この記事ではタイの3大ビールブランド「ビアシン・シャン・レオ」を飲み比べて味や香りや喉越しなどを比べた結果や、タイのビールの歴史についてちょこっと解説しています。
タイは暑い国です。
年間を通しての平均気温が30度くらいで、暑い日は40度近くになることもあります。
日中外に出ると常に熱風に体が包まれているようで、動かなくても汗がダラダラ出て来ます。
そんな暑い国に来ると飲みたくなるのが「ビール」ですよね。
個人的にビールは暑かろうが寒かろうが、風邪を引いていようが、とにかくいつでも飲みたいものですが、特に暑い季節にはほとんど無意識に冷たいビールを欲します。
火照った体と乾いた喉を潤すのにもってこいのビールはここタイでも人気があります。
そこで今回はタイでもっとも飲まれているタイの3大ビール「ビアシン・チャン(シャン)・レオ」を飲み比べてみたレビューとタイビールの歴史についてちょこっと紹介します。
タイビールの歴史・概要
タイでビールの醸造を始まったのは意外と最近の1933年です。
タイで最初にビール醸造の許可をもらったのはPhya Bhirom Bhakdiという会社経営者で、彼の会社Boon Rawd Brewery Co., Ltd.が後にタイで一番知られているラガービール「ビアシン」を作ります。
意外ですが、実はレオを作っているのもこのBoon Rawd Brewery Co., Ltdという会社なんです。
いわば兄弟ですね。
その証拠に公式サイトにビアシンとレオが並んでいます。
1990年代まではビアシンがタイで一番飲まれているビールでした。
しかし1991年にビアタイ社(後のタイ・ビバレッジ社)が設立され1995年にビア・チャンを発売します。
ビア・チャンはビアシンに比べて低価格で、さらにCMで人気ロックバンドがPRしたことで爆発的な人気となり、今ではタイ国内のビールシェアの半数をビア・チャンが占めています。
タイの3大ビール飲み比べ
それではここからタイの3大ビールを飲み比べた感想を勝手に述べていきます(あくまで単なる酒好きの素人のレビューです)。
なおアルコール度数は全て5%(320ml)、全て氷無しで飲みました。
ビアシンとレオに比べてチャンの方が色が若干薄いですね。しかしチャンが一番濁っているようです。
ビアシン(Singha)
まずはタイ最古のビール「ビアシン」から。
美味しいです(当たり前ですが)。
程よい苦味と香りが特徴的です。
普段屋台やレストランでビアシンを飲むときは必ず氷を入れてもらうので、そのまま飲むとやや重い印象。
そのまま飲むとタイ料理には合わないような気がしないでもないです。
辛いタイ料理と重いビールだと相乗効果で口の中の刺激が半端なくなりそうです。
そのままのビアシンはチョコレートとか甘いものが食べたくなりますね。
チャン(chang)
続いてはタイでシェアナンバーワンを誇るビア・チャンです。
第一印象は「重い」です。
味が濃くて喉をゆっくりと苦味が通り越していく感じがあります。
ビアシンに比べて麦の苦味を強く味わえますが、正直言ってそのまま飲むと辛いタイ料理と全然合わない気がします。
やっぱり氷を入れるのが重要なんですね。
レオ(Leo)
レオはビアシンの弟のようなビールです。
ビアシンよりも口当たりが軽く、一番飲みやすいと思います。
苦味が少なめなので辛いタイ料理にも合いそうです。
ただし、タイ人の友達によればビアシンは「薄くてあんまり美味しくない」そうです。
もともと軽いんだから氷入れないでそのまま飲めばいいじゃん。
と思うのですがビールに氷を入れるのはタイの文化なので仕方ありません。
まとめ
今回はタイの3大ビール「ビアシン・チャン・レオ」の3つを飲み比べてみました。
どれが美味しいのかは個人差もあるし、一緒に何を食べるかにもよりますが、私的にはやっぱりビアシンが一番バランスが良いかなと思います。
そのままでも適度な苦味があって飲みごたえがあるし、氷を入れればちょっと薄まって辛いタイ料理にもぴったりです。
個人的にはビア・チャンが重過ぎて苦手です。
ビアラオも飲みやすいのですが、やっぱりちょっとパンチが足りないような気がしないでもありません。
ただしこれはあくまで私の感想なので、タイに来たらぜひ3種類のビール全てを試してみてください。
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