持続化給付金は新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げが前年同月比で50%以上減少している法人に200万円、個人事業者には100万円を上限に現金を給付する制度です。
普段はウーバーイーツ配達員として個人事業主として生計を立てている私も今年になってから収入が激減しました。
受給要件は前年同月比で50%以上減少(白色申告は前年の平均月収と比較)で、私もそれに当てはまったので申請してみました。
無事100万円入金されていたのでしばらくは生活することが出来ます。
ところで、つい先日私の親戚で個人事業を営んでいる人から持続化給付金について相談がありました。
その人は現在海外で仕事をしているのですが(住民票は日本)、「コロナの影響でこっちに帰って来ることも出来ないし、売り上げが下がって困っているから持続化給付金を申請したい」という内容でした。
持続化給付金は全てオンラインで完結するので日本にいる私を頼る必要はないのですが、どうから確定申告書の控えが手元に無いということで、「申請したくても出来ない」という状況でした。
持続化給付金を申請する時には必ず税務署で押してもらった収受印がある確定申告書の控えが必要です。
右下の丸で囲んだところに収受印があります。
税務署に提出すれば必ず収受印がもらえますが、控えを失くしてしまったり、e-Taxで提出した場合には収受印が押してある控えがありません。
収受印が無くても一応申請は出来るようですが、審査に通常よりも相当時間がかかります。
そんな時に代わりに提出出来るのが納税証明書。
納税証明書を収受印が無い確定申告書と一緒に提出(アップロード)するときちんと納税した証明になるので、収受印が無くても大丈夫なのです。
というわけで日本にいる私が親戚の代わりに納税証明書を取得し、持続化給付金を申請してきました。
持続化給付金の申請に必要な書類
持続化給付金の申請にあたって次の4つの書類が必要になります。
- 確定申告書
- 売上が50%半減した2020年対象月の売上台帳
- 通帳の写し
- 本人確認書の写し
青色申告の人は
- 確定申告書第一表(1枚)
- 所得税青色申告決算書(2枚)
が必要になります。
白色申告の人は確定申告書第一表(1枚)だけでいいのですが、税務署の収受日付印が押されていることが条件になります。
納税証明書の取得方法
納税証明書の取得方法は3つあります。
- e-Tax申請(電子ファイル、郵送、窓口)
- 郵送(郵送のみ)
- 窓口(窓口のみ)
e-Taxで申請すると電子ファイル、郵送、窓口で受け取ることが出来ます。
郵送で申請すると郵送のみ、窓口で申請するとその場で受け取ることが出来ます。
e-Taxを使っているならそのまま電子申請すればいいと思いますが、税務署に直接行けば15分くらいでもらえます。
今回は直接窓口で申請することにしました。
納税証明書の記入例
納税証明書の交付請求書は税務署の窓口に置いてあるので事前にプリントアウトする必要はありません。
しかし窓口が混んでいると面倒なので事前にプリントアウトして記入してもいいと思います。(https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/nozei-shomei/pdf/01-1_2.pdf)
ここでは実際に私が申請した時の記入例をご紹介します。
左上は代理人のみ記入して捺印します。
本人が交付請求するのであれば右側のみで大丈夫です。
個人番号の欄はなぜか記入しなくてもいいと言われたので(おそらく今回は代理人申請だから?)ケースバイケースですが記入しておくのが無難です。
次に「証明書の種類」の「その2」にチェックを入れ、「申告所得税及復興特別所得税」にチェックを入れます。
中小企業の場合は「法人税」にチェックを入れます。
その下の「証明を受けようとする国税の年度」は「01(令和元年)」にします。
その下の「証明を受けようとする事項」は「総所得金額」と「事業所得金額」にチェックを入れます。
納税証明書は1枚でいいので「1」枚と記入します。
最後に「その他」に「持続化給付金申請のため」記入すれば終わりです。
このまま提出すれば受理されるはずです。
手数料
e-Taxの場合は
の手数料がかかりますが窓口交付の場合は
です(30円の違い)。
今回は窓口交付だったので400円払いました。
代理人の場合は委任状が必要
今回私は代理人として申請したので委任状が必要でした。
権限は「納税証明書(その2)」と記入します。
委任状のサンプルはここからダウンロードできます。
特に書式の指定はありません。
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shomei/02-b1.pdf
窓口で申請してみた
委任状を窓口に持っていってその場で納税証明書の交付申請書に記入し、本人確認書(免許証など)を見せたところ15分くらいで無事納税証明書を交付してもらえました。
この納税証明書の写真を撮って持続化給付金を申請するときの書類として提出すれば、確定申告書の控え(収受印)が無かったとしても受理されます。
確定申告書の控え(収受印あり)が無い場合は、持続化給付金を申請するプロセスで納税証明書を提出します。
さっきの写真をアップロードすれば終わりです。
まとめ
今回は納税証明書で持続化給付金を申請する方法と、納税証明書を取得する方法(代理人)を紹介しました。
確定申告書の控えを失くしてしまったり、そもそもe-Taxで提出したからもらっていないという個人事業主の方は少なからずいらっしゃると思うので、ぜひ参考にしてもらえれば幸いです。
ウーバーイーツ配達員が持続化給付金を申請する方法はこちら。
※5月30日追記:申請条件と特例をまとめました。
持続化給付金のよくある質問・疑問は下の記事にまとめました。
満額100万円を受け取る為の計算式はこちら。
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