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【kindleおすすめ漫画】「殺し屋1(イチ)」山本英夫を読み解く

Kindle

今回はKindleunlimitedで無料で全巻読める漫画「殺し屋イチ」を紹介します。

山本英夫先生の作品を読んだのは「新のぞき屋」に続いて2作品目になります。

「新のぞき屋」 by 山本英夫 90年代の(心象)風景

山本英夫先生にはもう一つ名作があり、それが「殺し屋イチ」です。

kindleunlimitedなら全巻無料で読むことが出来ます。全巻無料です。

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今回はこの「殺し屋イチ」を読み解いていきます。

まだ読んだことがない方は「感想(ネタバレ)」以降を読む前にkindleunlimitedで全巻読んでください。

ネタバレしても責任は取れません。

以下、文語調になりますが気にしないでください。

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「新のぞき屋」と「殺し屋イチ」

実は私は「新のぞき屋」よりも先に「殺し屋1」を読んでいた。

しかし、殺し屋1の方は感想を書くのが困難だった。

というもの殺し屋1の作中にはあまりに複雑で理解しがたい人間模様が描かれており、分かりやすく言語化するのは容易いことではなかったからだ。

しかし、初めて殺し屋1を読んでから1年が経ったのでこの前再び読み返してみたところ、やはり面白かった。そして今度はなんとかそれについて何かが書けそうだと思った。

タイトルからも分かるようにこの漫画は「殺し」のシーンがたくさん出てくる。

殺しだけでなく、ヤクザ、暴力、脅迫、強姦、拷問、ドラッグ、異常性愛、等々、およそこの社会で害悪とされているもののオンパレードである。

特に拷問のシーンは壮絶だ。

殴る蹴るは当たり前で、腕を腕力で引きちぎったり、股間をハサミでちょん切ったりと見ているだけ体がブルブルしてくる描写ばかりだ。

映画化もされたが、その際に映倫初の性描写ではなく暴力行為に対してR18指定ということだから、原作がいかに暴力的な描写に溢れているのかが分かる。

一言で言えば教育に悪い漫画である。

しかしながら90年代後半 〜2000年代前半の歌舞伎町のリアルな風景、とりわけヤクザ間の抗争はとても興味深い。

はっきり言ってたった十数年経った今とは全く別の街と言える。

以前ネイキッドロフトでバイトしていた時に「以前はビルのトイレに注射器があった」という話を聞いたことがるが、今の歌舞伎町は平和そのものだ。

さらに異常過ぎる登場人物とその心理模様も魅力的だ。山本英夫氏の作品にはこういう異常過ぎる人物が必ず出てくる。

だが氏の作品には「その異常性には必ず必然性がある」という説得力がある。この「必然性」こそが氏の作品を単なる暴力異常性愛害悪漫画とは一線を画す名作にしている、と言っても過言ではない。

氏の最近の作品の「ホムンクルス」もおすすめだ。

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ネタバレ注意

ここから先「あらすじ」までは誰が読んでもネタバレにならないようになっている。

しかしその先は思いっきりネタバレである。

なのでまだ殺し屋1を読んでいない人は「あらすじ」を読んで興味を持てたならぜひ読んでもらいたい。

Kindleunlimitedなら殺し屋1新のぞき屋全巻無料で読めるからおすすめだ。

さらに今なら初回30日間無料体験もやっている。ということは実質0円で読めるということだ。

Kindleがあったらさらに便利だ。

もしもう既に殺し屋1を読んだことがある人は安心してそのまま読み進めて欲しい。

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あらすじ

歌舞伎町のど真ん中にある「歌舞伎町サンライズマンション」は8割の住人がヤクザ関係の人間である。

ある時、はぐれものの4人組(ジジイ、昇、龍、井上)がマンションにある「安生組」の組長室の金庫の中の3億円を盗む計画を立てる。

彼らは「1(イチ)」というコードネームの殺し屋が組長とその愛人を殺した後の部屋に忍び込み、無事金庫の3億円を盗むことに成功する。

しかし安生組の若頭であり、性的異常者(マゾヒスト&サディスト)でもある垣原雅雄ははぐれもの4人組を見つけ出し、凶悪な悪者を交えて筆舌に尽くし難い拷問で一人一人なぶり殺していきながら主犯格であるジジイとイチに近づいて行こうとする。

その過程で究極のマゾヒストである垣原はイチのサディスト性を「自分が探し求めていたもの」として強く求めるようになる。

ここまでがざっくりとしたあらすじだ。かなり短くまとめてみた。やはり実際に全巻読んで欲しい。

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感想(ネタバレ)

ここからは完全にネタバレになる。つまりストーリーを全て知っていることが前提だ。

まだ読んでない人はここで一旦ストップしてもらいたい。

3人の重要な登場人物

この漫画には多くの魅力的な登場人物がいるが物語が進むうえで中心的な役割を果たすのはこの3人しかいない。

すなわち、イチジジイ、そして垣原である。

イチ(城石一)

イチの本名は城石一(しろいしはじめ)である。ちなみに年齢は22で工場勤務である。

元々いじめられっ子(イチめられっ子)であったが、日々空手の稽古に明け暮れているうちにいつの間にか人を死に至らしめるほどの脚力が鍛え上がる。

そして高校一年の時についに自分をいじめていた同級生を殺して少年院に入れらえてしまう。

殺し屋イチが誕生する過程はこちらを参照。ちなみにKindleunlimitedならこれも無料で読める。

イチも垣原と同様に性的異常者(サディスト)、また上の漫画の中では暴力中毒者(パワージャンキー)と表現されている。

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つまりは相手に暴力を振るうことに性的興奮を覚えるのである

特に殺した後には必ず射精する。

イチは作中では常にジジイに利用されている殺人マシーンである。

後述するがイチには中学生の時にいじめられていた過去があり、ジジイはその記憶をあの手この手で自分の都合の良いように作り変え、ターゲットがあたかもその時のいじめっ子のように仕立てあげていた。

ジジイ

この物語を全て裏で操っている、見た目はジジイだが整形をしており、実際は30代前半という謎の男である。

ジジイがどのようにしてイチと出会ったのか不明である。

しかしジジイが何らかの殺し屋ブローカー的なことをしているのは確かだ。

事実イチに殺された金子の息子であるタケルはこのジジイによって次の殺人マシーンに育て上げられている様子が最終話でほのめかされる。

ジジイは「イチによる平和の新宿(ハイキョ)計画」なるものを実現する為に組長の金庫から3億円を窃盗、情報操作によってヤクザの抗争を勃発させたりしているが、その本当の目的・動機は「自分を魅了するものを全て消す為」である。

私にとってはこの動機はストンと腑に落ちるのだが多くの人にとっては曖昧すぎて何が何だかわからないだろう。これも後述する。

垣原

垣原は性的異常者のヤクザである。

基本はマディストであるがサディスティックな一面もあり、針で吊るし上げた相手の背中に沸騰した油をかけたり、細い針で滅多刺しにしたりと残虐性は計り知れない。

垣原の拷問のポリシーは「思いやりを持たないこと」だ。

中途半端な思いやりを持って相手を痛めつけてはいけないのだ。

痛みを与える時は痛みを与える喜びを噛みしめること、これが相手に対する最高の思いやりになる、垣原はこう考える。

だからこそ徹底的に相手を痛めつけ、自分が拷問を受ける時も徹底的に痛みつけられることを要求する。

つまりSとMは互いに絶対的でなければならない。

自分がSであれば絶対的に相手を痛めつけ、自分がMであれば絶対的に相手に痛めつけられる。柿原はこの必然性に性的興奮を覚えるのだ。

つまりは垣原にとってみればSでもMでもどちらでも良いとも言える。

彼にとって重要なのか「Sであれば相手を徹底的に痛めつけ、Mであれば徹底的に痛めつけられる」という必然性だけだ。

事実として垣原はマディストだが、それはたまたまそうであるということに過ぎない。

故に垣原がイチを追い求めるのは、イチが絶対的なサディスト(殺人マシーン)だからである。

思いやりなどなくただ人を殺し、それに性的興奮を覚え射精する究極的なサディストであるイチに殺されたくない垣原は、殺されない努力をしなければならない。

この「イチに殺される」という恐怖は垣原を究極的なマディストに駆り立てる。

この必然性が重要なのだ。

イチの洗脳

イチはジジイによって殺人マシーンと化したのだが、その洗脳方法には2パターンあった。

まずはターゲットのヤクザたちをイチの記憶の中のいじめっ子に仕立てあげることである。

イチはジジイの巧みな話術によってこのターゲットたちがイチの記憶のいじめっ子とリンクしていることを印象付ける。

幸いターゲットたちはみんな悪そうな顔をしているので、イチは迷いもなくターゲット(いじめっ子)を殺す。

しかし、イチがひょんなことから行きつけのピンサロ嬢を殺してしまいスランプに陥ってしまう。

イチがピンサロ嬢を殺した経緯は、たまたま彼女がイチに「いつも暴力を振るう旦那を殺してほしい」と呟いたことをイチは本気にしてしまい、彼女の旦那を本当に殺してしまったところをピンサロ嬢に見られたからである。

その後イチはスランプに陥る。

その時にジジイはかつてイチを助けようとしたことで逆にいじめられ、いじめっ子たちに強姦された女子生徒(そしてイチはその現場にいた)を利用しイチを復活させようとする。

イチを復活させる方法は多少強引だが巧妙だ。

ジジイはカレンというホステスを使いイチにテレクラ電話をかけさせ、「実はあの時いじめっ子たちに強姦されたあの女の子はあなたにも犯されたかった」ということを信じ込ませるのである。

その理屈は垣原の必然性と同じである。

つまり「中途半端な思いやりを持つな」ということだ。

女子生徒がいじめっ子たちに強姦されているところでイチはどうすることも出来ずに見ているだけだった。

だが、その「ただ見ているだけ」という思いやりが逆に女子生徒を惨めにさせているのだ。

つまり彼女は本当はイチにも犯されたかったのだ。そうすることで本当に救いようのない人間になれたのだ。

ニーチェ的価値の転換

ちなみにここにはニーチェ的価値の転換が読み取れるであろう。

弱者である女子生徒は徹底的に弱者になることで「自分は救われる、自分は正しい」という新たな価値基準を自らの中に生み出し、いじめっ子たちを道徳的に悪い人間として対象化することが可能となる。

だがしかしイチは上の理屈では完全に納得はしない。

そこでカレンは「犯されたいか、犯されたくないか」ではなく人が人を犯すという事実だけあればいい、互いの気持ちなんて関係ない。自分がヤりたいからヤルのだ」とトドメを指す。

この言葉でイチは再び妄想の世界へと舞い戻る。

ここにもニーチェの思想(しかもかなり危険な)が読み取れる。

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まとめ(一時的)

一時的にまとめる。

とにかくこの漫画は一度読み通したらスッキリする単なるヤクザ暴力漫画ではない。

読めば読むほど色々考えさせるテーマがあり、どういう読み方をしても興味が尽きない。

ここまで読んでしまったけれどまだこの漫画を読んでいない人はぜひKindleunlimitedで読んでみよう。

今なら初回30日間無料キャンペーンもやっているからこの機会を逃さないでほしい。

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