ちょっと前から大瀧詠一にハマっています。
どれくらいハマっているとか言うと常に頭の中で「君は天然色」のサビに入る部分のジャンジャンジャジャジャジャンというギターリフがリピートするくらいハマっています。
今回はそんな「君や天然色」や「夢で逢えたら」と言った名曲を残したシンガーソングライター大瀧詠一についてちょこっとだけ書いていきます。
大瀧詠一とは
多少なりとも音楽に詳しければ、大瀧詠一というシンガーソングライターの名前を聞いたことがない人はいないでしょう。
日本の音楽を時代と共に辿っていけば必ずどこかで大瀧詠一という人の名前を知ることになります。
それくらい現代のJ-POPに大きな影響を与えたシンガーソングライターなのですが、テレビに露出する頻度が極端に少なかったので、どんな風な顔をしているのかだとか、どんな喋り方をするのかなんかはほとんど知られていません。
実は私も大瀧詠一について「元々はっぴいえんどのメンバーだった」ということ以外詳しいことはほとんど知りません。
Youtubeに挙げられている動画も数えるくらいしかないようです。
なのでちょっとだけ大瀧詠一のプロフィールを辿っていきます。
1968年「早稲田大学在学中にバンド結成」
大瀧詠一は早稲田大学に在学中の1968年に細野晴臣らとバンドを組み始めました。
そして1970年にロックバンド「はっぴいえんど」を結成。
代表曲はもちろんこれです。
「風をあつめて」を知らない人はいませんよね。ちなみに右下の濃い顔が細野晴臣ですね。
1974年「ナイアガラレーベル発足」
大人気バンドとなったはっぴいえんどですが、わずか3年の活動期間で解散することになります。
その後大瀧詠一はプライベートレーベルである「ナイアガラレーベル」を立ち上げますが、あまりに前衛的すぎる大瀧詠一の音楽は多くの人に受け入れられませんでした。
ちなみに「ナイアガラ」の由来は「大瀧」だそうです。割と適当なネーミングです。
その後1980年代に山下達郎のアルバム「TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA」からゆっくり人気が出るようになったんですね。
松本隆とのコンビ
1980年代からははっぴいえんどのメンバー松本隆と組んで楽曲提供で活躍します。
2人が手掛けた名曲は
- 太田裕美「シベリア鉄道」
- 松田聖子「風立ちぬ」
- 森進一「冬のリヴィエラ」
などなど。有名な曲ばかりです。
名盤「A LONG VACATION」
そして1981年に大瀧詠一は日本音楽界に残る名盤「A LONG VACATION」を発表します。
名CMソング「君は天然色」
このアルバムの中に収録されているのが名曲「君は天然色」です。
日本に住んでいれば一度は聴いたことがある名曲です。
この曲が採用されたCMはこんなにたくさんあります。
- ロート製薬「新・Vロート」（1981）
- キリンビバレッジ「生茶」（2004）
- アサヒビール「アサヒすらっと」（2010）
- スズキ「アルトエコ」（2011）
- サントリー「金麦糖質75%オフ」（2012）
1981年から2012年まで30年以上に渡ってCM曲として採用され続けています。世代を超えて耳に残る名曲の証です。
「君は天然色」の歌詞
くちびるつんと尖らせて 何かたくらむ表情は
別れの気配をポケットにかくしていたから机の端のポラロイド
写真に話しかけてたら 過ぎ去った時しゃくだけど今より眩しい思い出はモノクローム 色を点けてくれ
もう一度そばに来て はなやいで 美しの Color Girl夜明けまで長電話して 受話器持つ手がしびれたね
耳もとに触れたささやきは今も忘れない思い出はモノクローム 色を点けてくれ
もう一度そばに来て はなやいで 美しの Color Girl
「ポロライド」や「モノクローム」という言葉は時代を感じさせますね。
松本隆の妹
この歌詞の中のColor girlとは作詞をした松本隆の妹さんがモデルです。
松本さんの妹さんは幼い時から身体が弱く、大瀧詠一がこの曲の作詞を依頼する直前に亡くなってしまったんだそうです。
悲しみに暮れる松本さんは「妹がいない世界はモノクローム（白黒）のようだ」と大瀧詠一に漏らします。
つまり歌詞に出てくる「ポラロイド」とは妹さんの遺影を象徴しているのかもしれません。
そんな白黒の世界の中で色を持った自分の妹のことをColor girlと呼んだのですね。
2013年突然の訃報
大瀧詠一さんは2013年12月30日、自宅で夕食後にリンゴを食べている途中で倒れ、救急車で運ばれました。
搬送された時にはすでに心肺停止の状態で、その日のうちに死亡が確認されました。
死因は解離性動脈瘤とされましたが報道では発症部位などは明らかにされていないようです。
告別式では大瀧詠一さんの奥さんから最後の言葉が「ママありがとう」だったことが明かされました。
大瀧詠一の楽曲
大瀧詠一の名曲の中から一番有名な3曲を紹介します。
君は天然色
大瀧詠一の映像はYoutubeにはほとんどありません。これが唯一と言っていいくらい貴重なライブ映像です。
夢で逢えたら
これも有名なCMソングですね。多くの著名なアーティストがカバーしているので聴いた事があるはずです。
風立ちぬ
「風立ちぬ」は松田聖子が有名ですが、元々作曲したのは大瀧詠一です。優しい声です。
まとめ
今回は大瀧詠一と有名なCMソングについてちょっとだけ調べてみました。
私は90年代生まれなので世代的にははっぴいえんども松田聖子もハズレていますが、小さな頃から古い曲ばかり聴いていたので耳馴染みがあります。
出来れば大瀧詠一が生きている間に生の演奏を聴いてみたかったですね。
ただし彼の音楽はこれからもずっと残り続けるので、過去にこんなに素晴らしいシンガーソングライターがいたことだけは忘れないようにしたいものです。
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