僕が一番最初に治験に参加した時の体験談です。
もう6年ほど前ですが一番最初の治験ということもあり、かなり克明に覚えています。
当時の僕はまだケツが青い大学生で、治験というバイトを知ったばかりでした。
その時の体験談を覚えている限りお話します。
これから治験に参加する人、参加しようか迷っている人、参加が決まっているけれど考え直したい人たちのお役立ちになれば幸いです。
事前健康診断(説明会)
前日の夜
初めての治験ということで事前健康診断の前日は緊張で殆ど眠れませんでした。
ネットで色々と調べたので治験は安心安全なバイトだと頭では分かってはいたのですが、まだ未体験だったので少しだけ怖い印象はありました。
さらに治験を実施するクリニックの場所が都内の23区外にあるということで、行くのにも時間がかかります。
遅刻するわけにもいかないので前日は早めにベッドに入ったのですが、時間通りに起きれるかどうかも不安でした。
結局3時間ほどの睡眠しか出来ないまま事前検診に行きました。完全に寝不足です。
事前説明会
集合時間である朝10時の30分前にはクリニックに到着しました。
僕以外にも早めに来ていた人は何人かおり、担当の看護師の方に説明会会場に入れてもらいました。
後で分かったことですが、早く来た人ほど事前検診の順番が先になるようです。つまり早く来れば来るほど早く帰れるということです。
説明会会場は会場というよりは小さなセミナールームのような感じで、まさに会議室でした。
そこのクリニック自体がオフィスビルのような建物の中の1フロアがクリニックになっていたので、「ここで入院するのか」とちょっと不思議に感じました。
集合時間になるとほぼ全員が集まり、担当看護師と担当医師から治験の概要についての説明が始まります。
参加者もそこで治験の概要について載ったパンフレットを渡されるのですが、説明の内容がそのパンフレットに載っていることの丸写しなので(というかただパンフレットを朗読しているだけ?)、説明する必要があるのかどうか疑問でした。
この説明が大体30分ほどで、説明が終わると「治験参加承諾書」に署名するよう求められました。
この「治験参加承諾書」はいつでも取り消せるそうです。
承諾するとようやく事前検診が始まります。
事前健康診断
まずは医師との問診から始まりました。
これまでの手術歴や最近かかった病気などをさらっと聞かれ、問題無ければ聴診されます。
聴診が終わると採尿するように言われます。でも、採尿は今出なければ後でもいいということでした。
次に身長、体重を測り、心電図を取り、血圧を測ります。
そして最後に採血がありました。
この採血ではかなりの量(とは言っても実際は少量)の血を取っていたみたいで、20秒くらい針が刺しっぱなしでちょっと痛かったです。
ただ想像していたよりもずっと楽でした。
自分の血をこんなに見る機会もなかったので「人体って面白いな」と思ってました。
採血が終わると順に帰ってもいいと言われ、交通費という名目の5000円(!)をもらって帰路につきました。
健康診断の結果
相当目の下にクマが出来ていたので心配していましたが、数日後に電話で「合格」の連絡が来ました。
なんとか無事被験者に選ばれました。
入院
被験者に選ばれてから入院するまで
入院当日までは説明会で言われた通り、激しい運動もせずに静かに過ごしました。
ただ、僕はその時宅配ピザのバイトも始めていて、入院前日も夜まで忙しなくピザを運んでいました。
本当は運動は控えめにしなければいけなかったのですがシフトが入っていたので仕方なく働きました。
しかし、アルコールや脂っこい物は控えてたので、「まあ問題ないだろ」と思ってました。
実際少しの運動くらいなら問題はないみたいです。アルコールや脂っこいものは絶対に控えましょう。
入院当日
入院当日はまた寝不足でした。
どうも前日に緊張してしまい、あまり眠ることが出来ませんでした。
さらに前日の夜21時以降は何も食べてはいけなかったのでかなりお腹が空いていました。
普段いかに間食しているかを実感しましたね。
再び目の下にクマを作ってクリニックに行ったのですが、入院前の健康診断でも特に問題がなかったみたいで無事被験者に選ばれました。
ちなみにその時にいた数名は数値が悪いという理由で家に帰されていました。恐ろしい。
入院日は最初の健康診断以外は特にやることがなく、ずっとベッドの上でのんびり過ごしました。
クリニック内の様子
僕が入院したクリニック施設内は清潔でデイルーム(娯楽部屋)もありました。
そこには漫画(ブラックジャック、こち亀、ドラゴンボールなど)や小説があり、DVDプレーヤーやパソコンもありました。
ビルのワンフロアと言ってもかなりの広さで、病室も天井が高く窓から外の景色も見えたので、安心して過ごすことが出来ました。
食事・ご飯
ここのクリニックの食事は給食のおばちゃんみたいな人が作っているのですが、量が多くて味もまあまあ美味しかったです。
覚えているメニューは麻婆豆腐と焼き魚と牛丼とホワイトシチューです。
治験中は出された物以外口に出来ないので量が多いのが何よりも嬉しかったです。
投薬日当日
投薬日前日は例によって緊張と隣の人のいびきで全然眠れず、再び寝不足なまま朝を迎えました。
投薬日当日は朝早くに起こされ、7時頃から採血や血圧などで看護師たちが慌ただしく動き回っていました。
この健康診断は最終的な被験者を決めるものだそうです。
もし誰も問題が無ければ補欠として一日泊まった人は家に帰されます。
そして9時ごろに順番に投薬が始まります。投薬は確か普通の錠剤だったと思います。
それをストップウォッチを持った看護師さんの指示で飲み込みます。
投薬後はお昼まで15分から30分おきに怒涛の採血祭りがありました。
大体この日だけで10回以上採血をします。
僕は運悪く採血が下手な看護師さんに当たってしまい、全然上手くなくて毎回痛かったです。
入院中は両腕とも注射の跡が残り、麻薬中毒者みたいになってしまいました(普通はならないです)。
お昼になるとようやく採血のペースが数時間に1度になり、緊張がほぐれました。
朝ごはんを抜いた後のお昼ご飯は涙が出るほど美味しく感じました。
投薬日は午前中だけが忙しいですが午後からは比較的ゆったりと過ごすことが出来ました。
投薬日の次の日(退院日)
今回は2泊だったので次の日のお昼に退院しました。
2泊が2回なのでもう一度同じことを繰り返しましたが、同じことに繰り返しだったので最初よりは緊張せずに入院生活を遅れました。
そして後日9万円の謝礼を振り込んでもらいました。
まとめ
これは僕の初めての治験体験談です。
たった2泊を2回繰り返すだけで9万円ももらってしまいました。
これ以降僕は治験にどっぷりとのめり込み、6年で200万円くらい稼ぐことになりました。
初めての治験だったので色々と不安なことが多かったのですが、「単に知らない」ということで不安だった要素がかなり多かったです。
2回目の入院はほとんど何も覚えていないほど(!?)スムーズにいけたと思います。
2つデメリットを挙げるとすれば採血が痛かったこととクリニックが実家から遠いことですが、ご飯が美味しくて量も多かったことや、謝礼金などを考えれば良い治験モニターだったなと思います。
長々と最後まで読んで頂きありがとうございました。
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