治験情報サイトに登録するだけでは治験に参加することは出来ません。
登録後には自分に適した治験を探し、応募し、事前検診に参加し….というようにいくつかステップがあります。
8つに分けみると以下の通りです。
- 無料会員登録(治験情報サイトでも病院のサイトでも)
- 治験モニターの募集要項を確認・応募
- 説明会・事前健康診断に行く
- 後日健康診断の合否が出る・治験参加意思確認
- 入院・健康診断
- 最終健康診断・投薬
- 退院
- 後日通院もしくは電話で健康状態確認
かなり細かく分けてみました。
こう見ると結構大変そうですが、一つ一つはそれほど大したことありません。
これから3回に分けて「治験に参加する流れ」を解説していきます。
まだ治験に参加したことのない人向けの解説なので、一度でも治験に参加したことがある人はさっと目を通してくれるだけで大丈夫です。
治験に参加するためには「治験情報ウェブサイト」を通じて募集している治験を見つけることから始まります。
治験情報ウェブサイト
治験情報ウェブサイトとは全国の治験情報を集めたウェブサイトです(そのままですね)。
言ってみれば治験の求人サイトのようなもので、当たり前ですが治験の求人しかありません。
ここでは私が実際に登録している治験情報サイトの中でも代表的なものをいくつか挙げて説明します。
どのサイトも分かりやすくてそれほど違いはないのですが、実際に登録してみてどんな感じなのかを自分の目で確かめることをオススメします。
たまにサイトによって募集している案件に違いがあるので、気になったサイトは取り敢えず登録してみましょう。
ちなみに大学生に一番おすすめのサイトはコーメディカルクラブという治験情報サイトです。
V-NET
V-NETは業界最大手の治験情報サイトで、医学ボランティアネットワークによって運用されています。
V-NETの特徴は解説ページが非常に分かりやすく作られていること。
- 治験の概要
- 治験のメリット
- 治験のデメリット
- 参加者の体験談
などが無料登録に進む前に簡潔に解説されています。
これなら治験に対する理解が深まりますし、初めての方でも安心して利用出来ますね。
また、扱っている案件数も非常に多く、隙間時間に参加しやすい治験も揃っています。
紹介案件としては、 男性20~40代、女性40歳以上対象のものが多い印象。
対象居住地としては、関東地区(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住の方、もしくは関西地区(大阪・京都・兵庫)在住の方のものが多いです。
コーメディカルクラブ
コーメディカルクラブ(略してコメダ)も業界最大手の治験情報サイトです。
業界最大手を自負するだけあって案件の数は相当なもの。
モニター検索が「東京、20代、男」のように多少大雑把なのがちょっと残念ですが、その分検索結果がたくさん出てくるので良い条件の案件も見つかるのでおススメです。
20代から60代まで幅広い年代の被験者を募集しているのも魅力的です。
ちなみに僕は以前このサイトで4泊5日×2回で謝礼金20万円という破格の治験モニターに参加したことがあります。
1泊に換算すると約25000円です(時給だと1000円)。
これは歴代の入院治験の中でも最も協力費が良かった治験でした。
コメダだとたまにこんな掘り出し物案件が見つかります。登録しておいて損はありません。
JCVN
JCVNも業界最大手で10年以上の実績があります。
サイト自体もカラフルで見やすいです。
たまーにめちゃくちゃ謝礼金が高い治験があったりして私がよく利用するのもこのサイトです。
健康食品のモニターも多く、気軽に利用できますね。
最近ではJAXAと提携している臨床試験案件もあります(既に終了済みです)。
【JAXA閉鎖環境適応臨床試験】
クリニカルボランティアサポート
案件の探しやすさ・サイトの見やすさで言えばナンバーワンなのがクリニカルボランティアサポート。
臨床試験についても
- 健康な方
- 高齢者限定
- 女性限定
- 特定疾患
など幅広く募集していますね。
治験以外にも健康食品やサプリメントや化粧品のモニターも扱っているので一回登録しておけば楽ですね。
Qlife(キューライフ)
Qlife(キューライフ)は治験モニター登録者数が58万名以上もいる日本最大級の治験情報サイトです。
19歳から80歳までの幅広い年齢層を対象にしているのでどの年齢であっても参加出来る治験が揃っているのが特徴ですね。
どの治験情報サイトがいいの?
いずれも有名なサイトですので初めてでも安心・安全に利用できます。
僕個人が使った感じだとJCVNが一番使いやすくて謝礼金が高い治験が見つかると思います。
また、自分が狙った日程の治験がすぐに見つかるのでおすすめですね。
あとはコーメディカルクラブ(コメダ)ですね。
コメダは謝礼金が多くもらえる案件が多いので、必ずチェックして欲しいです。
治験を実施するクリニックの名前があったりするのも安心ですね。
無料会員登録
言わずもがなサイトで会員登録をしないことには治験には参加出来ません。
登録をする際に必要な情報は
- 名前
- 生年月日
- 職業
- 性別
- 体重と身長(BMI値)
- タバコは吸うか
- お酒はどれくらい飲むか
大体これくらいです。
とても簡単なので5分あればすぐに登録出来ます。
治験モニターの募集要項を確認・応募
会員登録が終わったら早速自分に合った治験モニターを探してみましょう。
各サイトには自分に合った
- 治験の種類(健康、疾患、健康食品、美容コスメ、その他)
- 性別(男性、女性)
- 年齢
- タイプ(入院、通院、両方)
- 地域(関東、東北、中部、九州など)
- キーワード
などを選べば最適な治験モニターを検索してくれる機能が付いているので、自分に合った治験を探すのに時間はかかりません。
しかし、自分に合った治験治験を見つけたとしても注意することがあります。
それは、各治験モニターには必ずある参加条件。
たとえ、希望の治験モニターが見つかったとしてもこの参加条件から外れていれば、原則として治験に参加することは出来ません。
嘘をついたとしても事前健康診断でバレますので止めておきましょう。
参加条件の1例(健康男性4泊5日の治験モニター)
◆体重が52kg以上78Kg未満の方
◆現在、治療中の病気やケガがない
◆以下の病気を患っていない
・腎臓、肝臓、心臓、脳
・アルコールあるいは薬物依存者
◆1日の喫煙本数が10本以下の方(入院3日前から禁煙できる方)
◆臨床試験参加経験者は休薬期間:4ヶ月
・ 他の臨床試験 or モニターに予約していない
・試験薬投与予定日の120日以内に他の治験薬又は試験薬を投与していない
厳しそうですがですが実際はそれほど厳しい条件ではありません。
要するに「あなたは平均的に健康な成人男性ですか?」と尋ねているだけです。
自分がこの条件を満たしていると思ったらとりあえず応募してみるのも良いと思います。
と言うのは治験は事前検診に参加するだけで交通費という名目で3000円から5000円くらいの謝礼が頂けるからです。
後述しますが、もちろんこの条件を満たしたからと言って実際に治験モニターに参加することが確定するわけではありません。
これはあくまで「事前健康診断に来てもいいよ」というだけで、健康診断の結果次第では落とされることはザラにあります。
治験に参加するまでの流れまとめ
ここまでで
- 無料会員登録(治験情報サイトでも病院のサイトでも)
- 治験モニターの募集要項を確認・応募
- 説明会・事前健康診断に行く
- 後日健康診断の合否が出る・治験参加意思確認
- 入院・健康診断
- 最終健康診断・投薬
- 退院
- 後日通院もしくは電話で健康状態確認
1と2の解説をしていきました。
次回は3と4の解説をしていきます。
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