どうも。1食分の飯よりバイクが好きな者です。
バイクの輸入車と聞くとBMWだったりハーレーだったりドカティだったり、欧米のバイクを思い浮かべることが多いですよね。
ちなみに日本自動車輸入組合(JAIA)によると輸入車の日本シェアランキング(2017年)は
- ハーレーダビットソン(10043台)
- BMW(5230台)
- ドゥカティ(1903台)
- トライアンフ(1876台)
- KTM(1324台)
となっています。
ハーレーが圧倒的に多いですね。
しかし、最近は上のランキングに挙がっているような有名なバイクメーカー以外の輸入車も増えているんです。
特に台湾やタイやインドなんかのアジア生産のバイクが日本に輸入されているケースが多くなっています。
ちなみに私の愛車CB160Rもインドホンダ製の輸入車です。
でも今は輸入車と言えば上のランキングのような欧米のバイクが主流なので「アジア生産のバイクって実際どうなの?」と思っている方が多いと思います。
そこで今回は実際にインド製の輸入車に乗っている私がインド製バイクの良いところ、悪いところをちょっとだけ紹介していきます。
これからインド製バイクやその他のアジア生産バイクの購入を検討している方は参考にしてみてください。
ちなみに私はタイでもよくバイクに乗っています。オフロードバイクで山の中を走ったり1週間で3000キロ近く走ったりもしてます。
インドのバイク事情
まずはインドのバイク事情をちょこっと知っておきましょう。
- 人口13億人(世界二位)
- バイク保有台数1億5500万(世界一位)
- バイク生産台数2019万台(世界一位)
一言で言えば「バイク大国」ですね。日本の人口よりもバイクの数が多いです。
交通事故死亡者の数が世界一
これだけバイクが多いのでインドは世界一交通事故死亡者が多い国でもあります。
記録されているだけで年間およそ15万人が交通事故で命を落とすと言われています。
元々の人口が大きすぎるので15万人といっても多さが分かりにくいのですが、単純計算だと毎日410人が交通事故で命を落としていることになります。
一ヶ月ではありません。毎日です。
ちなみに日本の苦痛事故による死亡者は年間4000人程度です。
これでも十分多いと思いますが、インドはその37倍ですからとにかく危ないんです。
インドバイクのメーカー
インドには多くのバイクメーカーがあります。有名なところを5つ挙げるとこうなります。
- LML
- TVSモーター
- バジャージ・オート
- ヒーロー・モータース
- インドホンダ
最大シェアはヒーロー・モーターズ(50%)ですが、若者に特に人気なのがBAJAJ(バジャージ)です。
バイクのデザインがかっこいいですね。
実は私もインドホンダのCB160RにするかBAJAJのパルサー200にするか本気で悩みました。
スポーツツアラーの中で1番か2番のかっこよさだと思います。
インド製バイクの特徴は?
それではここからインド製バイクの特徴について紹介していきます。
とにかく安い
インド製バイクの一番の特徴はとにかく安いことです。
普通輸入車の場合は関税がかかったり運搬費がかかったりで国内生産よりも高くなりがちですが、インド生産のバイクは税金を上乗せしても安いです。
インド製バイクが安い理由はインドの物価とも関わりがあります。
インドの大卒の平均月収が4万円ですから、庶民の生活の足であるバイクもそれに合わせた価格設定となっています。
ちなみに私の愛車CB160Rも本体価格は16万円くらいでした。
グーバイクで新車を見てみると大体17〜22万円の範囲です。
支払総額も25万円くらいなので大学生がバイトしても十分買えますね。
新車が7万円「NAVI110」
なんとインドホンダの輸入車NAVI110は新車の本体価格が7万円という驚愕の低価格で手に入ります。
グロムとズーマーを掛け合わせたような面白いデザインですね。
アマゾンでも売っているようですがなぜか価格が高くなっています。
見た目のインパクト大
インド製のバイクは奇抜なデザインのバイクが多いです。
こういう見た目のバイクは日本人の感性だと生み出しにくいですよね。
やっぱりインド人独特の感性や文化がこういう派手なデザインのバイクを生み出しているのだと思います。
インド生産の輸入車はまだまだ数が少ないので日本でインド製のバイクに乗ってるとかなり目立ちます。
耐久性は意外と頑丈?
「安いバイクって耐久性どうなの?」という疑問を持つ方をいると思います。
しかし、私が思うに「インド製バイクは意外と頑丈?」です。
理由は3つあります。
- インドは耐久性が高いバイクじゃないと走れない
- インド生産と言っても一応ホンダ
- これまで一度も故障していない
インドのバイクは耐久性が高い
東南アジアや中央アジアでバイクに乗ったことがある人はよく分かると思いますが、日本ほどしっかり舗装されていて走りやすい道路は極めて稀です。
私はタイでよくバイクに乗りますが、道路が凸凹で大きな穴が開いていることもしょっちゅうです。
田舎に行けばコンクリで舗装すらされていません。
しか運転のルールもあってないようなものなのでみんな危険な運転をしています。
ブレーキやクラッチを握る回数も日本の倍以上です。
そんな厳しい道路事情なのでそもそも耐久性が無ければあれほどバイクが普及しませんよね。
インド製だけど一応ホンダ
私が乗っているCB160Rはインド生産ですが、一応ホンダです。
なのでいくらアジア生産だと言っても全くの素人がバイクを組み立てているわけではないですし、ホンダなので部品などの耐久性もある程度は担保されています。
インド国内でも全然名前が知られていないようなメーカーのバイクだったらちょっと怪しいですが、有名なバイクメーカーの耐久性にはそれほど心配しなくても良いと思います。
まだ故障していない
CB160Rを納車したのが去年の8月で、もう半年以上乗っていますがこれまで不具合が出たことは一度もありません。
もちろん何年も走り続ければ何かしら不具合が出てくるかもしれませんが、定期的に点検をしてもらえば問題はないと思います。
交換部品がない
これはインド生産以外のバイクでも言えることですが、もしバイクの部品を交換したい時は輸入元から取り寄せないといけません。
例えばフロントカウルを損傷してしまったらバイク屋に持っていってもどうしようもありません。
ハーレーくらいメジャーな輸入車であれば、国内で部品を取り寄せることも出来ると思いますが、インドホンダのバイクは日本のホンダとは全く別なのでインドから取り寄せる必要があります。
溶接が荒い
これはもしかしたらCB160Rだけのことかも知れませんが、インド製バイクは溶接がちょっと荒いです。
遠くから見れば気づかないのですが、近くでみると溶接の部分がかなり荒くて見た目が悪いです。
まあこれはインドクオリティなので仕方ないのかも知れませんね。
まとめ
今回はインド製バイクに乗っている私が「アジア生産のバイクってどうなの?」ということについてちょこっと紹介しました。
結論から言ってアジア生産のバイクはアリです。
一番の魅力はやはり車両価格がリーズナブルなことですね。
日本でバイクに乗ろうとすると保険だったり整備費だったりでトータルでかなりお金がかかります。
そもそも二輪の免許を取るのにも15万円以上かかりますよね。
普通に働いている人は余裕がありますが、私のような低所得者や学生にとっては国産のバイクは高級品です。
そんな時はアジア生産のバイクを検討してみるのもいいかと思います。
インドもそうだし他のアジア諸国もこれから更に経済発展していくことでしょうから、いずれ日本のバイクメーカーと肩を並べることになり、アジアのバイクメーカーが主流になるかも知れませんしね。
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