治験に参加するにはいくつかのステップがあります。
まずは治験情報サイトに登録し、募集案件に応募することから始まりますが、応募したらいきなり治験に参加出来るという訳ではありません。
治験に参加する為には事前健康診断(説明会)に参加し、被験者に選ばれることが必要です。
事前検診は通常入院開始日の2週間くらい前に行われます。
そこで心電図や採血のデータから総合的に判断して健康な被験者(補欠含む)を選びます。
ここで被験者に選ばれなければその治験には参加することが出来ません。
しかし、協力費が高い案件ほど応募者が多く、被験者に選ばれる倍率は高くなります。
僕も応募者の数が多すぎて、事前検診で被験者に選ばれなかった経験が何度もあります。
協力費が良い時は本当に悔しくなります。
しかし、コツを掴んで事前検診に臨めば被験者に選ばれる可能性がグンと高くなります。
今回は僕がこれまでの経験を踏まえて、無事被験者に選ばれるためにするべきコツを5つご紹介します。
事前検診をパスする5つのコツ
事前検診で無事に被験者に選ばれる為のコツはたったの5つです。
- 脂っこいものを控える
- 野菜中心の食事にする
- アルコールの量を減らしておく
- 寝不足にならない
- 体調管理をしっかり
ほとんどが食事に関することです。
「本当にこれだけで被験者に選ばれるの?」と疑問に思う人もいると思います。
僕の経験上、相当倍率が高くない治験でない限り、事前検診の1週間前〜直前までこの5つさえ守れば心配することはありません。
それでは1つ1つ解説していきます。
脂っこい食べものを控える
これが一番重要だと言っても過言ではありません。
前日にラーメンやカレーなどの脂っこいものを食べてしまった人はまず事前検診でパスすることはありません。
脂っこいものを食べたかどうかは血液のデータを見ればすぐに分かってしまいます。
嘘をついたってデータでバレます。
僕はこれまで何人もの参加者が前日に脂っこいものを食べたという理由で帰らされていくのを見てきました(ちなみに一番多いのはラーメンと焼肉です)。
そして僕自身も前日に博多天神のとんこつラーメンを食べてしまい、あと一歩のところで被験者から外された経験があります。
あの時は本当に悔しくて一日中ずっと落ち込んでました。
確かに、焼肉やラーメンを食い納めたい気持ちは分かります。
入院中は決められたものしか食べることが出来ないし、脂っこい食べ物はほとんど出ません。
しかし、ラーメンや焼肉は治験が終わってからでも食べることが出来ます。
治験でもらった謝礼でたくさん食べることが出来るのです。
そんな理由で被験者に選ばれなかったら悔やんでも悔やみきれません。
治験に初参加の人ほど「別に食ってもバレないでしょ」という軽い気持ちで事前検診に来ます。
そういう人は確実に落ちます。
なので治験に参加したければ、事前検診の数日前から脂っこいものを控え、前日は絶対に食べないでください。
野菜中心の食事にする
当然のことですが肉ばかり食べていると血液のデータは悪くなります。
治験に参加すると決めたら、なるべく野菜を多く食べ、バランスの良い生活習慣に変えていきましょう。
1週間ほど前からちょっとずつ意識するだけでかなり違いますよ。
僕は普段から野菜のサプリを摂って野菜不足にならないように気を付けています。
アルコールの量を減らしておく
お酒を飲み過ぎたら二日酔いがあるように、アルコールは血液の中に残りやすいです。
前日にアルコールを飲むのは絶対にダメですが、数日前からお酒の量を減らしておくのがベターです。
普段からお酒を飲んでいて突然禁酒するとストレスが溜まることもあります。事前検診の前に身体を慣らしておきましょう。
くれぐれも「入院中は酒が飲めないから今のうちに飲んでおこう」などど考えないでください。
食い納めや飲み納めをする人ほど被験者には選ばれにくくなります。
事前検診の数日前から意識的に健康的な食生活を心がけましょう。
普段からアルコールを飲みすぎてしまう、という人はこの機会にお酒の量を減らしてみるのもいいでしょう。
おすすめは炭酸水ダイエットです。
毎日炭酸水を飲み続けるだけで自然とビールを飲まなくても気にならなくなります。
寝不足にならない
初めて治験に参加する時は前日の夜によく眠れないものです(僕もそうでした)。
しかし、寝不足だと本来は健康であっても良いデータが出ず、被験者に選ばれなくなってしまうこともしばしばあります。
募集案件の説明にも「前日は十分な睡眠を取ってお越しください」と書いてある場合がほとんどです。
本当は健康なのにたまたまその日に寝不足だった為に治験に参加出来なくなってしまうと悲しいですよね。
初めて治験に参加する時は緊張すると思いますが、前日の夜はしっかり睡眠を取るようにして下さい。
目を瞑っているだけでも実は身体は休まっているので安心してください。
くれぐれも夜更かしだけはしないようにしましょう。
体調管理をしっかり
治験は健康な人しか参加出来ません。
例えば「ちょっと咳出てて頭痛いけど、まあなんとかなるでしょ」という軽い気持ちで検診に行っても検査をすればすぐにバレてしまいます。
僕は一度風邪気味の状態で治験に行ったら「白血球の数が多すぎるので参加出来ません。あなた風邪引いてるでしょ」と言われたことがあります。
案の定、次の日に熱が出ました。
治験に参加する予定があれば普段から体調管理に気を付けて、外を出歩く時はマスクを着けたり自分で対策をとっておきましょう。
事前検診をパスするコツ5つまとめ
最後にもう一度まとめます。気を付けることは
- 脂っこいものを控える
- 野菜中心の食事にする
- アルコールの量を減らしておく
- 寝不足にならない
- 体調管理をしっかり
の5つです。
この5つをしっかり守れば被験者に選ばれる確率はグンと上がります。
半分くらいが食事に関することなので、これを機に健康的な食生活へと変えていくのもいいかも知れませんね。
「寝不足」に関しては正直微妙なところです。
僕は寝不足でも治験に参加出来たことはありますが、寝てないよりも寝た方が良いことは間違いないです。
体調管理は被験者に選ばれてからも気を付けましょう。
特に空気が乾燥している時期は風邪が流行りやすいので電車に乗る時なんかはマスクが必須です。
せっかく被験者に選ばれたのに入院までに病気になってしまうと本当にやるせない気持ちになります。
何度も言いますが、治験に初参加する人ほどこの5つがおろそかになっています。
医学的に健康な人しか被験者選ばれない、ということをしっかり覚えておきましょう。
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