先月バンコクからスラータニーへ向かう道中にペッチャブリー県の洞窟寺院に寄りました。
しかしそこでなんとフォルツァ300のバッテリーが上がってしまいました。
エンジンを始動することが出来なくなってしまい、ど田舎の岩山で立ち往生という今年最大のピンチを迎えてしまいました。
しかも日暮れ時で辺りは徐々に暗くなって行きます。
今回はどうやってこのピンチを乗り越えたのか、ということをちょっとお話します。
海外ツーリングを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
洞窟寺院「タムカオヨーイ」
これがその洞窟寺院です。ちなみにここにはサルがうじゃうじゃいます。
バイクを見ればわかりますが、エンジンは停止しているにもかかわらず、ライトは点いています。これがバッテリー上がりの原因となってしまいました。
岩山を登ると
洞窟があり
奥の方に仏像があります。ダンジョンを冒険しているみたいで楽しかったです。
セルモーターが回らない
洞窟探検を終えてバイクのエンジンをかけようとすると
キュルキュルキュル….ストン。
あれ、セルが回らない。
何度エンジンをかけようとしてもセルが一向に回らないのです。
完全にバッテリーが上がる
そのうち
キュ、キュ……。
あっ。
完全にセルが回らなくなってしまいました。そうです。バッテリーが上がってしまったのです。
主な原因はもちろんエンジンを切ったままライトを付けていたことです。
日本であればJAFを呼ぶなり、近くを通りがかった人に助けを求めればいいのですがここはタイです。しかもど田舎の洞窟寺院。
私はタイ語がちょっと出来ますが日常会話程度です。タイ語の学習帳でも「ど田舎でバイクのバッテリーが上がった時」を想定した例文はありません。
しかもいよいよ日が暮れてきて辺りは暗闇に包まれてきます。
そして完全に真っ暗になってしまいました。
やばい、今日はここで野宿か。
正直なところ昔ベトナムで野宿をしたことがあるのであんまり焦ってはいませんでした。
しかし一晩ここで明かすのは時間ももったいないし、サルもいっぱいいるし……。
近くのおじさんに助けを求める
立ち往生していると寺院のトイレの管理人?っぽいおじさんがやってきて「今日はもう閉めるよ〜」みたいなことを行ってきました。
迷わず
HELP ME。
と言いました(タイ語で)。
するとそのおじさんは親切な方で「どうしたんだ?」といいながらこっちに向かってきました。
My bike, battery, died。
事情を拙いタイ語で説明するとおじさんは「ちょっとどいて」と言ってバイクにまたがりエンジンを始動させようとしました。
しかし結果は同じでセルがうんともすんともいいません。
EMMAレンタルバイクに電話する
そこでフォルツァを借りたEMMAレンタルバイク電話をしてみました。
すると運よくオーナーの奥さんが出たのでタイ語で通訳をしてもらったところ、「完全にバッテリーが放電したなら警察を呼んだ方がいい」ということになりました。
バッテリーが上がって警察か….。
と思いましたが、仕方がありません。タイにはJAFがいないのです。しかもこの時は日曜日の夜7時。バイクショップもとっくに閉店している時間帯でした。
警察を呼んでもらう
本当に警察を呼びました。
私は完全に
警察がバッテリーを持ってきてくれるのかな。
と思っていましたが、彼らは特に何も持っておらず、ただそこら辺を巡回していた感がありました。
警察も「うーん、どうしたらいいんだろう」という感じで頭を悩ませていました。
その後、警察とおじさんとEMMAの奥さんがタイ語で色々やり取りをして、近くに住んでいるおじさんがジャンピングスターターを持っているということなので、そのおじさんを呼ぶことになりました。
「おじさん1→EMMAレンタルバイク→警察→おじさん2」という感じでどんどんバトンが渡されていきます。私は何も出来ずにただ頷いているだけです。
ジャンプスターターで始動
10分くらいするとおじさん2がやってきました。おじさん2はジャンプスターターを使ってエンジンを始動させようとしてくれました。
そして無事エンジンがかかりました。最終的に警官の数が4人に増えてました(なんで?)。
とりあえずめでたしめでたし。
ちなみにバッテリーを持ってきてくれたおじさんには200バーツ、最初に助けてくれたおじさんには100バーツ渡しました。感謝の気持ちです。
この日はこのまま近くにあるホテルへ直行し一晩明かしました。
バッテリーを新品に交換する
翌日バイクのエンジンをかけようとすると
キュルキュル…..。
やっぱりセルが回りません。どうやらバッテリーが完全に放電してしまったようです。
そこで近くにあった(とは言っても車で1時間くらい)ホンダショップに電話して代わりのバッテリーを持ってきてもらいました。
フォルツァのバッテリーはこちらです。
FTZ12S。
3800バーツ(14000円)もしました。なんでこんなに高いんだ。
しかしバッテリー代は後日EMMAレンタルバイクでちゃんと返してもらいました。ありがたいです。
バッテリー上がりを防ぐポイント
バイクのバッテリー上がりには色々な要因がありますが、一番は要因は
- ライトの消し忘れ
- スマホ充電
などではないでしょうか。
特にエンジンかけていないのにライトを点けているとかなりのスピードでバッテリーが放電します。
EMMAのオーナーのSteveの話だと10分くらいライトを点けっぱなしにしておくだけで、完全にバッテリーが上がってしまうこともあるんだとか。気をつけたいですね。
まとめ・バイク旅の必需品
今回のトラブルで学んだ教訓はこちらです。
- ライトは点けっぱなしにしない
- ジャンプスターターを持っていく
- タイ語をもっと勉強する
ライトを点けっぱなしにするとバッテリーの消耗が激しいのは誰でも知っていることかもしれませんが、意識していないと忘れてしまいがちです。
特に海外だとJAFを呼ぶことも出来ません。場合によってはとんでもない料金がかかる可能性もあります。
そういうのを防ぐ為にもジャンプスターターを持っていくのはマストですね。私は次回は絶対に持っていくつもりです。
アマゾンだとこのジャンプスターターが一番高評価です。
このジャンプスターターはエンジン始動だけでなくモバイルバッテリーとしても使えるという優れものです。
1回のフル受電で、3000cc以下のガソリン車(12V)を10連続で始動できるということですから、バイクなら何の問題もないでしょう。
海外ツーリングを考えている方は絶対にジャンプスターターを持って行った方がいいです。
ブースターケーブルでもいいのですが、もし誰も人が通りがからないような場所でバッテリーが上がってしまったら致命的です。
そういうことを考えるとやっぱりジャンプスターターの方がベターですね。大容量モバイルバッテリーとしても使える点もバイク乗りとしては嬉しいものです。
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