BTSのサパーンタクシン駅と言えばチャオプラヤ川のボート乗り場に直結していることでよく知られています。
このボート乗り場から対岸にあるワットアルン行きのボートに乗れるし、カオサン方面へも行くことが可能。
バンコクは渋滞がひどいことで有名ですが、ボートを上手く乗りこなすことで渋滞を回避しつつ、日本ではまず体験することのない経験も出来ます。
バンコクを東西に走るセンセーブ運河もかなり便利なのでおすすめです。
ちなみにアジアティークやアイコンサイアムへの無料シャトルボートもここから出ています。
そんなサパーンタクシン駅ですが、駅の近くに有名な観光スポットがあるわけではないので、ボート乗り場という以外では観光客がまず訪れることはありません。
しかし、観光客にはあまり有名ではありませんが、駅の周辺には面白いスポットや美味しいレストランなどがいくつも点在しているのです。
サパーンタクシン初めて散策してるけど面白過ぎるしめちゃくちゃ都会。観光客も楽しいわ。 pic.twitter.com/b0oQU8wQxw
— Hikaru@UberEats配達員 (@mitsushimalove) September 11, 2019
そこで今回はサパーンタクシン駅周辺にあるおすすめ観光スポット&グルメとレストランを紹介します。
「普通の観光地に飽きてしまった」「もっとローカルな場所に行きたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
サパーンタクシン周辺のおすすめ観光スポット
サパーンタクシン駅周辺の観光スポットとグルメ&レストランなどをまとめた地図がこちら。
多くの場所は駅から徒歩圏内ですが、ちょっと離れている場所もあるでタクシーやバイクタクシーを使っても良いかもしれません。
タクシーは配車アプリ「Grab」を使うのがおすすめです。
ワットヤンナワー
まず最初に紹介するのがサパーンタクシン駅の南側にある大きな寺院「ワット・ヤンナワー」。
三つのお堂が横並びになっているのがとても面白いですね。
ちなみに「ヤンナワー」とはここら辺の地区の名前で、ワットナンヤワーはこの地区で一番大きな寺院です。
この寺院の見所は何と言ってもこの船。
寺院の中央部にどっしりと鎮座しています。
この船は軍艦ではなくいわゆる行商船(ジャンク船)と言われる種類のもの。
つまり貿易(商業)の為に使われた船なんです。
この船を作ったのはラーマ3世(1788〜1851)で、当時貿易が盛んだった中国の船の形をモチーフにしたんだとか。
寺院に船があるというのは日本人の感覚したら考えられませんが、タイでは普通(?)です。
タイの寺院にはもっと衝撃的なものがあったりするので、調べてみるのも結構面白いです。
もちろん船の内部に入ることも出来ます。
入り口にはお布施ボックスがあるので20バーツくらい寄付しておきましょう。
船の中には仏舎利塔があり
ちゃんと仏像が納められいます。
花をお供えしましょう。
やり方は係のおばちゃんが教えてくれるのでわかりなくても心配いりません。
開放時間は朝の8時から夜の8時です。
ロビンソンショッピングモール
サパーンタクシン駅3番出口からすぐのところには巨大ショッピングモール「ロビンソン」もあります。
普通ショッピングモールは駅の近くには無くて、観光客にはちょっと行くのが面倒なことが多いですがここは駅近なので安心。
観光客向けのものはあんまり売っていませんが、ローカルなものを持って帰りたい人にはおすすめです。
地下にはスーパーマーケットやレストランがあり、上の階にはフードコートもあるので食べ物には困りません。
値段はちょっと高めですがタイスキを食べるならここが一番安定しています。
タッチパネルで注文するので外国人でもへっちゃらですね。
上の階にはフードコートもあります。
フードコートはバンコク観光では外せないので合わせてチェックしておきましょう。
Bangrak Bazzar
夕方になるとロビンソン周辺には「Bangrak Bazaar」というナイトマーケットが出現します。
てっきりBangkok(バンコク)だと勘違いしていたのですが、よく見るとBangrak(バーンラック)でした。
完全ローカルなマーケットですがタイシルクは売ってました。
確かタイパンツは売ってなかった気がします。
制服を来た地元の高校生がたくさんいました。
多分学校帰りにここに寄って買い物をしているのでしょう。
売っている服もタイ人向けなので観光客向けではありませんが、通り抜けるだけでローカル気分を味わえます。
屋内にも露店が並びます。
でも正直言って観光客はスルーしても良いでしょう。
あとで紹介しますが、ここの建物の中にあるローカルなフードコートは安くて美味しくておすすめです。
夜になると妖しいネオンが光り出します。
ビアガーデンが営業を始めちょっとした歓楽街の雰囲気を漂わせていますが、カオサンやパッポンに比べると静かなものです。
それほど賑やかなわけでもないのでしっとり飲みたい方にはおすすめ。
Wat Sutthi Wararam
ワットヤンナワーがあるチャルンクルン通りをさらに南西に進むと左手に大きな寺院「Wat Sutthi Wararam(ワット・スチー・ワララーム)」が現れます。
ラーマ5世の時代に建立された歴史ある寺院ですが、外壁や内装は近年新しくリノベーションされました。
寺院のあらゆるところに宗教画が描かれています。
これはなんだろうと思ったらまさかのエレベーター。
寺院にエレベーターがついているのは初めてです。
寺院の一角には瞑想をするための部屋もありました。
しかもBiofeedback test(バイオフィードバックテスト)をしてくれるとも書いてあります。
時間があればやってみたい。
ここの寺院の特徴は寺院全体が美術館のようになっていること。
タイのアーティストによる宗教画が飾られていたりします。
これは「煩悩」って感じのタイトルが付いてそうですね。
本尊の後ろに目をこらすと
後ろに大きなブッダの顔が描かれていました。
守護霊に見えます。
他にも若干禍々しさを感じる壁画もありました。
ご覧のようにWat Sutthi Wararam(ワット・スチー・ワララーム)は普通の寺院とはちょっと違ったものを見れるので、近くに寄ったらぜひ見学してみましょう。
骨董品屋
Wat Sutthi Wararam(ワット・スチー・ワララーム)の通り向かいには骨董品屋がありました。
中華風な雑貨が多めですね。
どれもこれも大きいので観光客が持って帰れるものではないですが見ているだけで楽しいです。
この壺はいくらするんだろう。
目印はこれです(多分俺くらいしか興味を持たないと思うけど….)。
アサンプション大聖堂
アサンプション大聖堂は2000年に完成したばかりのカトリック大聖堂。
有名なマンダリンオリエンタルホテルやシャングリラホテルに挟まれた場所にあります。
大聖堂の中は写真で見るよりもずっと暗く、厳かな空気に包まれています。
バンコクの喧騒は遥か彼方に消え去り、ステンドグラスから差し込む光のみに照らされた教会の中はまさに聖域という雰囲気。
仏教寺院でもモスクでも一般的に宗教施設は俗世から隔絶された独特の空気が漂っていますが、カトリック教会はその中でもよりこの世ではないような雰囲気が感じられます。
良い経験をしました。
カトリックの大聖堂に入る機会はキリスト教徒でもない限り日本にいてもそうそうないと思うので、近くに寄ったら是非とも訪れて欲しいですね。
もちろん入場無料。
教会の中はクーラーが効いていて涼しいのでちょっとした休憩にもぴったりです。
そう言えば大阪の西成にはかなりヘンテコなキリスト教教会がありましたね。
ヒンズー教寺院
バンコクにはリトルインディアがあるように、インド系タイ人も多くいて彼らの多くは仏教ではなくヒンズー教を信仰しています。
バンコク市内にはいくつかのヒンズー教寺院がありますが、とりわけインパクトが強くておすすめなのがワット・マハー・ウマ・デヴィ(Sri Maha Mariamman Temple)という寺院。
街中に異様な形と色の建物があります。
Mariamman(マリアマン)は南インド農村部の地母神であり、特に病気からの保護へ向けて崇拝されていた女神のことで、かの有名な破壊神シヴァの奥さん。
そしてその二人の子どもがガネーシャとされています。
ヒンズー教寺院の特徴は天まで高く積み上がった塔門(ゴプラム)。
色彩豊かな壁面がヒンズー教の世界観を表現しています。
これまでタイやマレーシアのヒンズー教寺院をいくつか見て来ましたが、色彩の鮮やかさ(濃さ)という点ではここが一番印象に残りました。
起源には諸説ありますが、南インドからバンコクに移ったインド人たちによって1895年にこの寺院が建てられたとのこと。
ヒンズー教については普通の日本人なら多分何も知らないはずですね。
教養としてちょっとでも勉強しておけばヒンズー教寺院に来た時に役立ちそうですね。
寺院内部ではヒンディー語の音楽が延々と流されていてずっと聴いていると意識が遠のいていく不思議な感覚になります。
ちなみに寺院内は写真撮影が一切禁止です。
カメラを持っているだけで注意されるので気をつけましょう。
内部がどうなっているのかはぜひご自分の目で確かめてみてください。
寺院周辺にはヒンズー教関連の雑貨屋さんがあって面白いです(店員がちょっと面倒ですが)。
ヒンズー教寺院と言えばクアラルンプールにある「バトゥ洞窟」が一番衝撃的でした。
ここは本当におすすめです。
おすすめグルメ&レストラン
ここからはサパーンタクシン駅周辺の美味しいグルメやレストランを紹介していきます。
お粥が美味しい「ジョークプリンス」
ジョークプリンスはバンコク1のお粥の名店と言ってもいいくらい有名なお粥専門店。
お粥はタイ人にとって定番のお朝ごはんですがお酒を飲んだ後の酔い覚ましにもぴったりだそうです。
旅行ガイドブックにも必ず載っているのでチェックしてみましょう。
一番人気はシンプルに味付けされたお粥に豚挽肉・刻み生姜・ネギがトッピングされたこちら。
値段は50バーツ(約190円)とちょっと高めですがボリューム満点でこれだけでお腹いっぱいになります。
かなりアツアツなので冷ましながらいただきます。
味付けはちょっと薄めなので卓上にある醤油や塩などを加えても良いかもしれません。
下の方に生卵があるので自分の好きなタイミングでかき混ぜましょう。
お好みでコショウをふりかけると素朴な味からワイルドなピリ辛になってさらに美味しくなります。
タイのお粥は本当に美味しいのでハマります。
お粥はダイエットにも効果があるんですよね。
スーパーやコンビニなどでも売っているのでお土産にもぴったりです。
香港式アヒル肉飯の名店
続いて紹介するのがジョークプリンクのすぐ隣にあるこちらのレストラン。
ここは創業1909年の老舗のアヒル肉ご飯専門店「Prachak(プラチャック)」。
タイ人の友人にサパーンタクシン周辺のレストランを尋ねたら「絶対に行った方がいい」とおすすめされました。
店先には大量のアヒルが。
お店はかなりこじんまりとしていて狭いですが、二階席もあるようでした。
一番人気はアヒル肉載せご飯(50バーツ)。
プラス10バーツでカリカリ豚(クリスピーポーク)を載せてもらえますが、今回はジョークプリンクとはしごしたのでアヒル肉だけで我慢しました。
口に中で溶けそうなくらい身がトロトロです(実際は溶けません)。
確かに美味しいのですが、私にはちょっとタレが甘すぎたような気がしました。
なので卓上にあった香辛料をちょっと足すといい感じになりましたね。
高級タイレストラン「バーンパッタイ」
バーンパッタイはミシュランにも掲載された高級タイ料理レストラン。
お店のウリはもちろんパッタイ。
値段は190バーツと屋台のパッタイに比べると4倍近いですが、見た目にも素材にもこだわった一味違うパッタイを食べることが出来ること間違いなし。
と思っていたのですが、レビューを見るとそれほど美味しいわけでもないようです。
私もパッタイに190バーツも出す余裕はないのですが、雰囲気を楽しむにはぴったりのレストランですね。
お店のおすすめカニのパッタイということですが1400バーツもするので庶民にはちょっと手が届きませんね。
行ったこともないしあんまりおすすめではないですがこの辺りではかなり有名なレストランなので一応紹介しました。
美味しいタイヌードルを食べるならここ
高級パッタイもいいですが、安くても美味しいお店はたくさんあります。
お粥が有名なジョークプリンクと道路を挟んだ向かい側にはタイヌードルが美味しい「Chao Long Noodles 灶龍魚丸(周潤發有吃過)」があります。
いかにも庶民的といった感じの縦に長い店内。
メニューは写真と英語表記もあってわかりやすいです。
値段も一杯50バーツ〜くらいなのでお財布にも優しい。
店員さんにオススメを聞いたところ「イェンタフォー」と言うので注文しました。
こちらが注文したイェンタフォー。
ワンタンや豚のコラーゲンなんかも入っていて具沢山。
これ一杯で結構お腹いっぱいになります。
スープが薄いピンク色で見た目はちょっとグロテスクですが、ちょっと酸味があってさっぱりしたスープは日本人の口に合います。
このピンク色のスープの正体は豆腐を発酵させた豆腐乳に食紅で色付けした「紅豆腐乳」と言われるもの。
アマゾンでも売っているみたいですね。
超ローカルフードコート
Bangrak Bazaar(バンラックバザール)の中には半屋外フードコートもあります。
フードコートと言っても普通の屋台が並んでいるだけですが、値段も安く料理の種類も豊富なのでちょっとした腹ごしらえにはオススメ。
各屋台にはこんな感じで料理の写真が並んでいるので指差して注文することが出来ます。
指差し単語帳があれば色んな場面で役に立つのでおすすめです。
ガパオライスと空芯菜炒めを注文。
合計でたったの100バーツです。
空芯菜炒めが50バーツなのか多分バンコク最安値です(普通は80〜100バーツ以上する)。
ある時はかき氷とバミー(汁あり)を注文。
チャーシューの量が半端ではありません。
これでたったの55バーツ(しかもうまい)。
バミーと言えばチャイナタウンにあるBami Japgangがバンコクで1番か2番目に美味しいと思います。
わんこそばスタイルのタイヌードルレストランもおすすめですよ。
かき氷も美味しいのですが甘すぎます。
マレーシアのアイスカチャンの方が全然美味しかったですね。
世界一高いスカイバー
高さ247メートルの世界一高い場所にあるスカイバー「シロッコ」も実はサパーンタクシン駅の近くにあるんです。
絶対に行きたかった、
バンコクのスカイバー。
シロッコは、建物の63階。
バーのある部分は、ホテルの建物からはみ出して建築されてるので、脚がすくみます😨
お店の方たち、ライトを使って凄く綺麗にい写真を撮ってくれました。#スカイバーシロッコ pic.twitter.com/SrPxTa9f9f— バビ (@kozutvxq) June 29, 2019
世界一高い場所にあるオープンエアーのレストラン「シロッコ」のスカイバー行ってきたよ!大人な雰囲気ぷんぷんだった🍸
いつかデートで行きたいな👨❤️👨 pic.twitter.com/euFgiOTpYI
— アキヒロ。 (@seuyutan) February 18, 2019
カクテルが一杯3000円くらいするそうなので経済的余裕がある人はぜひ。
私のような庶民におすすめなのはバンコクで2番目に高いバイヨークスカイホテルのルーフトップバーです。
ここはドレスコードも無いし、ドリンクもリーズナブルなのでおすすめです。
おしゃれなローカルカフェも多数
サパーンタクシン駅周辺のチャルンクルン通り沿いにはたくさんのローカルカフェが並んでいます。
値段も現地価格ですし、種類も豊富なので見かけたらぜひ立ち寄ってみても良いでしょう。
一番最初に紹介したワットヤンナワー(船の寺院)へ向かって歩くとたくさん見つかりますよ。
サパーンタクシン駅周辺のホテル
サパーンタクシンの近くには「マンダリンオリエンタル」や「シャングリラホテル」などの有名な高級ホテルが多数あります。
マンダリンオリエンタルホテル。
シャングリラホテル。
私は泊まったことはありませんが、特別な日や大切な人とゆっくりした時間を過ごすのに利用するのも良いでしょう。
おすすめの予約サイトはAgodaです。
私はあんまり使っていませんが、Booking.comも2000円クーポンがあるのでそれを利用してみるのがいいでしょう。
駅近のおすすめホステル
私はサパーンタクシン周辺で泊まったのはバーンゲイソーンホステルという小さなホステル。
家族経営の小さなホステルなのでゆっくり出来ます。
自宅兼ホステルなので人の家に上り込む感じがちょっと気が引けますがホストファミリーもお手伝いさんもとても優しいです。
いたるところに家族写真が飾ってあって友達の家に泊まりに来ている感じ。
私は5人部屋に3泊くらいしましたが、幸い他には誰もいなかったのでずっと1人でした。
ドライヤーもバスタオルも必要なものは全部揃っていたので何一つ不自由はありません。
これで1泊1200円は最高(本当は教えたくなかった)。
まとめ
今回はBTSサパーンタクシン駅周辺のおすすめ観光スポット、グルメやレストランを紹介しました。
もう一度マップを載せておきます。
ボート乗り場としてしか観光客はまず降りることはありませんが、ディープなスポットだったり、美味しいご飯が食べれるレストランなどもたくさんあります。
もし次回サパーンタクシンに行く機会があればぜひ周辺を散歩してみてください。
コメント