エアアジアは東南アジアを代表する格安航空会社(LCC)。
成田=ドンムアン間が片道1万円という手軽さから私もよく利用しています。
しかしエアアジアは手荷物制限が厳しいことでも有名です。
特に受託手荷物(預け入れ荷物)料金は高額で、当日チェックインカウンターで追加した場合はとんでもない額を払うことになってしまいます。
そこで今回はこれから初めてエアアジア(LCC全般)を利用する人に向けて
- 「受託」と「機内持ち込み」の違い
- 受託手荷物制限
- 機内持ち込み手荷物制限
- 受託手荷物料金
- 追加する方法
- おすすめのスーツケース
などを紹介します。
これから初めてエアアジアやLCCを利用する方は絶対に読んでおくのをおすすめします(そうでないで本当に後悔します)。
ちなみに私がよく乗るLCC各社の機内持ち込み制限は下の記事で解説しています。
日本からタイ(バンコク)ヘの直行便LCCを徹底比較した記事はこちら。
受託手荷物と機内持ち込み荷物の違い
受託手荷物(預け入れ荷物)とはその名の通り航空会社に預けてしまう荷物のことを言います。
チェックインカウンターで重さを測られ、タグを付けられてベルトコンベアで運ばれて行きます。
英語ではcheck-in(もしくはchecked)baggageと言います。
対して、機内持ち込み手荷物とは、自分で機内に持ち込む手荷物のこと。
こちらは英語でcarry-on baggageと言います。
- 預け入れ(受託)check-in(もしくはchecked)
- 機内持ち込み carry-on
この2つの区別は非常に重要なので覚えておきましょう(baggageはよく省略されます)。
海外旅行で頻繁に使う英単語は覚えておくと便利です(覚えてないと困ることもしばしば)。
LCCは預け入れ荷物が有料
普通の航空会社(JALとかANAとかマレーシア航空とか)では預け入れ荷物が15kgくらいまで無料のことが多いですがLCCはLow Cost Carrierなので、航空券以外のオプションはほぼ全て有料。
自分で事前に追加購入する必要があるのです。
後述しますが、もし事前に預け入れ荷物を購入しなかったり、機内持ち込み荷物が制限を超えていた場合は、当日チェックインカウンターでありえないくらい高い追加料金を払うことになるのでご注意を。
初めてLCCを利用する人は絶対に覚えておきましょう。
エアアジアの機内持ち込み荷物制限は厳しい
LCCは預け入れ荷物が有料なので、出来るだけ荷物を軽くして機内持ち込みにする人が多いです。
私も基本的に身軽な方なのでいつもそうしています。
ですがエアアジアの機内持ち込み荷物制限はかなり厳しめなので、事前に対策を講じる必要があります。
- (大)56cmx36cmx23cm以内
- (小)40cm×30cm×10cm以内
- 2つの荷物の合計は7キロまで
例えば、Sサイズのスーツケース1つとハンドバッグが1つ、なら機内に持ち込むことが出来ます。
ただし、重さは合計で7kgまでなのでかなり厳しめ。
しかも当日チェックインカウンターで7kgを超えてしまうと強制的に預け入れ荷物にされてしまい、法外な額の追加料金を払うことになります(後ほど説明)。
そこでおすすめなのが超軽量1.9kgのスーツケース。
一般的なSサイズのスーツケースは重量が2.8kgほどあるのでそれほど荷物を入れることが出来ませんが、このスーツケースはわずか1.9kgしかないで1kg近く余裕があります。
荷物が少ない人は普通のSサイズスーツケースでも構いませんが、万が一7kgを超えてしまった時に大変なので、軽いものを用意しておくのが無難です。
エアアジアの受託手荷物について
それでは本題のエアアジアの受託手荷物について。
はっきり言ってしまうと、エアアジアの受託手荷物料金はめちゃくちゃ高いです(詳細はあとで)。
渡航区間や国内線や国際線か、受託手荷物を追加したタイミングなどによって料金は変わりますが、基本的に高いと思っておきましょう。
もし荷物がたくさんあるのなら、エアアジア(というかLCC全般)ではなく普通の航空会社かLCCのビジネスクラスを利用するのが無難です。
私は以前スクートのビジネスクラス「スクートビズ(今はスクートPlus)」を利用しましたが、預け入れ荷物が30kgまで無料でした。
料金も2万円程度だったので、受託手荷物を追加するよりも断然オトクです。
受託手荷物の個数制限は無し
機内持ち込み手荷物は2つまでですが、受託手荷物に関しては個数制限がありません。
あるのは重さ制限だけなので、その点はかなり良心的と言えます。
ただし、普通のビニール袋など、すぐに破けてしまいそうなものは預かってもらえません。
受託手荷物として預かってもらうにはしっかりしたバッグや梱包が必要になります。
ちなみに私がいつも持ち歩いているのがコンパクトに収納できるボストンバッグ。
大容量にも関わらずかなり小さく折りたためるのでサブバッグとして重宝してます。
スーツケースのバーに通してそのまま乗せることも出来るので凄く便利です。
最低でも1つ持っていれば、万が一バッグが必要になった時に助かりますね。
液体も基本的にオーケー
基本的に受託手荷物は危険物以外の制限はありません。
私はよくタイのビールを持ち帰っていますが、これまで問題になったことは一度もありませんでした。
ちなみに機内持ち込みの場合は、液体物は全て100ml以下の容器に入れた上で、透明な袋にまとめる必要があります。
要するにジップロックです。
ジップロックに入れないと化粧品も洗顔フォームも全て全部没収されてしまうので気を付けましょう。
トラベルセットがあれば便利ですね。
100mlの容器もあわせて準備しておきましょう。
予約前・予約後・当日の料金
エアアジアの受託手荷物料金は
- 航空券の予約前(予約時)
- 航空券の予約後
- 当日(チェックインカウンター)
でかなり変わります。
渡航区間によっても料金は異なりますが、ここでは東京・成田とバンコク・ドンムアン間の料金を紹介します。
航空券の予約前(予約時)
20kg | JPY 4100 |
25kg | JPY 4700 |
30kg | JPY 5700 |
40kg | JPY 8200 |
航空券の予約後
20kg | JPY 4700 |
25kg | JPY 5400 |
30kg | JPY 6500 |
40kg | JPY 9400 |
当日・チェックインカウンター
国際線((最高15キロ)) | JPY 10000 |
超過料金
超過手荷物料金(受託手荷物・超過スポーツ用品)1キロ当たり | JPY 2200 |
ありえないくらい高いですよね。
予約前の20kgまで4100円はまだ理解出来ますが、当日チェックインカウンターで預け入れ荷物を追加すると1万円って。
航空券と同じ料金です(しかも15kgまで)。
超過分に対しては1kgごとに2200円。
1kg=2200円です。高過ぎる。
しかもこれは1区間の料金。
つまりバンコク経由でマレーシアのクアラルンプールに行く場合などは、この2倍かかってしまうということ。
もはや飛行機に乗る気が失せてしまいます。
ちなみに受託手荷物料金についてはこちらのページから確認出来ます(たまに上手くいかないことあり)。
当日の預け入れ荷物追加は絶対にNG
上の表からも分かる通り、当日の預け入れ荷物の追加は絶対にNGです。
もし荷物がたくさんあって、確実に機内持ち込みが出来ないと分かっているなら事前に預け入れ荷物を追加しないと当日大変なことになります。
預け入れ荷物の追加はエアアジアの公式HPの「予約の管理」から簡単に出来るので、なるべく早めに追加しておきましょう。
前日や前々日だと結構焦ります。
機内持ち込みスーツケースは最軽量を選ぼう
仮に受託手荷物を事前に購入していたとしても、当日空港のチェックインカウンターで
すいません。機内持ち込み荷物の方が重量オーバーなんですけどどうされますか?
と言われる場合もありえます。
受託手荷物に余裕があればそっちに入れるのもオーケーですが、受託手荷物も既に制限ギリギリだった場合は1万円払うか、荷物を減らす(捨てる)か選択を迫られます。
そこで大切なのがスーツケース選び。
普段は忘れがちですが、スーツケース自体もかなり重さがあります。
一般的なLCCの機内持ち込み用スーツケースはSサイズですが、Sサイズのスーツケースは2.8kg〜が主流です。
しかしエアアジアの機内持ち込み制限は7kgまで。
スーツケース自体に2.8kgもあると、残りは4.4kgの荷物しか入りません。
そこでおすすめなのが重さがたった1.9kgしかない「シーンプラスライト(SiiiN+Light) 」のスーツケース。
このスーツケースはとにかく軽い。
アマゾンで見る限り一番軽いスーツケースです。
多少値段はしますが、チェックインカウンターで1万円払うよりは全然マシです。
LCCに乗る場合はデザインなんかよりも「いかに軽いか」を重視してスーツケースを選びましょう。
携帯はかりがあれば自分で重さを測れるのでおすすめです。
まとめ
今回はエアアジアの受託手荷物料金と、チェックイン当日の重量オーバーを避けるためのスーツケース選びについて紹介しました。
もう一度おさらいすると
航空券の予約前(予約時)
20kg | JPY 4100 |
25kg | JPY 4700 |
30kg | JPY 5700 |
40kg | JPY 8200 |
航空券の予約後
20kg | JPY 4700 |
25kg | JPY 5400 |
30kg | JPY 6500 |
40kg | JPY 9400 |
当日・チェックインカウンター
国際線((最高15キロ)) | JPY 10000 |
超過分
超過手荷物料金(受託手荷物・超過スポーツ用品)1キロ当たり | JPY 2200 |
これがエアアジアの受託手荷物料金です。
LCCは普通の航空会社と違って、ややこしいルールが多く、初めて利用する時にはかなり戸惑うこともあります。
特に荷物制限に関しては各LCCによって全然違うことがあるので、自分が利用するLCCの荷物規定をしっかり理解しておく必要があります。
知りませんでした。1万円は払いたくないないです。
は通じないので気を付けましょう。
また、LCCを頻繁に利用する人は上で紹介した「シーンプラスライト(SiiiN+Light) 」のスーツケースを買っておくことをおすすめします。
当日チェックインカウンターで荷物を捨てたり、泣く泣く1万円払うくらいならちょっとでも軽いスーツケースを用意した方が安上がりです。
私がLCCに持ち込む時の荷物の中身はこちらで紹介しています。
ちなみに旅行用の圧縮袋はビニールよりもポーチがおすすめ。
ジェットスターの機内持ち込み荷物・受託手荷物料金についてはこちら。
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