※3月7日追記:マレーシア在住者でなくても乗り放題パスは使えます。
※3月14日追記:もしかしたらマレーシア在住じゃないと駄目かも…。
※4月10日追記:有料noteを後悔しました。SNSでの拡散は控えてください。
3月7日の夜まで販売されていたエアアジアの乗り放題パス。
予定だと日本時間3月8日の深夜1時まで販売する予定でしたが、それよりも数時間早く売り切れてしまったのでツイッター上では嘆きの声が溢れています。
やはり欲しいものはなるべく早めに購入しておかないと手に入らないものですね。
しかし無事乗り放題パスを購入することが出来た人たちの中には「本当にこのパスは使えるのか?」と不安に思っている人もいます。
エアアジアの乗り放題のチケットの概要を見てる。日本在住でも買えたという人のツイートがあるので買えるのは買えるんだろうけど、使用はできるのかな、これ🤔
— TEeeee (@TK30256737) March 7, 2020
その理由はこのパスの規約と条件にある「The AirAsia Unlimited Pass is available for BIG Members within Malaysia(エアアジアアンリミテッドパスは12歳以上のマレーシア国内のBIGメンバーのみ利用できます)」という文言。
「within Malaysia(マレーシア国内にいる、マレーシア在住)」という箇所に引っかかって「VPNをいじって日本から買ったけど、本当に使えるのか?」「チェックインカウンターで在住証明を求められたどうしよう」と不安になっている人が多いかと思います。
しかし私個人の考えは「全然問題ない」です。
マレーシアにいなくてもパスを購入さえ出来れば問題なく搭乗することが出来ると思います。
そこでこの記事では自分なりに考えた、「乗り放題パスを使うにはマレーシア在住である必要がない3つの理由」を簡単にまとめてみました。
もう買ってしまった人は後の祭りですが、心配な人は是非ともさらっと目を通してみてください。
エアアジアに乗る際に役立つ記事はこちら。
タイ直行便LCCを比較した記事はこちら。
LCCにぴったりの超軽量スーツケースはこちら。
➀規約条件の誤訳(誤読)
乗り放題パスが日本在住者は買えても使えないという妙な噂が流れた一番の原因は規約条件の誤訳(誤読)だと思います。
乗り放題パスの規約にはこうあります。
「Can anyone purchase AirAsia Unlimited Pass?(AirAsia Unlimited Passは誰でも購入できますか?)」
それに対するエアアジアの回答は以下の通り。
AirAsia Unlimited Pass is available for all BIG Members within Malaysia. Passengers must be 12 years and above on the day of departure to travel.AirAsia Unlimited Passは、マレーシア国内のすべてのBIGメンバーが利用できます。乗客は旅行の出発日に12歳以上でなければなりません。(google翻訳)
この「within Malaysia」という箇所が重要です。
このwithinを「〜に在住している」と日本語に訳している人が多いのですが、これは誤訳です(マレーシア国籍は論外)。
ここでのwithinは「物理的にそこ(マレーシア)にいる」程度の意味しかありません。
例えば旅行でマレーシアにいる場合もwithin Malaysiaになるのです(普通はinを使いますが)。
そもそも辞書的にも「〈場所・建物・身体など〉の中に[で,の],内部に」という意味しかなく、「在住」という意味はありません。
もしマレーシアに住んでいる(在住している)を強調するのであればwithinではなくresidentを使うのが一般的です(例えば「BIG members resident in Malaysiaマレーシア在住のBIGメンバー」のように)。
さらに英語で在住証明書(居住証明書)のことをcertificate of residenceというので、もし在住証明を求めるようであればresidenceに対応したresidentを規約の中で使っていないのは整合性に欠けていると言えます。
なぜ「within」なのか?
ではなぜエアアジアは在住を意味するresidentでもlivingでもない「within」という単語を規約条件に使ったのか。
理由は2つあると思います。
理由1:単に外国からのアクセスを遮断していた
1つは「マレーシア国外からパス購入ページへのアクセスを遮断していたから」です。
乗り放題パスを日本から購入した人はもうお分かりですが、このパスは日本から普通に購入しようとしてもそもそもページが表示されません。
このページですね。
日本からアクセスすると下の画面が表示されたはずです。
しかしVPNをマレーシアにすれば問題なく日本にいても問題なく購入することができます(カード決済は弾かれますが)。
おそらくエアアジアもVPNをいじって世界中からこの乗り放題パスを買おうとしている輩がいることは想定しているはずですが、この方法はいわば裏技で正攻法ではありません。
普通の人であれば日本からアクセスできないと知ったらそこで諦めるはずです。
VPNをいじれば国外からも買えますがあくまでメインはマレーシアにいる人たち。
つまり何が言いたいのかというと「within」が使われたのは「マレーシア国外からは買えないから(マレーシアにいる)あなたたち限定ですよ!」ということを強調しているということ。
そもそも考えて欲しいのですがこの乗り放題パスはマレーシアにいる人に向けてのPR。
マレーシア以外の国からのアクセスが遮断されているということは、この乗り放題パスの存在のことを一番知っているのはマレーシアにいる人たちです(在住者も旅行者も)。
VPNをいじるわけでもなく正攻法でアクセスしてきたマレーシアにいる人たち(在住者も旅行者も)に向けて「あなたたち限定の乗り放題パスですよ!」と強調するためにはwithinがもっとも有効です。
エアアジアがこのパスをマレーシア限定にした理由(国外アクセス遮断)はわかりかねますが、おそらく世界中の全ての外国人向けに乗り放題パス購入ページを解放してしまうと採算が合わなくなるか、サーバーに負荷がかかりすぎてしまうか、そもそもそれほど多くの席数を用意していないなどが考えられます(詳細は不明)。
理由2:在住と非在住を区別する意味が無い
resident(在住)ではなくwithin(そこにいる)という単語を使ったもう1つの理由は、そもそも在住と非在住を区別する意味が無いからです。
マレーシア国内にいる、もしくはマレーシアのVPNに接続していれば在住・非在住関係なくこのパスは購入出来てしまう以上、在住証明は必要ないことになります。
もしマレーシア在住者のみ利用可能としてしまえば、ページにアクセスすることは出来るのに(マレーシアにいるから(within Malaysia)))在住証明が出来ないからパスが使えないというケースが多く出てきます。
そもそもマレーシア在住者のみの乗り放題パスというのはグローバル化が進んだこのご時世に合ってないし、在住者の全員がパスを買うわけではないので、マレーシア国内市場のみで全て売り切ることは現実的ではありません。
②在住確認するとは書いてない
多くの人が「空港のチェックインカウンターで在住証明書を求められたどうしよう」と不安になっていますが、そもそも規約条件に「在住証明書も空港に持ってきてください」なんて書いてありませんし、全ての人の在住証明をしていたらチェックインに時間がかかりすぎてパンクします。
もし在住証明が必要なら乗り放題パス購入時にやってくれるのが常識ですが、そんなものなくてもパスは買うことが出来ます。
なので在住証明は全く必要ないと断言できます。
③クアラルンプール発着以外の航路も対象
3つ目の理由はこの乗り放題パスはクアラルンプール発着以外の航路も適用対象となっている点です。
パスを使っていける渡航先は下の記事にまとまっていますが、クアラルンプールを経由しない、バンコク・ドンムアン空港発着の便も乗り放題パスの対象です。
the passenger shall have the right to book and fly on AirAsia X and Thai AirAsia X flights to Australia, India, China, Korea and Japan
乗客はオーストラリア、インド、中国、韓国、日本へのエアアジアXおよびタイエアアジアX便を無制限の回数で予約および飛行する権利を有します(規約条件より一部抜粋, 参考:エアアジア1年間乗り放題パスの規約条件を日本語に訳しました)
XJ便(ドンムアン発)の就航都市はこちら。
- 東京(成田空港)
- 札幌(新千歳空港)
- 名古屋(中部国際空港)
- 大阪(関西国際空港)
- 福岡(福岡空港)
- ソウル(仁川国際空港)
- 上海(上海浦東国際空港)
- ブリスベン(ブリスベン空港)
さらに台北=大阪、大阪=ホノルル間など全然東南アジアと関係がない航路も乗り放題の適用対象です。
もしマレーシア在住者しか使えないんだったら、マレーシア発着便のみが乗り方放題の対象となるのが自然な考えだと思いますが、実際はバンコクと成田間のXJ601便なども乗り方放題の対象です。
マレーシアに住んでいるのにバンコク=成田間のフライトがタダになっても、まずはどちらかの国(タイか日本)行かなくていけないので、かなり面倒。
しかもマレーシアからタイへの便は乗り放題の対象外です。
これはどう考えてもマレーシア国外にいる人に向けてのキャンペーンとしか考えようがないですよね。
マレーシア以外の発着便がこれだけある以上、マレーシア在住者しか使えないと考える方がむしろ不自然です。
まとめ
今回は自分なりに考えた、「乗り放題パスを使うにはマレーシア在住である必要がない3つの理由」を簡単にまとめてみました。
結論として「within Malaysia」は「マレーシア国内からしかアクセス出来ないよ(VPN規制してるよ)」という程度の意味合いなんだと思います。
なのでマレーシアのVPNで購入できた人は安心して大丈夫だと思います。
私も自分でパスも購入してもう既に航空券を予約しましたし、友人数人の代わりにパスを購入しましたし、上の3つの理由から搭乗拒否されることはありえないと考えています。
いろんな考えはあると思いますが、万が一「マレーシア在住者しかダメだよ」と言われても日本からこれだけ多くの人が乗り放題パスを買ってしまっている以上、エアアジアとしても全てのパスを無効にすることはないでしょう。
※3月14日追記:もしかしたらマレーシア在住じゃないと駄目かも…?
プロモコードの使い方はこちら。
マレーシアのSIMカードは事前に日本で用意しておくと便利ですね。
おすすめはアジアの16ヶ国で使えるこちらのSIM。
アジア周遊SIMなら他の国に行った時にいちいちSIMを設定し直す手間を省けます。
直前だと忘れやすいので余裕を持って準備しておきましょう。
乗り放題パスの規約条件日本語訳はこちら。
よくある質問はこちら。
コメント
https://www.traicy.com/posts/20200314148233/
本日こちらの記事が書かれておりました。
本文内で、チケットを購入されたとの事でしたが、実際に飛行機には搭乗されましたでしょうか?
また、もしこれから搭乗予定でしたら、その際のレポートを是非また記事にして頂きたいです。
私も先ほど読みました。ただし記事の中身は当たり前のことしか書いていませんね。「購入や利用はエアアジアが定める利用条件が適用される」って広報担当がいうのは当然だと思います。問題はチェックインカウンターでどうやって搭乗する資格があるかどうかチェックするそのチェック方法ですがそれについては規約に明記されてません。あと、この記事には元ソースが無いのもちょっと疑問ですね。私が搭乗するのは4月末なので他の人の搭乗レポートを待ちましょう。
あなた確実に逮捕されますね!