タラートロッドファイ(電車市場)と言えばラチャダーのナイトマーケットが有名です。
ここは近くにある駐車場の屋上から写真を撮るとインスタ映えする写真が撮れることで大人気ですよね。
しかしバンコクには「タラートロッドファイ」という名前が付くナイトマーケットがもう一つ存在します。
それが「タラートロッドファイ・シーナカリン(シーナカリン・ナイトマーケット)」です。
元々はチャトチャック(チャトチャックウィークエンドマーケット付近)付近の駅舎で開かれていたナイトマーケットなのですが、2013年頃に今のシーナカリンに移されました。
タラートロッドファイ・シーナカリンはかなり広いのですが、観光客が少ない分歩きやすいです。
道幅も広めなのでゆったりと買い物をしたりぶらぶら見物をすることが出来ます。
市内中心部からちょっと離れていてアクセスも悪いのであまり観光客の姿を見ることはありません。
その分ローカルな雰囲気を存分に楽しむことが出来るので、個人的にはラチャダーよりもゆったり出来るシーナカリンの方が買い物にはおすすめです。
今回はシーナカリン・ナイトマーケットのエリア別見所・おすすめグルメ・アクセス方法などをご紹介します。
エリアマップ
シーナカリン・ナイトマーケットをざっくりとエリア別に分けてみるとこんな感じです。
バンコクのナイトマーケットはごちゃっとしていて、同じジャンルのものがあっちにあったりこっちにあったりすることが多いですが、シーナカリン・ナイトマーケットは割ときっちりエリア別に分かれています。
それぞれのエリアに異なる見所があるので飽きることなく歩き回れるのもいいですね。
エリア別紹介
それではエリア別に見所や売っているものなどを紹介していきます。
駅舎周辺
タラートロッドファイ・シーナカリンに入ったらまず最初に目にするのがこの駅舎風の建物です。
写真を撮るにはもってこいのフォトジェニックスポットでもあります。
駅のホームを模して作られているのでなんとなくプラットフォームにいるような感じはします。
ただしなぜかクラシックカーが何台も展示されています。
駅舎周辺にはレトロなカフェ兼駄菓子屋があったり
イカしたTシャツが売られていたりします。ちなみにこれは蛍光塗料が塗られているので暗いところで光るらしいです。
服・靴が安い
駅舎周辺にはカジュアルな服やTシャツがたくさん売られていますが、とにかく安いです。
Tシャツは基本的に100バーツ前後が多いです。地元の若者向けの価格設定ですね。
こっちの服屋は3着で100バーツ。掘り出し物も見つかるかもしれません。
韓国や中国(香港)の観光客をちらほら見かけましたが、日本人は一人も見かけませんでした。
サンダルも1セット150バーツくらい。安いです。
買い物に関してはこの駅舎周辺のエリアが旅行者にとって一番のメインになります。
雑貨や服などがたくさん並んでいるエリアもあるのですが、そこは完全に地元の若者向けなのでタイパンツもタイ雑貨も基本的には売られていません。
サノスグローブ
駅舎の中にあるおもちゃ屋にサノスグローブが売っていました。
こっちにはアイアンマンの手も。
おすすめのスムージー
駅舎からちょっと離れた一角におすすめのスムージー屋「Happy Greens」があります。
このスムージー屋は野菜やフルーツがこれでもかというくらい入っているので健康にすごく良いです。
これだけの野菜やフルーツが入ったスムージーがたったの50バーツ。さらにココナッツミルクまでプラスしてくれます。
喉が渇いたらぜひここのスムージーを飲んでみましょう。
手づかみ肉
このエリアにはレストランがいくつか立ち並んでいるのですが、その中でも気になったのがこれです。
スパイスで煮た肉の塊を手づかみで食べる料理。初めて見たので多分最近出来たものだと思われます。
この時は一人で行ったのでトライしませんでしたが、2人以上だったらちょっと食べてみたい料理でした。
服・雑貨・小物など
続いては服・雑貨・小物・その他が売られているこのエリア。
コンテナの壁だけ取り払ったようなとてもシンプルかつどこかアーティスティックな作りです。
どこかでシーナカリンナイトマーケットは「光の市場」とも呼ばれていると聞いたのですが(間違っていたらすいません)、確かにそんな感じです。
無理やりこじつければ安藤忠雄の「光の教会」を思い出します。
このエリアで売られているものはほぼ90%地元の若者向けであり、観光客向けのものは少ないと考えた方が良いでしょう。
しかし地元の若者向けだからこそ安価な価格で掘り出し物を手に入れることが出来ます。
このエリアは旅行者向けではないのでぶらぶらしながら通り過ぎるだけで良いでしょう。
ヴィンテージ・骨董品
地元タイ人向けの雑貨・服エリアを抜けると「アンティーク・ヴィンテージ」エリアに入ります。
ここは買い物をするマーケットというよりはむしろ博物館という印象。
広い道幅の両側にアンティークショップが並んでいたり、道路の真ん中にクラシックカーが停まっている不思議な空間です。
お土産にはちょっとふさわしくないものばかりです。
ブラブラと歩きながら面白い店があれば入ってみたり、写真を撮るためのエリアですね。
食べ物屋台エリア
食べ物や屋台はポツポツ点在しているのですが、固まっているエリアがこちらです。
マップの「屋根あり」の方がメインです。
アーケードの下に飲み物・タイ料理・串焼き・ポークリブ・生牡蠣などなど、たくさんの屋台が並んでいます。
タラードロッドファイラチャダーほどゴミゴミしていないのでゆっくり食べ歩きすることが出来ます。
ドリンク類も充実してますね。
屋根がない方の屋台エリアも美味しい食べ物がたくさんあります。
タイに来たら是非とも食べて欲しいのが「マーラー(麻辣)」。
山椒と唐辛子のスパイスをまぶした串焼き料理なのですが、これが超絶美味しい。
そして超絶辛いです。
涙が止まらなくなり、胃がムカムカして気持ち悪くなることもあります。
それでも食べたくなるほど美味しい料理です。
シーナカリンの屋台は一本5バーツというタイで最低価格でマーラーを食べることが出来ます。
ビールと一緒に食べるのがオススメです。
他にもイスラム圏でよく食べられている甘いパン「ロティ」もありました。
もともとはインドカレーなどと一緒に食べるの薄い生地のことですが、ここでは甘いパンとして売られています。
こちらも一枚20バーツくらいだったのでかなり安いです。
そういえばシーナカリン・ナイトマーケットはヒジャブを被った女性が屋台に立っている姿をよく見ました。
ハラル料理は美味しいですよね。
座って食べれる場所がある
嬉しいことにシーナカリンには屋台で買ったものを座って食べられるテーブル席があります。
これならずっと食べ歩きをする必要も無いので、食べたいものがあっても
食べたいけど今手が塞がってるんだよなあ
という状況に陥ることもありません。
ラチャダーは人が多い上に屋台飯をゆっくり座って食べられるテーブル席も無いので、常に食べ歩きしていないといけなくて、結構ストレスを感じます。
ゴミ箱もたくさんある
ゴミ箱もそこらじゅうにあるのも嬉しいですね。
ラチャダーはゴミ箱の場所が数カ所しかないので、捨てる時に歩き回る必要があって大変です。
ライブハウス・パブ
駅舎の隣のエリアは生バンドによるライブ演奏が楽しめるライブハウスやパブ・バーが並んでいる建物になります。
正直言ってこのエリアに関してはお客さんも少なくてラチャダーに比べてしょぼい印象を受けました。
ラチャダーの方は欧米人のお客さんが多いので、やっぱり活気があるんだろうと思います。
こんな感じで生演奏をしているお店が数軒立て続けに並んでいるので、結構隣の店の演奏も聴こえてきてちょっと煩わしいです。
こんな風に建物が独立したバーの方がオススメです。
シーナカリンへの行き方
シーナカリン・ナイトマーケットへのアクセスは次の2通り。
- タクシー(バイタク)
- BTSオンヌット駅近くのBigC前で4番のソンテウ
タクシーなら運転手に「タラートロッドファイ・シーナカリン」と伝えれば良いでしょう。
バンコク中心部からだとだいたい100〜120バーツが相場です。
ソンテウ(相乗りトラック)の場合はオンヌット駅から徒歩で10分くらいにあるBigCの目の前から4番のソンテウに乗ります。
ソンテウだと片道9バーツで行けるので激安です。
帰りに関してはシーナカリン周辺は渋滞がひどいのでタクシー(バイタク)が無難です。
まとめ
今回はタラートロッドファイ・シーナカリンのエリア別見所・オススメグルメ・行き方などについて紹介しました。
シーナカリンは中心部から遠い上にアクセスがタクシーかソンテウしかないので(現在MRT工事中)、旅行者にとってはちょっと敬遠しがちなナイトマーケットですが、その分ローカルな雰囲気を味わえたり、安く買い物することが出来ます。
道幅が広く、観光客が少ないので買い物しやすいのも魅力ですが、知名度やアクセスの悪さなどを総合的に考えると旅行者に1番オススメ出来るナイトマーケットではありません。
しかしラチャダーやタラードネオンの喧騒にうんざりしてしまい、もうちょっと静かな場所でゆっくり時間を過ごしたい方にはシーナカリンが一番ぴったりです。
バンコク中心部の人混みに疲れてしまった時なんかはぜひシーナカリンまで足を運んでみるのも選択肢の一つです。
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