チェンマイやチェンライは「芸術の都」とも言われるほど多くの有名なタイ人のアーティスを輩出しています。
街中にある小さな寺院からカフェに至るまで豪華絢爛さや華やかさ、装飾の細かさはバンコクとは比べ物にならないほど目を見張るものがあります。
今回はそんなチェンマイで現代アートを楽しめる美術館「マイイアム現代美術館」の魅力とチェンマイ市内からの行き方などを紹介します。
マイイアム現代美術館とは
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マイイアム現代美術館は(MAIIAM CONTEMPORARY ART MUSEUM)2016年にオープンしたばかりの比較的新しい美術館。
外壁一面が小さな鏡で覆われていて太陽の光を反射してキラキラ光っている不思議な建物はまさに現代美術館といった感じ。
ここで写真を撮る人も多くいます。
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入館料は大人150バーツ(450円)、学生100バーツ(300円)、12歳以下無料となっています。
マイイアム美術館のオーナーはフランス人のジョン・ミシェル・バードレー氏一家で、彼らが収集したタイ人現代アーティストのコレクションが展示されています。
1階が企画展、2階が常設展になっています。
1階も2階も面白いのですが、個人的には1階の企画展の方がワケがわからない作品が多めで、かなり長い時間を費やしました。
普通美術館と言えば写真撮影は禁止ですが、ここのコンセプトは「誰でも気軽に現代アートを楽しめる」なので自由に写真を撮ることが出来るのも可能なのが嬉しいですね。
面白かった作品
現代アートは基本的にはワケがわからないものが多く、作品から何らかのメッセージを受け取るというよりも、ワケのわからなさをそのまま受け入れることも必要ですが、その中でも特に本当にワケがわからなくて面白い作品があったので一部紹介します。
ロープで地上に降りる女
これはスペインの有名な女性アーティスト(名前は忘れてしまいました)の作品。
アーティスト自身が建物の5階くらいからロープで地上に降りてくる様子が軽快な音楽と共に無限ループする映像です。
数分の短い映像が延々と繰り返されます。
ワケがわからないのですが後ろで流れているBGMがくだらなすぎて一度聞いたら耳から離れません。
叫ぶ女
これも上のスペイン人女性アーティストの作品。
他にも彼女の作品が多数あったので、どうやらこの女性の企画展をやっているようでした。
真剣な表情。
しかし突然笑い出す。
カメラが引くと横にはギターを弾く男が現れ、女の叫び声に合わせて激しく弦を震わせます。
そして唐突に女性がナイフを取り出して自分のお腹にブッ刺すして終わるのですが、その光景はあまりにショッキングだったので写真には撮りませんでした。
赤いパンツ
これも上の女性アーティストの作品。
下着ドロボーに対する挑戦でしょうか。
牛と寝る女
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これも上の女性アーティスト。
泣く女
「泣く女」というタイトルの映像作品。
タイトル通り、この女性が一度も瞬きをせずに泣くまでの様子を記録した作品です。
見ているとこっちがドライアイになりそうな作品です。
謎の球体
宇宙船のような、潜水艦のような不思議な形をした金属の塊。
謎の作品
まさに現代アートという作品。
寝る男
これも映像作品。
画面中央でうつ伏せになっている男がアーティストです。
タイでは朝の8時と夕方の6時になると街中に国家が流れ、その間は必ず止まっていないといけないのですが、彼はその時間になるとこうやってうつ伏せになり、何かを訴えているんだとか。
これこそまさにシュールな画ですね。
巨大な風刺画
2階常設展には横幅10メートルはありそうな巨大な風刺画が展示されていました。
かなり後ろからでないと写真に収まりきらないほどの大きさ。
ちなみに絵の前にいる人たちも作品です。
仏教の世界観と世界各国の著名人が混ざり合って混沌としつつも、どこか整合性が取れているような不思議な絵です。
制作期間は一体どれくらいなんでしょうか。
まとめ
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今回はチェンマイ郊外にあるマイイアム現代美術館を紹介しました。
現代アートはいつ見ても全く理解できないものが多いですが、それでもやはり文化が違う分、タイ人アーティストの感性は日本人アーティストのそれと若干違っているような気がして面白かったです。
マイイアム現代美術館は美術館やアートに興味がある人には是非とも行って欲しいですし、私のような一般人でも十分楽しむことが出来ます。
マイイアム現代美術館への行き方
マイイアム現代美術館はチェンマイ市街地から東へ約15キロ、1006号線沿いにあります。
我々は今回レンタルバイクで行きましたがソンテウでも行くことが出来ます。
ワローロット市場(ตลาดวโรรส)から白いソンテウが出ているのでそれに乗れば往復することが出来ます。
運賃は15バーツで所要時間は30~40分程度です。
火曜日は休みなので注意しましょう。
ちなみにマイイアム現代美術館の通り向かいにはセラドン焼きの工房があるので時間があればそっちにも寄ってみてはどうでしょうか。
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