廃墟マニアの間でかなり前から有名になっていた「田浦廃村」。
私が最初に田浦廃村に来たのは今から18年以上前の小学生の頃です。
その頃はまだ一部の住民がいたと記憶しています。
しかしその住民たちもいつの間にかいなくなってました。
しかもどこかに引っ越したというわけでもなく、彼らは家財道具などは全て残したまま忽然と姿を消してしまいました。
それから様々な噂が流れていますが、いまだに謎が多く残る田浦廃村。
そんな現代のゴーストタウンに先日再々方訪してきました。
2000年前半、2015年、2018年、そして2019年現在と田浦廃村はどのような変わっていったのでしょうか。
過去の田浦廃村については下の記事をご覧ください。
2019年2月現在の「田浦廃村」
先日訪れた田浦廃村です。
ホタルの里
まずはホタルの里エリアから。
ご覧のように完全に塞がれています。踏切を渡ることすらできなくなっています。
確か去年いった時は踏切の先まで行けたのですが。
仕方がないので網目の間からカメラでズームします。
はっきりと瓦礫の山が見えます。
もう住宅が完全に撤去されてしまったようです。
なんとも言えない心地です。ここはもうこれ以上先に進むことも出来ません。
多分これが最後の姿になりそうです。
田浦変電所エリア
続いて田浦変電所側に行ってみました。こちらはまだ踏切を渡ることが出来ます。
というのも写真右手の住宅にはまだ住んでいる方がいらっしゃるからです。
JR横須賀線と京浜急行が交差しています。
この先が田浦廃村になるのですが、ご覧のようにこちらも完全に立ち入り禁止になっているようです。
網目の間からズームしてみます。
太い木が伐採されているのが見えます。多分もう歩いては通れないのでしょう。
なぜか子どもみまもり隊の自転車がありました。
田浦変電所
田浦変電所はまだ稼働しているようですね。しかしここもバイオハザードの舞台になりそうな禍々しさを感じます。
変電所の前はもう完全に取り壊されています。
何か新しい宅地造設計画でもあるのでしょうか。
自動販売機があります。まだ工事の最中の様子。
太陽光メガソーラー設置計画
こんなお知らせ版がありました。
「宅地造成」とあります。しかも太陽光メガソーラーを設置するんだとか。
ここの一番下に書かれていることは事実だったのですね。
まとめ
2019年2月現在の田浦廃村でした。
立ち入り禁止になっているので先に行くことは出来ませんが、もう完全に消滅してしまったといっても差し支えないでしょう。
平成が終わる年にこういった廃墟が失くなってしまうことは悲しいですね。
もちろん廃墟があるよりも太陽光メガソーラーを設置した方が社会の役には立ちますが、それでも心の奥にぽっかり空洞が空いてしまうような心地がします。
まさに諸行無常です。
どんなものでもいずれは朽ち果ててしまい、人々の記憶の中からも次第に失くなっていきます。
でもこういうものを悲しいと思える心はしっかり持っていたいものですね。
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コメント
2018年夏頃だったか、まだ建物が残ってるときに踏切脇に住んでおられる方から直接話を伺う機会がありました。その時、既にソーラー施設になるという話は決まっていて、12月頃工事開始すると内容でしたが、写真の公示内容とも一致します。
ここの廃墟は悪ガキどもの溜まり場になりやすく、火事が出たときの話をしてくださいました。ご存じの通り不法投棄もあったし、湘南田浦ニュータウンができるよりも前からこの地でに住んでいる人たちからしたら、早々に撤去して欲しい物件だったのだと思います。
なお、廃墟の上には畑があり、Googleの航空写真を見る限り畑は健在なようです。湘南田浦ニュータウンはあくまで失敗した事業であり、地元に住む人たちの立場に立つと、不安要素が一つ取り除かれたという歓迎すべき出来事なんだと思いますよ。