今年は新型コロナの影響でウーバーイーツ配達員を副業(専業)として始める人が爆発的に増えた1年でした。
こののブログのウーバーイーツ関連の記事が去年よりも遥かに多く読まれていますし、Googleも検索ボリュームを調べれば明らかに「ウーバーイーツ」で検索している人が増えています。
ウーバーイーツ配達員になった人の事情は様々でしょうが、昨今の経済状況を鑑みれば新型コロナの影響で仕事を辞めたり、仕事を辞めた時のセイフティーネットとして始めた人が多いのではないかと思います。
かくいう私がウーバーイーツの配達を始めたのもメインの収入源が無くなって路頭に迷いかけていた時期なので本当に命拾いをしたと思っています。
この頃は本当に人生のどん底でしたね。
ウーバーイーツ配達員のことを「底辺」と呼ぶ人もいますが私にとっては底辺から這い上がることきっかけになった仕事。
今はこうしてウーバーイーツ関連の記事を書くことで多少なりともブログ収入も入ってくるのでまさにウーバーさまさまですね。
ところで最近「ウーバーイーツで月収100万円、年収1000万円は可能か?」というのがネット上で話題になっています。
ウーバーイーツが普通の仕事並に稼げることは周知の事実ですが、月収100万円は可能なのかは未だに疑問でした。
月収30万〜50万円くらいなら全然可能なんですけどね。
月収100万円と言えば医者や弁護士や一流企業のサラリーマンなど、それなりの学歴や教養があり、社会的ステータスが高い人にしか超えられない壁のように思われがちですが、学歴も教養も必要が無いデリバリーサービスでその壁を超えられるのか。
もしウーバーイーツで月収100万円稼げるならかなり夢がある話だと思いませんか?
というわけでこの記事では「ウーバーイーツで月収100万円(年収1000万円)は可能なのか?」を徹底的に検証してみました。
※2021年3月追記:新色グリーンウバッグが販売されました。
※2022年6月追記:正規品ウバッグの販売は終了しましたので業務用デリバリーバッグを購入しましょう。参考記事はこちら↓
月収100万円稼いだ配達員
結論から言いますとウーバーイーツで月収100万円は可能です。
なぜなら実際に100万円稼いだ人がいるからです。
それがネットニュースでも話題になった大村達郎さん(31歳)という方。
役者やJDなどで活動しつつウーバーイーツ配達員としてバイクで稼働して今年(2020年)の5月に月収100万円超えを達成した強者です。
月収50万円を超えるのでも相当すごいのですが、その倍である100万円を超えたのは私が知る限り大村さんただ一人。
雑誌のインタビューを受けるほどの話題になりました。
月収100万円稼ぐためには〜大村メソッド〜
上のインタビュー記事の中で大村さんは月収100万円を稼ぎ出すための5つのアドバイス(大村メソッド)を語っています。
- 朝の「ファストフード」を狙え
- あえて「坂道が多い街」を選べ
- 雨の日は「都心部」を攻めろ
- 晴れた日は「へき地」へ行け
- 夕方は「タピオカ」を拾え
これを見て多くの配達員は
そんなこと知ってるわ
と思われるかもしれません。
言ってることは当たり前で地味で特に何のひねりも驚きもなく、既に多くの配達員が実践してますよね。
しかし王道とも言えるこの戦術で月収100万円を実際に稼いでいるのですから地味なアドバイスといえども侮れません。
一番大事なのは土地勘
それではなぜ上で挙げたような戦術を既に実践している配達員は100万円を稼ぐことが出来ず、大村さんには可能なのか。
その答えを大村さんはこちらのインタビューで語っています。
他の配達員と自分との一番の違いを聞かれた大村さんはずばり
「Googleマップを見ているかどうか」
と語っています。
ピック先のレストランや配達先の住所を確認するためにGoogleマップを見るのは当たり前と思われがちですが、大村さんはGoogleマップをほぼ使わないそうです。
それでは大村さんはどうやって住所を確認するのか。
一言で言えば「土地勘」です。
大村さんは元々バイクのメッセンジャーをやっていた経験があり、東京都内であれば3秒地図を見るだけで目的地までの最短ルートが頭の中に浮かぶそうです。
たった3秒。
普通我々がGoogleマップで住所を確認するときは10秒〜20秒くらい、住所が複雑であればさらに30秒〜くらいかかりますよね。
アプリを起動するのだって5秒くらいはかかるので、Googleマップを開いてから目的地がわかるまでトータルで40秒〜60秒くらいはかかっているのではないでしょうか。
さらに途中で迷ってしまったらその都度マップで現在地を確認したりするので、Googleマップを見る時間がさらに増えます。
かなりざっくりですが1配達当たり平均して2〜3分はGoogleマップを見ているのではないでしょうか。
たった数分ですが例えば30回配達すれば単純計算で1時間程度はGoogleマップを見ていることになります。
この1時間が大村さんと他の配達員との違いです。
大村さんは土地勘があるので町名を見れば自分がどこの方向に向かえばいいのかがすぐに分かるんだそうです。
大村さんがGoogleマップを使うのはほぼ注文者の住所に不備があった時のみ。
メッセンジャーをしていた大村さんにとっては東京や神奈川、千葉は自宅の近所のようなものなのですね。
月収100万円稼ぐ為の稼働時間
それではここで月収100万円を稼ぐための稼働時間を計算してみます。
- 1ヶ月は30日
- 配達1回当たり500円の報酬
- 配達1回につき15分かかる
- 各種インセ・ブーストは無視
月収100万円稼ぐには何回配達すればいい?
まずは純粋な送迎の売り上げ(配達報酬)だけで計算してみます。
1ヶ月を30日とすると月収100万円稼ぐためには1日あたり約3万3000円稼ぐ必要があります。
跨ぎや雨インセ、ブーストなどを無視して単純に3万3000円を配達回数(1回500円)で割ると66回。
つまり毎日66回配達すれば月収100万円が可能となります。
必要な稼働時間は?
ここで66回配達するのに要する稼働時間を計算してみます。
1回の配達に15分かかるとすると66回配達するのにかかる時間は990分=16.5時間。
1ヶ月間毎日16時間30分稼働すれば月収100万円は可能という計算結果が出ました。
これは普通の人間には相当ハードです。
配達していない時間は1日たった7.5時間しかないのでその時間で食事や睡眠や雑事などを済ませなくてもなりません。
言わばほぼ毎日トライアスロンをしているような感じですね。
不可能とは言いませんが一般人には無理です。
大村さんの場合
ただし実際には様々なインセンティブやチップがあるので平均して毎日40〜50回配達すれば月収100万円を狙うことは可能です。
大村さんが月収100万円を達成した時には送迎の売り上げ(純粋な配達報酬)が約75万円で、残りの25万円はブーストと各種インセとチップを合わせたものでした。
純粋な配達報酬のみで75万円を目指すと1日当たり2万5000円稼げばよいので、配達回数では50回(25000円÷500円)になります。
1回あたりの配達時間が15分だとすると50回配達するのにかかる時間は750分=12.5時間。
毎日12時間30分稼働すれば月収100万円狙うことが可能という計算結果になりました。
実際に大村さんが100万円を達成した1ヶ月の間に稼働した時間(オンライン時間)は400時間弱。
つまり1日当たり約13.3時間(400時間÷30日)稼働していたことになります。
これくらいであれば本気で頑張ればイケるかもしれませんね(相当キツいと思いますけど)。
年収1000万稼ぐためには
月収100万円が可能ということはわかりましたが、それでは年収1000万円は可能なのでしょうか。
実は年収1000万円の方が月収100万円稼ぐよりもある意味で楽なのです。
なぜなら年収1000万円ということは一月あたり83万円(1000万円÷12ヶ月)稼げばいいので月収100万円を稼ぐ場合よりもハードルがやや下がります。
一月に83万円稼ぐためには1日あたり2.76万円稼げばいいので純粋な配達報酬+各種インセンティブを合わせれば不可能ではありません。
ただし雨が降っても雪が降っても風邪を引いても365日ほぼ毎日稼働しなければならないので現実的とは言えません。
理論上は月収100万円稼ぐよりも楽だとしても普通の人間には99%無理だと思います。
むしろ1ヶ月などの短期間にがっつり稼ぐ方が現実的ですね。
結局税金で結構持ってかれる
ウーバーイーツでたくさん稼いだとしてもその分税金で持っていかれることを忘れてはいけません。
仮に年収1000万で経費が200万円(自転車代、バイク代、修理代、ガソリン、接待交際費など諸々合わせて)かかったとすると年間の利益は800万円になります。
ここから基礎控除の38万円を引いた762万円が課税所得になります。
この場合の納税額はこうなります。
- 所得税額 98万7000円
- 住民税額 70万7000円
- 国民健康保険 68万5000円
- 所得税額 114万円
- 住民税額 77万2000円
- 国民健康保険 74万4000円
かなりざっくりな計算ですが青色でも白色でも250万円くらい持っていかれてしまうのです。
つまり手元に残るのは500万円ちょっと。
年収1000万円って聞こえはいいですが実際はほとんど税金で持っていかれてしまうんですね。
ちなみに前事業年度(年度)の上半期日の売上が1,000万円を超えるまたは給料総額が1,000万円を超える場合には消費税を払う必要もあります。
私は年収が低くてよかったです(?)。
ウーバーイーツ配達員の確定申告の方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回はウーバーイーツで月収100万・年収1000万稼ぐことは可能なのか検証してみました。
結論から言って月収100万円は可能です。
なぜなら実際に月収100万円稼いだ人がいるからです。
月収100万円の内訳は75万円が純粋な配達報酬、残りの25万円がブーストや各種インセンティブやチップを合わせた額となっています。
1回あたりの配達報酬を500円とすると、毎日50回、12時間30分稼働すれば月収100万円狙うことが可能ということになりました。
これはあくまでザックリとした理論値ですので実際には誤差があります。
さらに大村さんが100万円を達成した2020年5月はコロナ禍真っ只中でもあり、注文数が多かったのですが今は配達員の数が増えすぎているので12時間30分稼働したとしても月収100万円を超える保証はありません。
今後はさらに配達員の数が増えるはずなので、さらに稼ぎづらくなるのは目に見えていますが、月収100万円は無理でも月収20万〜30万円程度なら誰でも稼げることには変わりません。
※2021年7月追記:実際に100万円稼いだ配達員が他にもいました。
1ヶ月間で100万達成する事ができました❗️
乙カリ様です😎 pic.twitter.com/xczRcrK7E8
— みすたぁーー (@6hrM4QW3ZH6gTXX) July 20, 2021
ウーバーイーツは自分の好きな時に好きなだけ働けて、特にこれといったスキルも必要ないので、まだ配達員登録していない人はこの機会に登録だけでもしておくことをおすすめします。
ちなみに配達用バッグ「ウバッグ」はアマゾンで各自購入することになっているので気を付けましょう。
最近は転売ヤーが高額で転売しているので転売品に注意しましょう。
在庫が無くなることも多いのですぐに使う予定がなくても在庫があるうちに買っておくことをおすすめします。
※2022年6月追記:正規品ウバッグの販売は終了しましたので業務用デリバリーバッグを購入しましょう。参考記事はこちら↓
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