この記事ではバンコクのチャイナタウン(ヤワラート)周辺のおすすめ観光スポット&グルメを紹介しています。
バンコク観光の名所の一つであるチャイナタウン(ヤワラート)は連日多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
数百年前にこの地に移り住んだ華僑たちの中国文化、そして元々この地にあったタイ文化が混ざりあい、長い年月をかけて形成されたチャイナタウンはどちらの文化にも属さない独自の発展を遂げました。
一番の大通りであるヤワラート通りには中国語とタイ語が混じった看板が道路の両脇に幾つも重なって並びます。
観光客は初めて見るこの異様な光景に一種のエキゾチズムと興奮を覚えることでしょう。
そんなチャイナタウンですが、写真でよく見るヤワラート通り以外にもたくさんの観光スポット&グルメレストラン・屋台が点在しています。
ヤワラート通りを歩いているだけでもチャイナタウンの雰囲気を十分楽しむことは出来ますが、せっかく来たのだからもう少しディープなエリアを探検をしてみても良いのではないでしょうか。
そこで今回はチャイナタウン(ヤワラート)周辺のおすすめ観光スポット&グルメをエリア別に紹介します。
1日で全ての場所を巡るのはかなり大変ですが、気になった場所があれば、この機会にまとめて全部行って見ましょう。
チャイナタウンの地図
法律的にチャイナタウンという行政地区があるわけではありません。
あくまで華僑コミュニティが形成された地域をそう呼ぶだけであって、明確に「ここからここまでがチャイナタウン」という線引きは出来ませんが、だいたいのエリアはこうなっています。
ほぼ中心を東西に伸びているのがヤワラート通りです。
チャイナタウンへの行き方
2019年6月現在チャイナタウンへの行き方は以下の3つです。
- MRTのフアランポーン駅から徒歩
- タクシーorバイタク
- トゥクトゥク
一番安く行けるのはMRT(地下鉄)を使う方法です。
フアランポーン駅からチャイナタウンの入り口までは徒歩で10分くらいです。
タクシーかバイタクでも行けますが、ボッタクリを避ける為にもGrabを利用するのが良いでしょう。
トゥクトゥクは交渉制なので一番割高です。
どれくらい離れているかにもよりますが、だいたい100バーツ〜250バーツくらいが相場です。
複数人数ならトゥクトゥクもありですが、一人の場合はMRTかタクシーが無難です。
チャイナタウン内の移動はタクシー
バンコクのチャイナタウンはかなり広いです。
全ての観光地を歩いて回るのはかなり疲れてしまうので、離れている場所に行く時は途中でタクシー(Grab)を使うのが無難です。
タクシーの中なら冷房も効いてるし、ゆっくり休むことも出来ます。
チャイナタウン周辺のホテル・ホステル
チャイナタウン周辺にはたくさんのホテルやホステルがあります。
ただしここら辺は中国人観光客がめちゃくちゃ多いので、快適に過ごせるかどうか疑問です。
チャイナタウンはMRTでスクンビットエリアからも簡単にアクセス可能なので日帰りで観光に来るのがおすすめ。
ちなみに私自身が泊まったことがあるのはこちらのホステル。
ここはおすすめです。
おすすめ観光スポット
ヤワラート通り
ヤワラート通りはチャイナタウンの心臓とも言える大通りです。
多くのガイドブックにも必ず上のような写真が乗っていて、旅行者にとっては一番の写真スポットでもあります。
チャイナタウンは昼と夜で全く違った様相を見せてくれるので、両方楽しむことが出来ます。
ただし日中はとても暑いです。
もし時間に余裕が無ければ夜だけヤワラートを歩き回るのがオススメです。
夜になると看板に怪しいネオンが輝きます。
夕方から夜にかけて通りの両側に屋台が並び始め、まっすぐ歩けないほどの観光客で溢れます。
写真を撮るにはもってこいの人気スポットです。
特に雨が上がった後はスマホでも良い写真が撮れます。
ワットマンコン
ワットマンコンはバンコクにある中華寺院の中でも最も人気のある寺院です。
柱や欄間にいたるまでとても精巧に作られています。
タイは上座部仏教の国ですが、ワットマンコンは日本と同じ大乗仏教系の寺院なんです。
ワットマンコンは厄除け参りで有名で、連日地元のタイ人やツアーで来た中国人観光客たちで賑わっています。
本堂に入ってすぐの中国版仁王像は圧巻です。
ガラス越しなのでいい写真が撮れませんが、ぜひこれは生で見て欲しいですね。
目力がすごいですね。
路上顔面マッサージ
絶品バミーが食べられるBami Japgangの近くに顔面マッサージを受けれる場所があります。
細い糸を使って眉毛を整えてくれたり、顔の産毛を抜いてくれます。
こんな感じで太い毛を抜くときはちょっと痛いですが癖になります。
なかなかよかったですね。
気持ち良さそうです。
白粉を塗られるので顔が真っ白になります。
終わった後は確かに肌が滑らかになったように感じました。
サンペーンレーン
サンペーンレーンはチャイナタウンに広がる観光客にも人気の問屋街です。
問屋街ですが小売をしているお店がほとんどなので心配はいりません。
レーン(lane)なので一応中心には一本の通り(アーケード)が伸びており、そこからいくつもの細い路地に枝分かれています。
緑の線の周辺が全てサンペーン市場になります。
雑貨、服、生活用品、靴、電化製品、パチモノなどなどありとあらゆるものが売られています。
一応エリアによって売られているもののジャンルが分けられますが、チャトチャックマーケット同様色々なお店が混在しているのでかなり雑多な市場となっています。
とにかく広いのですこまめに水分補給が必要です。
数十メートル置きに屋台があるので安心ですね。
注意点は朝から夕方(17時ごろ)までしか営業していない点です。
16時ごろから多くの店が閉まり出すので、出来れば早めの時間帯に行った方が良いでしょう。
ワットトライミット
ワットトライミットは純金の大仏が鎮座してある観光客に大人気の寺院。
この寺院自体は1238年に建立され、ごく普通の寺院として地元民しか行かないようなお寺でした。
しかし1950年代にワット・プラヤーグライというバンコク市内の廃寺の中から漆喰で塗り固められた純金の大仏が見つかりました。
後の調査で当時のビルマ軍からこの大仏を守るために漆喰でカモフラージュしていたことが判明しています。
しかしあまりに完璧なカモフラージュだったためその後数百年間はタイ人ですらこれが純金であることに気がつかなかったそうな。
外国人観光客は拝観料が50バーツくらいかかりますが、純金の大仏は一見の価値ありです。
寺院の高いところに登ればチャイナタウンと旧市街を一望出来るのも良いですね。
フアランポーン駅
フアランポーン駅は1897年に開業した、タイで最も古い駅舎。
タイの地方行きの列車は全てここから出ています。
台湾の台北駅みたいですね。
ちなみにドンムアン空港にも列車で行くことが出来ます。
夜になると近くのホテルの壁にタイの国旗がライトアップされ、とても綺麗です。
2020年に取り壊しが決定しているため、この姿を見られるのは今だけなのでちょこっと寄り道してみるのも良いかもしれません。
メガプラザ
メガプラザはチャイナタウンにある中型のショッピングモールです。
ここはおもちゃ、ゲーム、フィギュア、ドローン、ラジコン、DVDなどを専門を扱うお店が大半を占めており、「バンコクの中野ブロードウェイ」と言っても過言ではありません。
ゲームやフィギュアやおもちゃを探しているのなら、ここがオススメです。
世界各国からバイヤーっぽい人たちが訪れ店先で店員と交渉している姿をよく見かけます。
野方にある駄民具のダミラさんなんかもここでサノスグローブを大量に仕入れてましたね。
フィギュアも充実しています。
メガプラザはそこまでおもちゃ好きでなくても歩いているだけで結構楽しいですよ。
自動車パーツ通り
チャイナタウンの北東側「中華街門」をさらに南に下っていくと自動車のパーツを解体・販売・修理しているお店が立ち並ぶ通りが現れます。
この通りを歩いているとグリセリンのような油のようなツンとした臭いが鼻につきます。
有名な観光地では無く単なるローカルエリアなのですが、個人的には非常に興奮してしまいました。
廃棄されたフォークリフト。廃棄のされ方がもはや芸術の域に達しています。
年代物の自動車とその上に積み重なる自動車の部品。
ジャイアントスイング(サオチンチャー)
ジャイアントスイングとはその名の通り「巨大なブランコ」と呼ばれる宗教施設(道具?)です。
天気が良い日に行けばとても綺麗な写真を撮ることが出来ます。
昔はここにゴンドラを吊るし、そこに司祭が乗って揺らす儀式「トリーヤムパワーイ」が行われていたそうですが、事故が多過ぎたので1932年に廃止されました。
なんかちょっと冗談みたいな儀式ですね。
高さは約21メートルですが近くで見るととにかく高い。
日本の鳥居っぽいですが、神道とは全く関係ありません。
1784年のラーマ一世の時代に最初のジャイアントスイングが作られ、その後2004年に新しいものに作り直されました。
オリジナルのジャイアントスイングをぜひ見て見たかったですね。
ワット・スタット
ジャイアントスイングのすぐ横にあるのがワットスタットテープワララームという寺院です。
2019年6月現在は布薩堂・本堂は工事中ですが中の仏像は見ることが出来ます(入場料は100バーツ)。
ここの布薩堂はタイで最長を誇ります。
本堂の仏像も圧巻です。
この本尊は1808年にスコータイから船で運ばれ、指揮を取ったラーマ一世は「私の仕事は終わった」という言葉を言い残し、その数日後に崩御したと伝えられています。
工事中でもなかなか迫力がある寺院ですのでジャイアントスイングとセットで訪れるのがいいでしょう。
オールドサイアムショッピングプラザ
オールドサイアムショッピングプラザはインド人街のすぐ横にある、昔ながらのショッピングプラザです。
正直言って売られているものは婦人服が中心で、観光客向きではありません。
しかし中央の広場には無数の屋台が軒を連ね、上から見るととてもフォトジェニックな光景が広がります。
うまく撮れればインスタ映えする写真になります。
オールドサイアムは特にすることないけど雰囲気が好きだね。#チャイナタウン#バンコク#タイ旅行#オールドサイアム pic.twitter.com/xlCww0q3UO
— ฮิคารTeru@UberEats (@mitsushimalove) 2019年6月24日
実弾銃が売っていることでも有名ですね。ただし外国人は買うことが出来ないのでご注意を。
最上階にはフードコートがあります。
今ではプリペイドカードを購入するフードコードが主流ですが、オールドサイアムは昔ながらのチケットを買って注文するスタイルなので一度は体験してみるのも一興かなと思います。
パクローン花市場
パクローン(パークローン)花市場は24時間営業している生花市場です。
食べ物ではなく生け花メインの市場です。大きさはアジア最大なんだとか。
市場の中は花の匂いが充満していて、歩いているだけでお花畑にいるような気になります。
パクローン花市場の床はなぜか水浸しになっているのですが、どうやら生け花の保存に使う氷が溶けているからのようです。
昼もやっていますが活気が出てくるのは夕方から夜にかけてなんだとか。
パークロン花市場はチャオプラヤ川近くにあるのでチャイナタウン中心部からはかなり遠いです。
個人的にはそこまで心踊るわけではなかったのですが、花好きにはたまらないと思います。
おすすめグルメ&カフェ
ここからはチャイナタウン周辺のオススメグルメ・レストラン・カフェなどを紹介していきます。
ヤワラート通りの屋台
チャイナタウンの心臓ヤワラート通りには歩道にいくつもの屋台が並んでいます。
全ての屋台グルメを食べるのは厳しいですが、気になったものがあればぜひトライしてみましょう。
正直に言うとヤワラート通りの屋台は中国人観光客を狙い撃ちにしたものが多く、値段も少々高めです。
カオサンやそこらへんにある屋台の方が安いので、どこにでもありそうなものは買わない方がお金を節約出来ます。
これはPangPangという甘いパンです。
バンコク市内はヤワラート以外にあまりないような気がします。
食パンのふわふわした感じの四角いパンの中にたっぷりのクリームを入れてくれます。
ちょっと焼き目をつけてくれるので、外はパリッと中はふんわりした状態で食べることが出来ます。
The Canton Houseの点心
CANTON HOUSEは1908年創業の老舗レストランです。
チャイナタウンで中華を食べたいのなら絶対にここに来た方が良いです。
ここのオススメは点心です。
何と言ってもとにかく安いのです。
一つ20〜30バーツ(70〜100円)で本場の中華料理が食べられます。
3つ頼んで300円ちょっとです。
メインの大皿も60バーツ〜なのでお手頃です。しかも美味しい。
オススメはブラックペッパーソースのあんかけ麺です。癖になります。
ミネラルウォーターにもちゃんとロゴが入っています。
テキサススキのタイスキ
タイ風の鍋「タイスキ」をチャイナタウンで食べるのならテキサススキ。
観光客だけではなく地元のタイ人にも人気のタイスキレストランです。
タイ風の鍋『タイスキ』の密かな名店【テキサス・スキ】。つみれや鮭、シャコといった豊富な具材、そしてプリップリのワンタン!それを味わい深い秘伝のスープやつけだれにつけて…… #ヒトサラ #バンコク #グルメ https://t.co/gC1OzSEOcU pic.twitter.com/zPTds7zzZO
— ヒトサラ (@hitosaracom) 2017年4月18日
でも実は言うと私は行ったことがありません。
と言うのもタイスキも良いですが、焼肉も一緒に食べられるムーカタの方が個人的にオススメしたいからです。
タイスキが食べたければチェーン店のMKがバンコク市内のいたるところにあるので、そっちに行った方がリーズナブルな値段で本格タイスキを楽しめると思います。
シク教寺院の無料インドカレー
シク教寺院グルドワラでは毎日朝の8:00〜10:30まで無料のインドカレーを振舞ってくれます。
チャパティーとご飯とインドカレーと煮物などが食べられます。さらにチャイまで。
昔は貧乏バックパッカーがよく食べに来ていたそうですが、今は普通の観光客もちらほら見られます。
シク教徒以外も誰でも入れますが、上の階では礼拝をしていたりするので失礼のないようにしましょう。
Bami Japgangの絶品バミー
タイに来たら絶対に食べ欲しい屋台飯「バミー」。
Bami Japgangはチャイナタウンで一番美味しいと有名な中華麺料理「バミー」の専門店です。
味付けはシンプルに塩だけなのですが、超絶絶品。
ここのバミーを食べずしてチャイナタウンを去るのは一生の悔いが残ります。
それくらい美味しいのです。
ミシュラン認定の有名店「ナイエーク」
ミシュラン認定もされている「ナイエーク」は絶品クイジャップとカオカームーが食べられます。
超人気店なので常に行列が出来ていますが、回転率が良いのですぐに入れます。
みんなが頼むのはクイジャップ。
Roll Noodles Soupです。
クイジャップとはあっさりとしたスープにクイッティアオに使う米麺をくるくる巻いた麺とモツを入れた料理。
ただしここのクイジャップは胡椒がかなり効いててガツンときます。これは癖になる。
ご飯ものも美味しいのでおすすめです(私は1日に3回来ました)。
こちらのカリカリ豚とカイラン菜(とご飯)も絶品でした。
グレービーソースがたまりません。
カオカームーも食べました(どんだけ食うねん)。
豚足がトロトロで美味しかった。
ここのお店は全部量が少なめなので2品頼んでも平気で平らげることが出来ます。
個人的にはカリカリ豚が一番おすすめですね。
真真(Jing Jing)のアイスクリーム
真真(Jing Jing)はアイスクリームの専門店。
バニラやストロベリーなどの定番から、チーズパイやジャスミンなど変わり種までたくさん種類がありますが、私のおすすめはアルコールが入ったシャーベット。
特にジントニックがおすすめです。
本当にジントニックそのものです。これはハマる。
On Lok Yun(安楽園)のシンプルな朝食
On Lok Yunはオールドサイアムのすぐ横にある、年季の入ったレトロなカフェです。
ここで食べられるのはシンプルなスクランブルエッグやベーコン、フレンチトーストだけなのですが、とにかく美味しいのです。
一体何をどうしたらこんなに美味しくなるのか知りたいくらいです。
Mont Nom Sodの甘いパン
MONTという大人気のパン屋さんもちょっとした休憩にオススメです。
少し焼き目がついたトーストに甘いソースがたっぷりかかったデザートは思わず笑みを浮かべてしまいます。
私は実は甘いものが苦手なのですが、これはペロリと平らげてしまいました。
店内はいつも混み合っていて人気さがうかがえます。
本場のインド料理
インド人街として知られるパフラット市場周辺では本場のインド料理を食べることが出来ます。
ただしスイーツは甘すぎて気持ち悪くなってしまうことがあるので大量に買わないようにしましょう。
これだけで1年分くらいの砂糖を使っているくらい甘いです。砂糖の塊です。
サモサ(10バーツ)はとっても美味しかったです。
まとめ
今回はバンコクのチャイナタウン(ヤワラート)周辺のおすすめ観光スポット&グルメを紹介してみました。
全てを1日で回るのはちょっと厳しいので、気になった箇所をいくつか回ってみるのが良いと思います。
注意する点はヤワラート通り以外は結構早めにお店が閉まってしまうことです。
ヤワラート通りに面しているお店は大体夜の10時くらいまでは開いてますが、チャイナタウンのそれ以外のエリアはほとんど閉まっていて真っ暗になっています。
中心から離れた真っ暗なエリアを歩き回るのはちょっと危ないのでなるべく避けるようにしましょう。
なのでチャイナタウンを観光したい時は
- 午前中〜夕方:ヤワラート以外
- 夕方以降:ヤワラート周辺
が良いと思います。
チャイナタウンは広いので気付いたら歩き疲れてヘトヘトになりがちです。
こまめな水分補給と休憩は忘れないようにしましょう。
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