AmazonのFBAサービスを利用する時には予めFBA倉庫に商品を納品する必要があります。
その際には日本郵便やヤマト運輸、佐川急便などに配達依頼をすると思いますが、なるべく料金を抑えたいですよね。
ほんのちょっとの荷物ならば料金も気になりませんが、FBAに納品する場合は大きな荷物を複数個送ることがほとんどだと思います。
しかし大きな荷物をたくさん送るには相当な料金がかかってしまい、多くの方が頭を悩ませていると思います。
そんな時におすすめなのがヤマト便です。
ヤマト便を使えば大きな荷物を一度にたくさん格安でAmazon倉庫まで送ることが出来ます。
今回はそんなヤマト便の特徴と実際の配達方法をご紹介します。
ヤマト便のサービス内容
ヤマト便の大きな特徴は以下の2つです。
- 160サイズを超える荷物を送れる
- 30万円以上の荷物を送れる
普通の宅急便では縦・横・高さの合計が160cm以内、かつ重さが25kgまでの荷物しか送ることが出来ません。
しかしヤマト便だとそれよりもサイズが大きな荷物を送ることが出来ます。
ヤマト便の料金計算方法
ヤマト便の運賃は、荷物の「総重量」と届け先の「エリア」により決まります。
総重量は、実重量と容積換算重量と比較して重い方を採用します。
容積換算重量の計算方法を以下の通りです。
容積換算重量(kg)= 縦(メートル)×横(メートル)×高さ(メートル)×280
例えば縦20センチ、横30センチ、高さ40センチの荷物を3つ神奈川から岩手に送る場合は
容積換算重量=0.2×0.3×0.4×280×3=6.72×3
=20.16キロとなります。
この場合は「30kgまで」に該当するので料金は2571円になります。
3寸の長さは配達員さんがメジャーで測ってくれるので何もする必要はありません。
でも配達員さんの手間を省くために同じサイズの段ボールを用意したり、予めサイズを自分で測っておいても良いかもしれません。
意外と知らないヤマト便のメリット
ヤマト便には意外と知られていないメリットがいくつもあります。
複数個の段ボール=1つの荷物
ヤマト便の配達料金は荷物の個数ではなく全部の重さで決まるので、1つの伝票で複数個の荷物を送ることが出来ます。
私は前回AmazonのFBA倉庫に3つの段ボール箱を送りましたが、これが全部で1つの荷物として扱われます。
ヤマト便に関しては個数制限が無いので50個の段ボールを1度に送ることも出来るのです(ヤマト運輸:よくある質問)。
一個当たりの単価が安くなる
全ての段ボール箱を合計して1つの荷物として扱われるということは、段ボール1個当たりの配達料金が安くなるということです。
つまり送る段ボールの数が多ければ多いほどお得なのです。
私が3つの段ボール箱をヤマト便で送った時は同じ神奈川県内で
2395円(2345円+50円の運送保険)
かかりました。
段ボール1つあたり780円くらいの計算になります。
もし段ボールの数が10箱だったなら、単純計算で1つ当たり239円で送ることが出来るのです。
もし普通の宅急便で送ったとすれば、10箱分の料金をそれぞれ払うことになるので
一箱当たり1577円(120サイズ)×10=15770円もかかることになります。
とんでもない額ですね。
宅急便で送れる荷物も送れる
ヤマト便のサービス説明に
宅急便のサイズ(縦・横・高さの合計が160cm以内、かつ重さが25kgまで)を超えるお荷物や、一梱包あたり30万円を超えるお荷物をお届けします。
とあるので
じゃあ宅急便で送れる大きさの160サイズ以下で重さが25キロ以下の荷物はヤマト便で送れないのかなあ。
と疑問に思う方がいると思います。
しかし実は宅急便で送れるような小さくて軽い荷物でもヤマト便で送ることが出来るのです。
このことはヤマト運輸の「よくある質問」にもしっかりと書かれています。
実際に私がヤマト便を使って3つの段ボールを送った時は、それぞれのサイズが120以下&10キロ未満でしたが問題なく送れました(詳細は後ほど)。
集荷所に持ち込むと割引される
ヤマト便は近所の集荷所に持ち込むとちょっとだけ割引されます。
総重量 | 30kgまで | 30kgを超え50kgまで | 50kgを超え100kgまで | 以降50kg増すごと |
---|---|---|---|---|
お値引き額 | 120円 | 140円 | 230円 | 90円加算 |
ただしヤマト便を利用する時は荷物の量が多いことがほとんどだと思うので、持ち込みは現実的ではありません。
割引額もそこまで高くないので家に来てもらう方が良いと思います。
運送保険もある
ヤマト便は任意で運送保険への加入することが出来ます。
補償金額は1万円につき10円(最低50円)となっています。
例えば10万円相当の荷物を送る時には10(万円)×10円=100円で運送保険に入ることが出来ます。
配達中に荷物がなくなることはほとんどありませんが、安いので入っておくことはおすすめします。
ヤマト便のデメリット
デメリットとは言い切れませんが、ヤマト便にも注意する点がいくつかあります。
重さ・大きさ制限
ヤマト便は1つの荷物当たり3辺の合計が200センチ以内(高さ:最大170センチ、縦と横:最大100センチ)でなければいけません。
ただし200サイズの段ボールは相当の大きさになるのであまり心配する必要はありません。
しかし3辺のサイズが200センチ以内でも重さが30キロ以下という制限もあります。
つまり1つの荷物が200サイズ以下、30キロ以内でなければいけません。
集荷依頼は電話のみ
個人でヤマト便の集荷を依頼する場合は電話する必要があります。
固定電話からの場合は
0120-01–9625
で集荷依頼をします。
携帯電話の場合は最寄りのサービスセンターに電話してください(サービスセンター一覧)。
時間指定不可
ヤマト便の集荷は時間指定が出来ません。
指定出来るのは「午前中」「午後」「夜」のようにかなり幅があります。
なので集荷を依頼する時は時間に余裕を持っておくのが良いでしょう。
支払いは現金のみ
2019年3月現在ヤマト便の支払いは現金のみとなっているようです。
お釣りはくれるのでそこまで心配する必要もありません。
お届け日数は宅急便のお届け日数+1日
ヤマト便のお届け日数は、全国翌々日配達(宅急便のお届け日数+1日)かかるので急いでいる場合はあまりおすすめ出来ません。
実際にヤマト便を利用する方法
それでは実際にヤマト便を利用する方法をご紹介します。
すごく簡単ですのでご安心ください。
伝票(送り状)を用意する
まずはヤマト便の伝票(送り状)を用意します。
伝票は集荷をしてもらう時でも良いのですが、予め用意しておいた方がスムーズに集荷してもらうことが出来ます。
配達員の前で住所を書いたり品名を書いたりするのはなんだか気を遣いますよね。
事前に伝票を用意するには2パターンあります。
- ヤマトの集荷所に取りに行く
- 電話して持ってきてもらう
今回はヤマト便の集荷所に行ってもらって来ました。
集荷所には受付があるのでそこで伝票がもらえます。その場で集荷依頼をしても良いでしょう。
これがヤマト便の伝票です。
アマゾン倉庫に送る時は着払いではなく「元払い」の伝票をもらいましょう。
集荷日時を依頼
伝票をもらったら電話で集荷日時を指定します。
ただし指定出来るのは「午前中」「午後」「夜」などなので時間に余裕を持たせた方が良いでしょう。
集荷に来てもらう
集荷のトラックが来ました。
配達員さんが箱のサイズを測り、宅配料金を計算してくれます。
これで完了です。
まとめ
今回はFBA納品に役立つヤマト便について紹介しました。
最後にヤマト便のサービス内容、メリット、デメリットをまとめてみます。
ヤマト便のサービス内容まとめ
- 160サイズを超える荷物を送れる
- 30万円以上の荷物を送れる
- 運賃は荷物の「総重量」と届け先の「エリア」で決まる
- 容積換算重量は3辺×280で算出
ヤマト便のメリットまとめ
- 複数個の段ボール=1つの荷物
- 一個当たりの単価が安くなる
- 宅急便で送れる荷物も送れる
- 集荷所に持ち込むと割引される
- 運送保険もある
ヤマト便のデメリットまとめ
- 重さ・大きさ制限
- 集荷依頼は電話のみ
- 時間指定不可
- 支払いは現金のみ
- お届け日数は宅急便のお届け日数+1日
ヤマト便は重い荷物をたくさん送る時には一番おすすめの方法です。
転売やせどりは色々な経費がかかるので最終的な利益率が低くなりがちなので、節約出来るところはドンドン節約していきましょう。
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