タイは一年を通して暑い国です。
日中の気温が40度近くになる時もあり、夜になっても気温が全然下がらずにちょっと外を出歩いただけで(脇)汗びっしょりになります。
そんな暑い国にいると飲みたくなるのがビール(ルービーともいう)。
タイには有名なビールメーカーが3つあり、世界的にも有名です。
アルコールは水分補給になりませんが、暑すぎてつい飲みたくなってしまいます。
あまりに暑くてビールがすぐにぬるくなってしまうので、タイではビールに氷を入れるのが常識です。
ところで、タイではお酒を販売してはいけない日「禁酒日」が法律で定められています。
旅行の日程がこの禁酒日と重なってしまうと、せっかく暑いタイに来たのに一日中ビールが飲めない、という悲しい状況になりかねません。
そこで今回は2019年のタイの禁酒日カレンダーと、タイのアルコール事情についてちょこっと紹介します。
これからタイに旅行する予定がある方はぜひ参考にしてみてください。
タイはビールが人気
コンビニに行けば必ずアルコールが売られています。
とは言っても日本に比べるとお酒の種類はかなり限定されていて、7割がビールで2割がカクテルで、残りの1割がその他です。
チューハイやハイボールなどは売られていないので注意しましょう。
どうしてもチューハイやハイボールを飲みたい時は日本からの輸入製品を扱っているスーパーやBigC、テスコロータスなどの巨大ショッピングセンターに行く必要があります。
ただし輸入品なので値段は3倍くらいすると思ってください。
大瓶が売られているのが特徴的ですね。
なぜかタイの人は缶ビールよりも瓶ビールを好んで飲みます(理由は不明)。
アルコール販売許可時間
タイでは日本と同様にコンビニやスーパーでアルコール類が売られてますが、24時間売られているわけではなく、毎日朝11時~14時、夜17時~24時までの2回のみとなっています。
禁酒日ではなくてもこの時間以外はアルコールを買うことが出来ません。
お昼はそれほど大きな問題はありませんが、深夜0時を回った後に
ちょっとビールでも飲んでから寝ようかな
とコンビニに行っても
ビールが買えない!?
ということになるので気をつけましょう。
レストランによってもこの時間にアルコールを注文しても拒否されることがあるので注意しましょう。
ホテルやゲストハウスだったり買える?
アルコールの販売時間は毎日朝11時~14時、夜17時~24時までですが、ホテルやゲストハウスの中で少し割高で売っているものについては買えることもあります。
あくまで公に売ってはいけないということなので、ホテルでひっそりと飲むことは目を瞑ってくれるようです。
タイの3大ビール
タイの3大ビールは「ビアシン(シンハ)」「チャーン」「レオ」の3つです。
一番歴史が古いのはビアシンで1933年にタイで初めて醸造されたビールになります。
1990年代まではビアシンが一番多く飲まれていましたが、1995年にビアタイ社(後のタイ・ビバレッジ社)のチャーンが発売され、今ではタイ国内のビールシェアの半数をビア・チャンが占めています。
タイではグラスに氷を入れてビールを注ぐのが常識です。
最初は慣れないので味が薄くて美味しくないのですが、氷を入れた方が飲みやすくなったり、辛いタイ料理に合ったりするので是非とも試して欲しいです。
どれも美味しいのですが、個人的にはビアシンが一番バランスが良くて飲みやすい印象。
下の記事で3つのビールの飲み比べをしています。
タイの禁酒日について
それではここからタイの禁酒日について解説していきます。
禁酒日になるのはいつ?
基本的に禁酒日となるのは次の3つの理由です。
- 仏教の重要な祭典日
- 選挙の前日と選挙日当日
- 王族や高僧の服喪期間
これに該当する日は法律により禁酒日と定められており、アルコールを販売すれば罰則があります。
こういった日は警察が繁華街をパトロールしてたりするので、バーでもレストランでも基本的にアルコールは販売してくれません。
あのカオサンロードにあるやかましいクラブでさえ、禁酒日には営業を自粛します。
ホテルなどでも販売は難しい?
禁酒日に関してはホテルやゲストハウスのロビーでもアルコールを販売していないケースが多い印象です。
しかし、外国人観光客が多いホテルなどではひっそりとアルコールが売られていることもあるんだとか(未確認)。
2019年版タイの禁酒日カレンダー
2019年は年間で9日間禁酒日があります。
2月19日(火) | マカブーチャ(万仏祭) |
3月16日(土) | タイ下院選挙(前週) |
3月17日(日) | タイ下院選挙(前週) |
3月23日(土) | タイ下院選挙 |
3月24日(日) | タイ下院選挙 |
5月18日(土) | 仏誕節(ウィサカブーチャ) |
7月16日(火) | 三宝祭(アサラハブーチャ) |
7月17日(水) | 入安居(カオパンサー) |
10月24日(水) | 出安居(オークパンサー) |
この日は公にアルコールを販売することが禁止されています。
それぞれの禁酒日についてちょこっと解説すると
2月19日 マカブーチャ(万仏祭)
その昔、1,250人もの釈迦の弟子たちが何の前触れもなく、釈迦に会うために偶然に集まったという奇跡が起こりました。
その日を祝うのがこのマカブーチャ(万仏祭)です。
この日はタイ全土の寺院で読経を聴きに多くの人が集まり、お寺に寄付(タンブン)したりします。
5月18日 仏誕節(ウィサカブーチャ)
この日はお釈迦さまが誕生した日であり、悟りを開いた日でもあり、入滅した日でもあるとされています。
三つの吉日が重なった、タイ仏教上の最も重要な日なのでお酒を飲むことが禁止されているのです。
7月16日 三宝祭(アサラハブーチャ)
この日はお釈迦さまが悟りを開いた後初めて弟子たちに説法を行った日とされています。
「仏・法・僧」の三宝が成立した日なので三宝祭と呼ばれます。
7月17日 入安居(カオパンサー)
日本語では入安居(いりあんご)と呼ばれ、毎年陰暦8月の十六夜の日がその日に当たります。
この季節は草木や虫が成長する時期であり、殺生を重んじる仏教では虫などを間違えて踏んでしまわない為にもこの期間は外出を控えるのです。
修行僧はこの日から3ヶ月間お寺にこもって修行に専念します。
10月24日 出安居(オークパンサー)
オークパンサーはカオパンサーが終わり、修行僧が外に出る日です。
タイの仏教について勉強するのは意外と楽しいですよ。
まとめ
今回は2019年のタイの禁酒日カレンダーとタイのアルコール(ビール)事情についてちょこっと解説しました。
年に9日間しかない禁酒日ですが、運悪く旅程と重なってしまうとちょっとだけ残念な感じになります。
普段からお酒を飲まない人にとっては大した問題ではありませんが、ビール好きには死活問題なので、旅程をずらすなり、前日に買いだめしてホテルに置いておくなり対策を練った方が良いでしょう。
コメント