この記事ではバックパッカーの聖地として有名なバンコクの「カオサンロード(通り)」でするべきこと、おすすめグルメ、見所、行き方、トイレの場所などを解説しています。これを読めば初めてのカオサンもへっちゃらです。
私が最初にカオサンを訪れたのは19歳の時です。
タイは小さい頃から何度も訪れていましたが、一人で行くのは初めてでした。
あの頃はまだ大きなバックパックを背負ったバックパッカーたちがタイパンツを履いて通りを歩いてたり、路上に座り込んでパッタイを食べたりしていて、まだまだ異国情緒溢れる場所でした。
しかし、最近はバックパッカーの聖地としての知名度が薄れ、一晩中爆音を響かせるナイトクラブが乱立し、単なる普通の観光地に成り下がってしまった感は否めません。
そして残念なことに以前と比べて日本人バックパッカーの姿もあまり見なくなりました。
4、5年前は他の日本人バックパッカーと一緒に酒を飲んだり、お寺観光に行ったりしていたのに….、残念でなりません。
しかしながらカオサンロードは依然として東南アジアを周遊するバックパッカーや普通の旅行者に人気の場所であり、バンコクに来るのなら絶対におすすめする観光スポットです。
カオサンに行ったというだけで旅行者としての経験値も上がります。
そこで今回はこれまで何十回もカオサン周辺に泊まり、色々なところを練り歩いてきた私が
- カオサンロードの見所
- おすすめグルメ屋台
- おすすめの時間帯
- バンコク中心部からの行き方
- 誰でも使えるトイレの場所
など、痒いところに手が届くような情報を紹介していきます。
これからカオサンロードに行こうと思っている人はぜひ参考にしてみてください。
カオサンロードの歴史
「カオサン」とはタイ語で「精米した米(白米)」のことを言います。
その名の通り元々は米問屋がたくさんある通りでした。
しかし1970年代に入ってから米問屋で働く若者向け安宿が出来始めます。
これが今のカオサン通りの起源となります。
80年代〜90年代
その後ヒッピー文化と共に安く泊まれる場所を求める外国人旅行者が増え始め、それに伴い安宿の数も増えていきます。
90年代に入ると旅行代理店が多く立ち並び、航空券や現地ツアーを求める東南アジア旅するバックパッカーたちの拠点となります。
今でも現地ツアーの集合場所になっています。
ただしツアーは日本語ガイド付きのちゃんとしたものがオススメです。
2000年代
さらに2000年代に入るとディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」に登場し、世界的にその名が知れ渡ります。
タイタニックで有名になったディカプリオが次に出演した作品です。
2000年代初頭はまさにカオサンロードが最も栄えていた時期と言えるでしょう。
しかし2000年後半からは格安航空券がネットで簡単に手に入るようになり、もはや旅行代理店に行く必要もなくなりました。
同時に東南アジアの急激な経済成長に伴い、バックパッカー文化自体が過去のものになりつつありました。
そんな訳で色々な事情が重なり合い、2019年現在は昔ながらの異国情緒溢れる風景はカオサンからは姿を消しつつあります。
カオサンロードの楽しみ方
カオサンロードの楽しみ方は人それぞれです。
昔と同様にバックパッカーとしてここカオサンを訪れ、安いゲストハウスに泊まり、そこで知り合った他のバックパッカー仲間と朝まで飲み明かすのも一興。
普通のホテルに泊まりながら、異国情緒を味わうために夜だけちょっとカオサンまで出かけてみうのもアリです。
カオサンは昼よりも夜がメイン
カオサンロードにはお昼頃からポツポツと屋台が出現し始めます。
マッサージ屋やお土産屋さんも早くから営業を開始します。
路上に突き出た看板が印象的な異国情緒溢れる写真を撮るには昼〜夕方ごろがベストです。
しかし写真を撮る以外にはお昼にカオサンに行くメリットは見つかりません。
メインストリートには日陰がないので、昼から行っても暑くて疲れてしまいます。
夕暮れ〜
カオサンに人が集まり活気が出て来るのは日暮れから夜にかけてです。
日が暮れる6時〜7時頃から通りに多くの屋台が立ち並びます。
日が落ちると気温も下がるので、お土産屋や屋台の料理を食べるならこの時間帯がベストです。
バーやクラブなんかもこの頃から営業を開始します。
21時〜深夜
そして9時を回る頃にはそこらじゅうから爆音が響いています。
超絶うるさいので友達と喋っていても何も聞こえません。
クラブミュージックは深夜の2時近くまでずっと続いています。
クラブで盛り上がりたい、という方は21時〜1時くらいにカオサンに到着すれば無駄な時間を過ごさずに楽しめるはずです。
カオサンの見所
カオサンロードの見所はたくさんあります。
今回はその中でも特に旅行者に見て欲しいところ・して欲しいことをいくつかピックアップしてみました。
屋台
カオサンロードはほぼ外国人観光客しか訪れないので、屋台の種類はかなり限定されています。
タイ人向けというよりも外国人に好まれやすい食べ物が多い印象です。
かといってマズイわけではないのでご安心を。
ここでは私がよく食べたり飲んだりするカオサンの人気屋台をいくつか紹介します。
パッタイ
カオサンロードには20メートルおきにパッタイの屋台があります。
値段も40バーツから80バーツくらいなのでかなりリーズナブルと言えます。
そしてなんといってもカオサンのパッタイは美味しいです。
普通の普通の街中で食べるよりも、フードコートで食べるよりも美味しいです。
パッタイは旅行者に大人気の料理ですが、食べるならぜひカオサンで食べ欲しいです。
どの屋台も味はほとんど変わらないのですが、私がよく食べているのはこの店舗型のパッタイ専門店です。
場所はカオサンの隣のランブットリー通りにありますが、ここらへんは屋台が密集しているのでご飯を食べるにはぴったりです。
場所はランブットリー通りの屋台が密集しているところの近くです。
ケバブ
ケバブもカオサンの定番屋台と言えます。
私は無類のケバブ好きなのでほぼ毎日食べても全然大丈夫です。
ケバブとビールが本当によく合うんですよね。
ただしここ最近は無許可でケバブを売っている人たちを摘発しているみたいで、以前よりもケバブ屋の数が減ってしまったような気がします。
スムージー
スムージーもぜひ試して欲しいです。
フルーツの種類も豊富で、値段もそこまで高くはありません。
オススメのスムージースタンドは上で紹介したパッタイ屋の近くにあります。
オススメはガヴァです。
観光客に大人気なので夜おそくん行くとフルーツが売り切れていることもしばしばです。
ゲテモノ
日本ではまずお目にかかれないサソリや、白い芋虫、トカゲ、巨大なタガメなどを売っている屋台もあります。
基本的に写真を撮るには10バーツ払う必要がありますが、買ってしまえばいくらでも撮っても大丈夫です。
カエルやトカゲを食べましたが、結構いけました。
白い芋虫はポテトみたいで美味しかったですね。
少々値段は高いですが話題作りにはもってこいの屋台ですね。
その他
マッサージ
カオサンロードには無数のマッサージ屋が一軒おきくらいにあります。
フットマッサージを受ける時はだいたい路上のみんなが見ている前でやります。
タイマッサージやオイルマッサージは店内でやることが多いです。
カオサンロードを歩き疲れた時はちょっとした休憩に30分くらいマッサージを受けてみるのも良いでしょう。
ただしお客さんがたくさん入っているようなお店やなるべく避けましょう。
私は以前入ったマッサージ屋で他の外国人のお客さんがずっと店内で喋っていて全然リラックスできなかった経験があります。
本当にリラックスしたい時はバンコク中心地にあるちょっと高めのスパなどがおすすめですね。
お土産
カオサンロード周辺にはたくさんのお土産屋・屋台が軒を連ねています。
見ていると買いたくなりますが、カオサンのお土産は旅行者価格なので、出来れば別の場所で買ったほうがいいと思っています。
ここでしか買えないものはあまり多くありません(というかどこでも買えます)。
お土産を買うのだったら私は真っ先にチャトチャックマーケットをおすすめします。
チャトチャックマーケットには雑貨、服、食べ物、お土産などなど、なんでも揃っているのでお土産を買うにはここが一番良いです。
ただしチャトチャックは週末しかやっていないので、平日にお土産を買うとなると、インスタ映えするタラートロッドファイラチャーダーやタラートネオンなどのナイトマーケットに行きましょう。
ナイトマーケットは基本的に毎日やっているし、現地のタイ人も多く来るのでボッタくられる心配もありません。
細い路地
カオサンとランブットリー通りを繋ぐ小さな路地がいくつかあり、そこを通るのも楽しいです。
夜はちょっと怖い感じがしますが、実際は全然危険な香りはしません。
路地を歩いていると突然バーが現れたりします。
ちなみにこの路地はカオサンパレスのすぐ左横にあります。
パブ・バー
カオサンロードにはこんな風に路上に席がせり出したパブやバーがたくさん並んでいます。
料金は結構リーズナブルなので何軒かはしごしてもいいかもしれません。
クラブ
夜の9時ごろからカオサンロードのいたるところから爆音が流れ始めます。
人混みが激しいので全然前に進むことも出来なくなります。
いくつか人気のクラブはありますが、その時の雰囲気で良さそうな場所があれば入ってみるのがいいと思います。
くれぐれも盛り上がりすぎて危険な行為はしないようにしましょう。
ランブリット通りもおすすめ
カオサンロードのすぐ隣にあるランブリット通りは落ち着いた感じのレストランやバーが並んでいるのでカオサンよりもゆっくり出来ます。
こっちの方が大人の雰囲気があります。
個人的には21時を過ぎたあたりからはいつもランブリット通りに移動するのがおすすめです。
カオサンロードの行き方
カオサンロードへの行き方は2019年6月現在3つあります。
- タクシー(バイタク)
- トゥクトゥク
- ボート
残念ながら電車や地下鉄などはカオサンの近くにないので、アクセスはちょっと難しくなります。
でも実際はとても簡単なのでご安心を。
タクシー・バイタク
一番簡単な方法はタクシー(またはバイタク)で行く方法です。
運転手に「カオサン」といえば必ず通じます。
しかしほとんどの場合はかなり高い値段をふっかけられます。
数人で移動するのならいいのですが、一人だとちょっと高すぎるかもしれません。
そんな時はGrabアプリを使えば安心です。
Grabならぼったくられる心配は絶対にありません。
トゥクトゥク
トゥクトゥクでもカオサンロードに行けますが、必ず高い料金をふっかけられます。
まだ一度もトゥクトゥクに乗ったことがない場合や、複数で移動する場合は問題ありませんが、一人だとちょっと高すぎです。
そんな時はタクシーを選ぶのがベターです。
ボート
ボートでカオサンロード近くまで来ることも出来ます。
カオサンロードに一番近いボート乗り場は「Phra Arthit(プラ・アティット)」です。
プラ・アティットからカオサンロードまでは800メートルあるのでちょっと歩きますが、これが一番安く行ける方法です。
ボートは何色のフラッグに乗るかによりますが、一番安いオレンジ色だと15バーツくらいで乗れます。
カオサンロード周辺のトイレ
カオサンロード周辺には調べた限りでは誰でも使えるトイレが3箇所ありした。
Buddy Lodge以外は全て無料で使うことが出来ます(Buddy Lodgeは5バーツかかります)。
カオサンロード周辺のゲストハウス
カオサンに何度も泊まったことのある私が思うに、カオサンロードに面したゲストハウスには泊まるべきではありません。
なぜなら深夜まで爆音が響いているので全く眠れないからです。
次の日に朝早くからツアーが入っていたり、空港に行かなくてはならない時は大変です。
なのでなるべくカオサンロードから少し離れたホテルやゲストハウスを予約するのが良いと思います。
ちなみに私が実際に泊まったおすすめのゲストハウスはこちらです。
まとめ
今回はバックパッカーの聖地として有名なバンコクの「カオサンロード(通り)」でするべきこと、おすすめグルメ、見所、行き方、トイレの場所などを一挙に紹介しました。
カオサンは他のどの観光地とも違った独特の雰囲気が感じられる観光スポットです。
肌に合う人合わない人がいるかもしれませんが、とにかく絶対に一度は訪れてみましょう。
「ここに来たら人生が変わった」なんてことを口にする人は大勢います。
カオサンロードはそれくらい色々な刺激に溢れている場所なんです。
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