今日は松竹芸能のピン芸人ヒコロヒーの単独ライブを鑑賞してきました。
念願のヒコロヒー単独ライブ鑑賞
去年の単独「その次の女」に行けなかったので今年こそはという思いで一ヶ月前くらいに予約しましたが、無事キャンセルすることなく見に行くことが出来ました。
場所はチャラデ阿佐ヶ谷。ちなみに私が学生時代に違法民泊をやっていたアパートから徒歩で2分のところにあります。
Neta 10 Pon kuraiとあります。ネタ10本くらいという意味でしょう。
開演10分前に着いたらもうすでにほとんどの席が埋まっている状態です。
「ヒコロヒーがたくさんネタやるライブ」
ネタ
ネタは最初のヒコロヒーさんが子どもの時の自分を諭しているという設定の前座を外せば確かに10本でした。それが次から次へとポンポン出てくるので休み暇もなくヒコロヒーワールドを堪能することが出来ました。
- 日本史漫画シリーズの編集者
- 不倫中の2番目の女
- 恋愛相談をされる体育教師
- 「日本で初めて〜した人」を紹介する歴史の先生
- フレンチレストランのウエイター
- 葬式で早くも次の男を狙っている未亡人
- 普通の感性を持つ魔女
- 6列目のアイドル
- この島を守りたい人
- ボランティア
の10ネタです。
どのネタのキャラにも相当長いセリフがありますが、それをほとんど滞りなく演じ続けるヒコロヒーさんは圧巻でした。ヒコロヒーさんがキャラを演じているというか、キャラ自身がヒコロヒーさんなのではないかと錯覚するほどヒコロヒーさんに合った自然で、ユーモラスなキャラ設定だと思いました。
面白かったネタ
全てのネタが面白かったのですが、私的に特に面白かったネタは「フレンチレストランのウエイター」と「ボランティア」のネタです。
「フレンチレストランのウエイター」のネタは、料理を運ぶ際に食材の産地に加え、普通は教えてくれない生々しい加工方法、さらに食材を調達する発展途上国の子どもたちや、それをこのレストランまで運んでくる平均睡眠時間3時間のトラックドライバーなど、料理が出来るまでの痛痛しい裏側を知らしめます。
「ボランティア」のネタは、発展途上国に毎年稲作を教えに行っているボランティアが、田植えの説明の途中でも話を全く聞かない現地人に対して「文明が発展しないのはそういうところだよ」と諦め調子で皮肉るネタ。
現実の痛々しさ
どちらのネタにも共通するのが「現実の痛々しさを敢えて表に出す」ということだと思います。これは「日本史漫画シリーズの編集者」や「6列目のアイドル」のネタにも共通していますが、オリジナリティーという点で上の二つには敵いません。
フレンチレストランのウエイターが料理を運ぶ時にわざわざ発展途上国で働く子どもたちや、睡眠時間が3時間のトラックドライバーの話をする必要はありませんし、そんなことは食事する人にとって耳が痛い話です。しかし事実ではあります。
ボランティアのネタも、青年海外協力隊(JICA)で途上国に派遣された知り合いがいる身としては、かなりリアリティがあります。
だから、こういうリアルを敢えて表に出し、それを笑いに変換するヒコロヒーさんのネタは皮肉にあふれています。そしてヒコロヒーさんのヤンキー風な風貌や話し口調が可笑しさを増長させます。だからとても面白い。
締めの挨拶
10本のネタが終わり、締めの挨拶。1分くらいで終わりました。
また機会があれば見に行きたいです。
オトシマエ
帰りに野方のダミラに寄ったらこんな恐ろしい新作が出来ていました。
誰のオトシマエなんでしょうか。ブルブルブルブル。
今日もコヨーテはこんな感じです。
コメント