行為がエコシステムに悪影響を及ぼす恐れのあるアカウントに対して措置を講じることがあります。このたび、お客様の AdSense アカウントで無効な操作が検出されたため、アカウントを停止させていただきました。
具体的な違反の内容につきましては、お客様に提供できる情報が限られており、アカウントで検出された無効な操作に関して詳しい情報をご希望かと存じますが、Google 独自の検出システムを保護するため、これ以上詳しい状況をお知らせすることはできません。
サイト運営者様によっては、大幅な変更を加えて違反内容を修正したり、積極的に AdSense プログラム ポリシーの遵守に協力していただける方もいらっしゃいます。そのため、Google ではサイト運営者様と協力して問題を解決できるよう、お申し立ての手続きもご用意しています。お申し立てに際には必ず、トラフィックの分析詳細など無効な操作の原因と考えられる理由についてご記入ください。こちらのフォームからお申し立てを送信していただきましたら、その内容に応じて対応させていただきます。また、アカウントが閉鎖される一般的な理由をご確認いただいたうえでフォームを送信してください。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Google AdSense チーム
長々と書いてありますが、大事な部分は太字だけです。
要するに
「無効な操作(invalid activity)が検出されたのであなたのアカウントは停止しました。アカウントを再開したければ申立てをして下さい」
です。
本文を読んですぐに自分のサイトを確認しました。
するとアドセンスの広告のみが綺麗すっかり消えていました。
……おわった。
申し立てをすることが出来る
しばらく呆然としていましたが、よくよくメールの文章を読んでみると「アカウント停止に対する申し立て」が出来るということに気付きました。
そして「申し立て内容に応じて対応する」ともあります。
つまり「申し立て内容次第ではアカウントは復活出来るよ」ということです。
早速リンクをクリックしてみました。するとこういうページに飛びました。
どうやらこのページから申し立てが出来るそうなのですが、注意点が3つありました。
申し立ては無効になったアカウントにつき 1 件のみとなっております。それ以上の申し立ては考慮されません。
不正確または不完全な情報を提供すると、申し立てが拒否される可能性があります。
下記のフォームを完了した後に追加の情報を提供することはできません。送信前に、時間を取ってフォームの内容を十分にご確認ください。
要約すると
「申し立ては一回だけだから正確な情報を提供してね。あと、送る前にしっかり見直してね」
ということです。
「たった一度しか申し立てが出来ない」ということで僕は既にビビっていたのですが、もうこうなったら申し立てをするしかありません。
申し立て文を書くためにアカウント停止の原因を解明する
申し立てフォームは6つの質問形式となっています。
もっとも重要なのは最後の3つなのでまずはその質問から申し立て文を考えてみます。
申し立てフォームの最後の3つの質問が重要
4. お客様のサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで無効な操作が行われた理由をご記入ください。該当すると思われる理由をなるべく具体的に挙げてください。
5. お客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで広告トラフィックの品質を改善するために、今後どのような変更を加えるご予定ですか。回答されるときには、無効な操作を防止する方法に記載されている Google の推奨事項をご参照ください。
この3つです。つまり
- どうして無効な操作(クリック)が行われたのか原因を解明せよ
- 今後どう改善していく予定なのか
- 無効な操作をした原因とされるデータを示せ
です。
簡単に言えば「原因を解明し、改善策を考え、データを提示しろ」です。
言うのは簡単ですがどうすればいいのか全然分かりません。
これは適当に答えられるものではありません。
適当に答えたところでアカウントが復活するとは思いません。さすが大企業グーグル。
しかしアカウントを復活させるには自分で原因を解明するしか方法はありません。
そこで、とりあえずアカウント停止に至った要因を自分なりに考えてみました。
アカウント停止の原因
➀自分でクリック
実は僕にはアカウント停止に思い当たる節がありました。
それはここ数日で自分で自分の広告を何度かクリックしていたからです。
もちろん意図的にではありません。
以前に30日のアカウント停止処分を受けた時は確実に意図的に広告をクリックしていましたが、今回はそんなことではありません。
いわば、ちょっとした事故のようなものです。
僕はアカウントが停止する数日前から自分のサイトのデザインを大幅に変更していました。
その過程で自分のサイトの見た目を確認する為に何度もスマホやパソコンでサイトを開いていました。
そしてスマホで操作している時に何度か誤って広告をクリックしてしまったのです。
本当に間違いです。
たった数回なのでその時は「大した問題じゃないだろう」と高を括っていました。
何故なら普段も自分のサイトをスマホなどで見ている時に間違えてクリックしてしまうことがあったからです(僕は何故か「してはいけない」と言われると頭ではわかっていても指が勝手にクリックしようとする傾向があるみたいです)。
本当にそれだけアカウントで停止になるのか
しかし「たった数回自分で広告をクリックしただけでアカウントが停止になるのか?」とどこかで疑問に思ってはいました。
もしそうなら僕以外にもアカウントが停止になった人が続出していそうですが、「自分で(意図的にではなく)間違えて広告をクリックしてアカウントが停止になった」という話はあまり聞いたことがありません。
そこで今度は「もしかしたら他に原因があるんじゃないか」と考えました。
アナリティクスでデータ分析
色々とネットでも調べてみたところ、同じように申し立て文を考えている人たちが割と多くいることに気付きました。
そして彼らはみなデータ集めと真相解明にgoogleアナリティクスを使っていることが分かりました。
幸い僕も自分のサイトとアナリティクスを紐付けしていたので、それでデータ集めをすることにしました。
「何故アドセンスのデータを使わないのか?」と疑問に思う方をいるかもしれませんが、アドセンスのアカウントが停止されているとアドセンスにログインすることすら出来なくなるのです。
ですから過去のクリック率や日付なども確認しようがありません。
なのでアナリティクスをサイトに紐付けていない人は今すぐやって下さい。
アナリティクスで直近のクリック率(数)・地域をチェック
アナリティクスでやったことは「ここ1週間のアドセンスのクリック率(数)の確認」です。
すると日本全体で22回のクリックがあったのですが、そのうちなんと17回が東京都内でクリックされているということが分かりました。
割合(クリック率)は77%というとても高い数字です。
東京は確かに人が多いのでクリック率が高くてもそれほどおかしくはないですが、77%はちょっと異常です。
ちなみに大阪がクリック3回で神奈川がクリック2回でした。
おそらく神奈川の2回のクリックは僕自身のものだろうと推測しました。
また収益率に関しても東京が全体の90%以上を占めてダントツでした。
続いて東京都内のどの区でクリックされているかをチェックしました。
すると17回のうち9回が新宿区でクリックされていることが分かりました。
東京には23区もあるのに全体の半分以上のクリックは新宿でされているという計算です。
これはおかしい。
というわけで何故新宿でばかり広告がクリックされたのかを考えていたのですが、2つ目の思い当たる節がありました。
⓶友人がクリック
実は先週に都内に住む友人に久しぶりに会った際に自分のサイトのことを話したのです。
その時に「サイト内に貼ってある広告をクリックすればそれが自分の収益に繋がる」というような趣旨のことを彼に言っていたのを思い出しました。
彼はメディアリテラシーが明治時代の人ほどしかない平成の書生とも言える人なのですが、僕が「広告をクリックすると自分の収益に繋がる」と話した時に、とても興味深そうに聞いていました(明治の人なので)。
「もしかしたらアイツのせいかも」と半信半疑で聞いてみたところ、予想は的中しました。
彼は僕のサイトを開くたびに善意で毎回広告クリックを繰り返していたとのことでした。
クリックをすればするほど僕の収益に繋がると思いクリックしていたのです。
当然広告がクリックされれば僕の収益には繋がりますが、アカウントが停止されてしまえばこれまでの収益も全て没収されてしまうので(例え100万の収益があっても)元も子もありません。
【ギモン】なぜクリックされた地域が新宿区だったのか
1つ疑問だったのは「彼は新宿に住んでいるわけでもないのに、なぜ新宿区のクリック数だけが多かったのか」ということです。
これは推測ですが、恐らく彼はスマホを使う時にプロバイダーのルーターが新宿区内にあるIPアドレスを使っていたのではないかと思います(用語を正しく使っているかは分かりません)。
要するに彼が渋谷にいようが千代田区にいようが新宿区にあるルーターに接続していれば、アナリティクスには「新宿区からのアクセスがあった」という風に記録されてしまうのではないでしょうか(多分)。
試しに彼にネットに接続した時のIPアドレスを教えてくれと頼んだのですが、明治時代の人なのでIPアドレスが何なのか全然分かってくれず結局IPアドレスを特定することは出来ませんでした。
一応の原因が特定される(自分でクリック・友人がクリック)
他にも何かポリシー違反をしていなかったか考えたのですが、何にも思いつかなったので「もういいや!」という感じでこの2つに断定することにしました。
- 自分でクリックしてしまったこと
- 友人が善意でクリックを繰り返したこと
この2つの原因を基に改善策を考えて、それを盛り込んだ申し立て文を考えていくことにしました。
申し立て文を考える
申し立てフォームは6つの質問形式となっており、各質問は1000文字まで書くことが出来ます。
申し立てフォームの質問一覧
まずは最初の3つから。
1.お客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルへのトラフィックを増やすサービスを利用したことがありますか。 *
2.どのような方法でユーザーをお客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルに誘導していますか。また、どのようにコンテンツを宣伝していますか。 *
4. お客様のサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで無効な操作が行われた理由をご記入ください。該当すると思われる理由をなるべく具体的に挙げてください。
ここからが重要です。
無効な操作(クリック)が起きた原因をここに書きます。
原因と思われる事柄を全て挙げ、なるべく具体的に書きます。
5. お客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで広告トラフィックの品質を改善するために、今後どのような変更を加えるご予定ですか。回答されるときには、無効な操作を防止する方法に記載されている Google の推奨事項をご参照ください。
ここには「今回起きた無効操作に対して今後どういう対策を行っていくのか」を具体的に書いていきます。
「今後どうしていくか」も重要ですが、「もう既に何らかの改善策を講じたか」についても付け加えるとより説得力が増すのではないかと思います。
ここには具体的なデータ(数字)を書きます。僕の例で言えば「いつどこでこれだけのクリック数(率)があった」や「このIPアドレスからのクリックが異常に多い」と言ったことです。
ここを空欄にしてしまうとアカウントが復活する可能性は限りなくゼロに近いと思います。
というのはデータを提示しないということは「何も調べていない」ことと同じだからです。
原因を解明するのにも、改善策を考えるにもデータ(数字)を基にしていなければ意味はありません。
「どうしていいのか分からない」場合はとりあえずアナリティクスで過去のデータを見てみましょう。
アドセンスアカウントが停止されるくらいなのでどこかに顕著な異常が見られるはずです。
アナリティクスで調査をするということ自体が自分が最低限のデータ分析能力があることをグーグルにアピールしていることにもなります。
細かいデータ分析が間違っていたって全然いいのです。
これは別にgoogleの入社試験ではありません。大切なのは自分なりに徹底的に調査する姿勢です。
広告主とgoogleへの謝罪も忘れずに
申し立て文を書く時に忘れてはならないのが「広告主とgoogleへの謝罪」です。
googleアドセンスはgoogleのサービスですが、広告には別に広告主がいます。
そして広告主は広告がクリックされるとgoogleにお金を支払います。
ところがクリックした人が何も買わなければ当然広告主はgoogleにお金を払うだけ損ですし、googleとしても評判が下がり、広告を提携してくれる広告主が減ってしまいます。
つまり無効な操作を繰り返すと広告主とgoogle双方に迷惑がかかるのです。
この点を理解した上に申し立て文を書くのは大切だと思います。
そもそも我々ユーザーは無料でアドセンスという素晴らしいサービスを利用しているのですが、この点は感謝しなければいけません。
「しっかりとデータ分析をし、改善策を考える姿勢」プラス「広告主とgoogleに迷惑をかけて申し訳ない気持ち」という2つを申し立て文に盛り込めばかなり良い印象になるのではないでしょうか。
僕が実際に書いた申し立て文
それでは僕が実際に書き、アドセンスアカウント復活することが出来た申し立て文をご紹介します。多少脚色してはいますがポイントは上の2つです。
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4. お客様のサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで無効な操作が行われた理由をご記入ください。該当すると思われる理由をなるべく具体的に挙げてください。
今回adsenseアカウントが停止に至った理由は2つあると考えています。
1つは意図せずに自分のサイトの広告を自分自身で間違ってクリックしてしまったことです。私は先週からサイトのデザインに大幅な変更を加えており、「より自分のサイトを訪れたユーザーが見やすいと感じ、かつ収益に繋がるような広告の配置はどうのようなものか」ということを模索しておりました。
その過程で「PCだと広告はどう見えるのか、スマホだとどう見えるのか」を確認するために何度も自分のサイトの外観を見返すことがあり、その際に自分でもかなり気を付けていたつもりではありましたが、誤って何度か広告をクリックしてしまったことがあるのか事実です。
2つ目は私がブログを運営しているということを知っている友人が善意のつもりで頻繁に広告をクリックしていたことです。
つい先日、私はその友人に「自分がサイトを運営しており、広告をクリックすると収益が発生する仕組みなっている」ということを話し、その友人はとても興味深そうに聞いていました。
後述しますが、この友人は「クリックすれば収益を増やす手伝いが出来る」と安易に考え、私のサイトにアクセスする度に広告をクリックしていたことが明らかになりました。
この友人自身はインターネットや広告配信に関するリテラシーが低く、googleアドセンスの規約やポリシーなどの知識もあまり持っていませんでした。
私はそういったインターネットリテラシーや広告配信の常識が十分に備わって友人に「広告をクリックすれば収益に繋がる」と中途半端な説明をするべきではありませんでした。
また、「意図的なクリックや表示回数の増加は、広告主様やgoogle社、まだ自分にとっても不利益になるから絶対にやらないで欲しい」ときちんと伝えるべきでした。
また、私が日頃からもっとクリック率やクリックされた地域などを分析していれば、このことにもっと早く気づき対処できたはずです。
私自身のサイト管理能力、利用規約とプライバシーポリシーに関する意識が低かったのも事実です。深く、反省しております。
5. お客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルで広告トラフィックの品質を改善するために、今後どのような変更を加えるご予定ですか。回答されるときには、無効な操作を防止する方法に記載されている Google の推奨事項をご参照ください。
今後はまず何よりも自分で誤って広告をクリックしないように気を付けたいと思います。
また、意図せずとも広告をクリックしてしまいそうになる配置を避け、自分のサイトを訪れた人がずっと留まりたくなるようなユーザーの「居心地の良さ」という観点からサイト全体のデザインを考えていこうと思っています。
2つ目の原因に関して、当該友人には「善意であっても意図的なクリックはやらないで欲しい」ということを伝え、googleアドセンスの規約やポリシーについても理解して頂けました。また今後は「むやみに広告をクリックしない」ということを了解して頂けました。
私のブログの存在を知っている他の友人に対しても「善意であっても意図的なクリックをしないで欲しい」ということをメールやメッセージでしっかり伝え、了解して頂けました。
また、ブログをシェアしているTwitter等でも「意図的に何度も広告をクリックしないで欲しい」という内容のツイートをツイートしましたし、自分が知らないところで意図的に広告をクリックしないよう念を押しました。
今回のアカウント停止を受け、自分がまだまだサイト管理能力、利用規約とプライバシーポリシーに関する意識が低かったということを痛感しました。
今後はクリック率のチェックやアクセス解析を日頃から行い、不正な操作の可能性がないか注意を払い続けます。
このたびは、広告主様にご迷惑をお掛けすることになり、大変申し訳ございませんでした。
今回のアカウント停止に関して、意図的なクリックを繰り返していた友人は都内の外出先でパソコンやスマートフォン等から何度か私のサイトにアクセスしていたことが明らかになりました。
しかし友人は普段から街中のWi-Fiを使用していることが多いため、私のサイトにアクセスした時のIPアドレスなどは分からないとのことでした。
私の方でも、これまでのIPアドレスの追跡データを持っていないため、特定のIPアドレスによるクリック数などは調べられませんでした。
しかし、アナリティクスで2018/05/17から2018/05/23の地域別クリック数を見てみると、東京都新宿区だけでクリック数は9回(全体の50%)、表示回数は168回(全体の12%)、収益は全体の6.53$(全体の54%)もあることがわかりました。
友人は新宿区に住んでいることから、これらのクリックの大半は友人によるものなのではないかと推測出来ます。
また私自身のIPアドレス等は
IPアドレス ーーーーーーー
ホスト名 ーーーーーーーー
国 Japan
郵便番号 000-0000
都道府県 Kanagawa
市区町村 Yokohama
緯度 ーーーーーーー
経度 ーーーーーーー
となっています。
アナリティクスによると上記期間の横浜からの表示回数は142回(全体の10%)、クリック数が2回(全体の11%)となっています。この数字は恐らくサイトのデザイン変更の為に自分で何度もサイトを見返していた為と考えられます。
今回は私自身、通知が来るまでアドセンスに関するレポート分析をしておらず、見積もり収益の額面のみで一喜一憂するだけでした。
通常のクリック率がどれくらいなのか、また、クリック率が異常に高いときに考えうる不正な操作・対処法などについても大変、勉強不足でした。
今回は、広告主様、御社に非常にご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ございません。
今後はこのようなことが決して起こらないよう、細心の注意を払ってサイト運営を続けていきたいと思います。どうか、アカウントの再開をしていただけないでしょうか。
本当に申し訳ございませんでした。
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これが僕が送った申し立てフォームです。
フォームを送ってからアカウント復活まで
申し立てフォームを送った直後に次のメールが来ます。
お客様
お申し立てを受領いたしましたのでお知らせいたします。
お客様のお申し立てにはできるだけ早く対処いたしますが、現在数多くのメールが寄せられているため、1 週間程度またはそれ以上かかる場合もありますのでご了承ください。なお、このアカウントで以前にも申し立てを行っている場合、今回または今後の申し立てについては対処いたしかねます。
また、AdSense アカウントの無効化に対して申し立てを行っても、必ずしもアカウントが再度有効になるわけではありませんのでご了承ください。
不正行為のため無効となったアカウントについてご質問やご不明な点がありましたら、下記の URL をご覧ください。
https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?answer=57153&hl=jaご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
Google AdSense チーム
そしてメールにあるようにちょうど1週間後に次のメールが来ました。
いつも AdSense をご利用いただきありがとうございます。
このたびは、ご連絡いただきありがとうございます。お客様の申し立てを確認した結果、AdSense アカウントを直ちに再開させていただきました。なお、お客様のサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルに再び広告が表示されるまでには、最大 48 時間かかります。
次のガイドラインをお読みになり、今後の無効な操作の防止にぜひお役立てください。
サイト運営者様がご自身の広告をクリックしたり、広告をクリックするよう他人を誘導したりすることは、Google のプログラム ポリシーで禁止されています。また、ロボットやスクリプトなど、クリックを自動的に発生させる技術の使用も禁止されています。YouTube コンテンツに広告を掲載されているお客様には、ご自身の動画を再生する際は広告をスキップしていただく必要があります。これは、広告主様の費用を不当に増加させるのを防ぐためです。AdMob で広告を掲載されているお客様には、無効なクリックの発生を防止するため、ご自身のモバイルアプリをテストする際はテスト広告を有効にしていただく必要があります。
AdSense のプレースメントについては、広告をクリックしてリンク先ページなどの詳細を確認する場合、Google サイト運営者向けツールバーをご利用ください。このツールを使うと、無効なクリックを発生させることなく、ページに表示される広告のリンク先を確認できます。AdMob プレースメントについては、モバイルアプリのライブ広告をクリックしないようお願いいたします。無効なクリックの発生を防止するため、テスト広告(Android、iOS、Windows Phone)を使用してください。
クリックはすべて記録されますので、パフォーマンス レポートの測定対象となるような形でご自身の広告をクリックしないようお願いいたします。なお、クリックや表示回数がレポートに反映されるまでには 24 時間程度かかるため、そうした無効なクリックが発生してもすぐに表示されない場合があります。
お客様のサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルのトラフィックに関する詳細につきましては、広告トラフィック品質管理リソース センターをご覧ください。
また、AdSense のプログラム ポリシーと利用規約をご確認のうえ、引き続きこれらを遵守していただきますようお願いいたします。アカウントが再開されたにもかかわらず、広告掲載が再開されない場合は、別件で解決が必要な問題が残っている可能性があります。その他ご不明な点などございましたら、ヘルプセンターや AdSense ヘルプフォーラムをご利用ください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
Google AdSense チーム
そしてこのメールをもらってから数時間した後、自分のサイトに広告が表示されているのを確認しました。
まとめ
上にも書いたようにここ1週間は生きた心地がしませんでした。
アカウント再開のメールをもらってようやく息を吹き返した感じです。
今後を考えていく上でもアドセンスが使えなくなってしまうのはかなり厳しいです。
しかしそれは同時にgoogleアドセンスというサービスがいかに素晴らしいものかということでもあります。
これくらい素晴らしいサービスが使えなくなってしまうのは本当に勿体無い。
というわけで何よりもまずは自分でクリックするのは絶対にやめましょう。
一時的な収益にはなりますが絶対にバレます。
そしてアドセンス狩りに遭ったり、友人の善意クリックでアドセンスアカウントが停止する前にサイトとアナリティクスを紐付けしておくことをオススメします。
アナリティクスと紐付けをしておけば、仮にアカウントが停止したとしてもまだ申し立てで復活する可能性は十分にあります。
そして申し立て文を考える時に気をつけるポイントは
「しっかりとデータ分析をし、改善策を考える姿勢」プラス「広告主とgoogleに迷惑をかけて申し訳ない気持ち」です。
これさえ守っていれば多少の分析の甘さや誤字脱字は見逃してくれます。
これらに気を付けてさえいればアドセンスのアカウントが無効(永久凍結)してしまうこともないでしょう。
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