LCCに乗る時に一番気を付けたいのが機内持ち込み手荷物の重量制限。
LCC(ローコストキャリア)はチケット単体が安い分、機内持ち込み手荷物制限が普通の航空会社(FSC:フルサービスキャリア)に比べてかなり厳しく、空港のチェックインカウンターで重量オーバーになってしまうと高額な料金を払って受託手荷物(預入荷物)にさせられてしまいます。
一般的なLCCの重量制限は7kgまでですが、スーツケースの重さを含めて7kgなのでそれなりに工夫をして荷物を減らさないと簡単に超えてしまいます。
そこで今回はこれまで100回以上LCCを利用している私の荷物の中身と、重量オーバーを避けるための方法などについて解説していきます。
これから初めてLCCを利用する人はぜひ参考にしてみてください。
日本航空の新しいLCC「ZIPAIR(ジップエアー)」の搭乗記はこちら。
LCC各社の機内持ち込み制限について
機内持ち込み手荷物制限はLCC各社によって若干異なりますが、大まかな規定は以下の通り。
- 54cm x 38cm x 23cm以内
- 3辺の合計は最大115cm
- 荷物は2個まで(合計7kg)
サイズの「54cm x 38cm x 23cm以内」はSサイズのスーツケースがちょうどこの大きさなので、スーツケースを機内に持ち込む場合はSサイズを選びましょう。
右の赤いスーツケースがSサイズになります(左がSSサイズ)。
ちなみに上の写真のスーツケースがこちら。
値段も安く、カラーバリエーションが豊富なのでコスパは良いです。
タイ行きLCCの荷物制限
2020年2月現在、日本から直行便があるタイ行きLCCはエアアジア、スクート、タイライオンエア、ピーチ(沖縄のみ)の4つ。
タイ行きLCCの荷物制限も大まかには上で説明した規定と変わりません。
このうちスクートのみが機内持ち込み荷物の重さが10kgまでとなっているのでやや余裕があります。
旅行用荷物を7kg以下にするのは少しコツがいりますが、10kgだと荷物をたくさん詰めたようでも意外と余裕があるので多少気が楽です。
下の記事でも解説していますが、重量制限という観点ではスクートを一番おすすめします。
エアアジア、タイライオンエア、ピーチの重量制限は7kgなので気をつけていないと当日チェックインカウンターで超過料金を取られる可能性もあります。
空港のチェックインカウンターで預け入れ荷物(受託手荷物)を追加する場合、事前に追加した料金よりもさらに高額な料金を払うことになるので気をつけましょう(エアアジアなら1万円)。
荷物が重くなりそうであればあらかじめ受託手荷物を追加しておくか、出来る限り荷物を減らして軽くするなどの対策が必要になります。
ほんのちょっとだけ7kgを超えるようであれば当日チェックインカウンターに並ぶ前にポケットに重いものを詰めてしまうのも有効な手段です。
実際に私はこれまで何十回もこの方法で重量オーバーを回避しています。
他にも「ウエストポーチを使う」や「友達に持っててもらう」などの方法があります。
最終手段ではありますが、知っておけば当日あたふたすることも無くなります。
普通の重さのスーツケースだと厳しい
LCCの機内に持ち込めるスーツケースのサイズはSサイズ(もしくはSSサイズ)と解説しましたが、問題は重さ。
前述したように普通のSサイズスーツケースは重さが2.8g~3.4kgほどあるので、これで重さ制限が7kgのLCCに乗り込むとなるとほとんど何も持っていくことが出来ません。
上の写真を見ればお分かりのように私は右側の赤いSサイズスーツケースはほぼ使ったことがなく(だから綺麗)、LCCに乗る時はいつも左側のSSサイズのスーツケースを使っていました(だからボロボロ)。
数年前に買ったので同じものはもう売られていませんが、だいたいこの感じのスーツケースです。
SSサイズだとSサイズよりも若干軽いので(それでも2.3kgくらい)荷物を詰めてもギリギリ7kgを超えて持ち込むことが出来ます。
しかしSSサイズは容量がかなり小さいので、全然荷物を詰めることが出来ないというデメリットがあります。
スーツケースは超軽量のSサイズを選ぼう
LCCにおすすめのスーツケースはズバリ2.0kg以下の超軽量Sサイズスーツケース。
2.0kg以下であれば5kg程度の荷物を詰めることが出来るので、重量オーバーするリスクも減ります。
下の方で実際の私の荷物を紹介していますが、5kgあれば1週間程度の旅行に必要最低限のものは持っていくことが出来ます。
スーツケースは軽ければ軽いほど値段は高くなりますが、おすすめは1万円で買えて重さが1.9kgしかないシーンライトプラス(Siiin+Light)のスーツケース。
軽いだけでなくそれなりに耐久性もあるので数年間は使う続けることが出来ます。
私のように安いスーツケースを買うと1回の旅行で車輪がどっかに飛んでったり、ファスナーが裂けたりして大変な目に遭うのであんまりおすすめは出来ません。
LCCにぴったりの超軽量スーツケース選びは下の記事を参考にしてみてください。
※2022年5月追記
現在はシーンライトプラス(Siiin+Light)のスーツケースが売り切れ状態となっています。
今私が実際に使っていておすすめするスーツケースはこちら。
グリフィンランドという日本のスーツケースブランドのソフトケースです。
詳しいスペックなどについては下の記事で解説しています。
ボストンバック・リュックもあり
荷物が少ない場合や数日間の短い旅行の場合はスーツケースの代わりにボストンバッグやリュックを持っていくのもアリです。
最近は旅行用のボストンバッグやビジネスバッグなども多数あるので、スーツケースをゴロゴロ引くのが面倒な人はそういう選択肢も良いと思います。
ちなみに私も旅行先でバイク移動することが多いので最近はスーツケースではなくバックパックかボストンバッグを使うことが多いです(下で紹介します)。
私が実際に持ち込んだ荷物
私は最近レンタルバイクを借りて遠くに行くことが多いのでスーツケースではなくボストンバッグやリュックで海外に行くことが多くなりました。
ここでは2019年12月のチェンマイ旅行の時に持って行った荷物を紹介します。
その時に使ったボストンバッグがこちら。
サイズは長さ52cm x 幅29cm x 高さ22cm(重さ約1kg)で33Lの大容量。
エアアジアとタイライオンエアに持ち込みましたが問題なく乗ることが出来ました(若干重量オーバーしましたが)。
バッグの中身はこちら。重さは目安になります。
- 貴重品(300g)
- メガネ2つ(100g)
- コンタクトレンズ20日分(200g)
- スマホ2つ(300g)
- Kindleタブレット(200g)
- 充電ケーブルなど(400g)
- モバイルバッテリー(300g)
- GoPro7Black(120g)
- GoProアクセサリー(500g)
- 腰痛用クッション(200g)
- MacBook12インチ(0.9kg)
- ウルトラライトダウン(200g)
- 衣類(1.5kg)
- 常備薬(100g)
- 爪切り(50g)
- 電気シェーバー(170g)
- サプリメント(100g)
- サブバッグ(200g)
大体こんな感じです。
持ち物はとにかく軽さにこだわっています。
Macの中でも一番軽い12インチのMacBook、200gしかないユニクロのウルトラライトダウンジャケット、電気シェーバーも旅行用のコンパクトなものを持っていきました。
これが7kg弱でバックパックが1kgくらいなので重さを測った時は合計で8kgを少し超えてしまいましたが、ポケットに重いものを詰めてことなきを得ました。
重いガジェット類(KindleやMacBook、GoProなど)が多いので7kgを超えてしまいましたが、普通の人はこんなに持っていかないと思うので、もう少し軽くなるはずです。
必要最低限のものしか持っていかない
荷物の重さは7kg以下にするコツは必要最低限のものしか持っていかないこと。
これしかありません。
荷物の重さを測ってみて重量制限を超えてしまった時は、本当に必要なものかどうかを考えてみましょう。
旅行慣れしていない人にありがちなのが、「現地では何も手に入らないと思って、普段使っているものを全部持っていくこと」。
今の時代、どこの国にもコンビニやスーパーはありますし、日本で手に入る大抵のもののものはどこにいても手に入ります。
旅行先の国の物価が日本よりも高い場合は日本から持っていく方がいいと思いますが、タイなどの東南アジアは基本的に物価が安いので、必要なものは現地調達するのがおすすめです。
特に衣類などは現地調達にした方が荷物を減らすことが出来ます。
私はいつも2泊分くらいの衣類しか日本から持っていかず、Tシャツや靴下やパンツなどは全て現地で買って、要らなくなったらそのまま現地で捨てて帰国します。
日本から持っていく服ももう捨てていいやつしか持っていかないので、帰りの荷物はかなり減らすことが出来ます。
ちなみに圧縮袋よりも圧縮ポーチの方がおすすめです。
薬なども今はほぼ現地調達で間に合わせています。
私はよくお腹を壊したり、体調を崩したりしますが、薬局に行けば英語が話せる薬剤師さんがいるので安心です。
むしろ現地で病気になったら現地の薬を服用した方がいいです。
以前タイでお腹を壊した時は日本から持ってきた正露丸を飲みましたが、効き目が弱くて全く改善しなかったので結局入院することになってしまいました。
しかも海外旅行保険に入っていなかったので一泊で8万円も払う羽目になってしまいました。
悪夢のような思い出です。
日本は衛生的に綺麗なので薬が弱くてもよく効きますが、海外の病気にはほとんど効果がないので、薬も現地で調達するのがおすすめです。
まとめ
今回は私がLCCの機内に持ち込んでいる荷物の中身を紹介しました。
結論として必要最低限のものしか持っていかなければ7kg以下にすることは可能です。
やはりネックになるのはスーツケース(バッグ)の重さ。
いくら荷物を少なくしてもスーケース自体が重ければ何の意味もありません。
なのでLCCの機内にスーツケースを持ち込みたい場合は最低でも2.0kg以下の超軽量のものを用意しておきましょう。
2.0kg以下であれば5kg程度の荷物を詰めることが出来るので、重量オーバーするリスクも減ります。
荷物を軽くするのが難しい場合は重量制限が10kgまでのLCC(スクートなど)を利用するのもアリです。
旅行用荷物を7kg以下にするのは少しコツがいりますが、10kgだと荷物をたくさん詰めたようでも意外と余裕があるので多少気が楽です。
下の記事でも解説していますが、重量制限という観点ではスクートを一番おすすめします。
もし荷物の重さを10kg以下にもすることが出来ない場合は事前に受託手荷物を予約しておきましょう。
LCCの受託手荷物(預入荷物)料金はかなり高いのでせっかく航空券が安いLCCを選んだ意味が薄れてしまいますが、当日チェックインカウンターで追加予約すると高額な追加料金を取られてしまうので、事前にネットで予約しておきましょう。
タイ行きLCCの受託手荷物については下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
※2022年5月追記
現在はシーンライトプラス(Siiin+Light)のスーツケースが売り切れ状態となっています。
今私が実際に使っていておすすめするスーツケースはこちら。
グリフィンランドという日本のスーツケースブランドのソフトケースです。
詳しいスペックなどについては下の記事で解説しています。
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