「海外旅行」という言葉を聞けば必ず候補に挙がるのが東南アジアのタイ王国。
世界観光ランキングでは常に上位を占め、欧米からはもちろんアジア各国から毎年大勢の観光客が訪れます。
また、タイは大変な親日国ということで多くの日本人にも大変人気があります。
2016年はなんと144万人の日本人がタイを訪れ、国籍別では中国、マレーシア、韓国に次いで第4位となっています。
やはり地理的な理由からかアジア人に人気のようです。
そんな観光立国のタイですが、未だに後進国というレッテルが貼られがちであり、初めての旅行者にはもしかしたら少しハードルが高く感じてしまうのかもしれません。
そこでそんな不安を払拭するべく、タイ渡航歴20回以上の私がタイ旅行前に知っておきたい「タイ(旅行)の基礎知識」について紹介します。
(関連記事:私が考えるタイ旅行の必需品一覧)
基礎知識
まずはタイの基礎知識について。
言語
タイの公用語はタイ語です。
タイ語の特徴としては①単音節の単語が多い、②5つの声調がある③母音・子音の数が多いになります。
トーンで意味が変わるので日本人には少しとっつきにくいかも知れませんが、挨拶程度なら問題なくコミュニケーション出来ます。
「こんにちは」はサワディー(สวัสดี)と言います。
男性は語尾に「クラップ」、女性は「カップ」を付け、「サワディークラップ/カップ」と言います。
(関連記事:タイ語の時間システムについて)
通貨・物価
タイの通貨は「タイバーツ(Baht)」です。
今現在(2018年1月)のレートですと1バーツが約3.45円になります。
タイの物価は大体日本の三分の一だと言われています。
例えばローカルなレストラン(食堂)で食事をした場合、一皿40~70バーツ(120~200円)ほどなのでかなり安いと言えます。
千円も出せば相当なご馳走が食べられます。
他にもタクシー初乗り40バーツ(120円)や、電車1区間15バーツ(45円)からだったりと日本に比べ相当安く感じます。
ただし、あくまでこれらは一般的なタイ人も利用する場所のみに当てはまります。
当然ですが、外国人向けのレストランや、デパート、ホテルなどは日本以上に高くなる可能性もあるのでご注意を。
気候・天気
タイの気候は熱帯モンスーン気候で、6月~10月は雨期、それ以外は乾季になります。
雨期には毎日必ず短期間で大量の雨が降ります(スコール)。
気温に関しても北部と南部で多少異なりますが、年間平均気温は29℃、平均湿度が70%と一年中高温多湿です。
日本の7~8月と同じようですが、実際はそれ以上に蒸し暑く感じ、日によっては40℃を超えることもあります。
時差
日本との時差はマイナス2時間です。
仮に日本が夕方の16:00だった場合タイはまだ14:00です。
宗教
タイは世界で最も信心深い国とされており、国民の90%以上が仏教を信仰しています。
タイの仏教はスリランカ、ビルマ、カンボジア、ラオス等南方を経由した「上座部仏教」であり、中国、韓国、ベトナムなどの北方を経由して日本に伝わった「大乗仏教」とは系統が異なります。
日本に伝わった「大乗仏教」は誰でも成仏でき、悟りを開くことができると教えられているのに対し、タイに伝わった「上座部仏教」は出家して悟りを開いた者だけが救われるとされています。
タイ料理
タイ料理の特徴は何と言っても辛いことです。
日本の「物凄い辛い」がタイだと「ピリ辛」程度だと思って良いでしょう。
しかしながらどの料理も日本人の口に合います。
こちらは空芯菜炒め。おすすめです。
(関連記事:バンコクで日本人に一番人気のタイ料理屋「イムちゃん」、一杯14バーツのタイ風わんこそば)
ビザ
日本国籍の方は、観光目的でタイに入国する場合は30日以内の滞在はビザを取得する必要はありません。
また国境を接する近隣諸国(ベトナム、ラオスカンボジア等)から入国する場合も1回につき30日の滞在が許可されます。
ただしこの観光ビザ免除には他にも条件があり、一人当たり現金10,000バーツ、一家当たり現金20,000バーツを所有している必要があります。
また、6か月以上の有効期間が残っているパスポートと往復チケットも必要です。
特にタイから出国するチケットはタイに入国する前に持っていないと非常にまずいです。
最悪の場合入国出来ないというケースもあり得るので絶対に気を付けましょう。
1日あたりの予算
「何をするか、どこに行くか、何を買うか」によって1日の予算は変わってきますが、仮に昼間はツアーに参加し、夜はレストランやショッピングに行ったとすると
- ツアー参加費(昼食込み):1000バーツ
- 朝晩2食:500バーツ
- タクシー・電車:200バーツ
- 買い物等:?バーツ
これくらいになると思います。
観光するだけなら基本的に全て安く抑えることが出来るので、それほどお金に気を遣う必要はありません。
(関連記事:バンコクからバスで行ける地獄寺「ワットパイロンウア」)
オススメの観光地
王宮&エメラルド寺院(バンコク)
人気の観光スポット、は必ず訪ねてみてくださいね。週末に1日だけしか時間がとれないっという方、ご安心を。タイのお寺トップ3をリストアップしてみました〜。
1. ワットプラケオ(エメラルド寺院)
2. ワットアルン(暁の寺)
3. ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)#タイ #バンコク #寺院 pic.twitter.com/HQQbqSOhh0— Central Thailand (@CentralThailand) 2018年9月3日
バンコクに来たら必ず訪れて欲しい場所です。
寺院の本堂にエメラルドの仏像が安置されていることからエメラルド寺院と呼ばれています。
また、広大な敷地内の仏塔には仏舎利(仏陀)の遺骨が納められていることもあり、タイ全土から多くの人が訪れます。
カオサンロード(バンコク)
カオサンロードは「バックパッカーの聖地」と呼ばれ、バックパッカーなら誰もが一度はこの名前を耳にしたことがあるはずです。
僅か300メートルほどの通りにゲストハウスやマッサージ店、レストランなどが軒を連ね、バンコク中心部とは違った異国情緒が漂っています。
多少の無法地帯感は否めませんが、ここではどんな写真もフォトジェニックに映り、日本人にもとても人気の観光スポットです。
アユタヤ遺跡(アユタヤ)
18世紀まで繁栄していたアユタヤ王朝の遺跡は現在世界遺産となっています。
バンコクから車で1時間半程度ということもあり遺跡を廻るツアーも多くあります。
バンコクの都会の喧騒を離れ、知られざるタイの歴史に触れたい人にはおススメです。
ツアーの相場は大体500バーツ~1000バーツほどです。
(関連記事:カオサンロードからアユタヤツアー)
チェンマイ・チェンライ
タイの北部に位置するチェンマイはその歴史的背景から古都とも言われ、バンコクに次ぐ第二の都市とされています。
チェンマイは古くから近隣諸国や民族との交流があり独自の文化・伝統を築き上げてきました。
現在でも工芸が盛んで、タイ芸術の拠点としても位置付けられています。
また山岳地帯に囲まれている為、乾季の平均気温は25℃と比較的過ごしやすく避暑地としても人気があります。
(関連記事:チェンライの白い寺院(ワットロンクン)には世界一豪華?な顔ハメ看板がある)
プーケット
【タイ】プーケット♪
プーケットは、タイ南部にあるタイ最大の島です♪
「アンダマン海の真珠」と呼ばれるほど、美しい海と砂浜が魅力!!
様々なアクティビティも楽しめちゃう!pic.twitter.com/12O1ZiSog0— 旅にゃんs (@lovelove666z) 2018年11月8日
プーケットは世界有数のリゾート地として知られ、ビーチに加え、ダイビング、クルージングなどのアクティビティが楽しめます。
また山間地でのエレファントトレッキングや洞窟探検なども非日常体験が出来ます。
更に大型ショッピングモールやニューハーフショーシアターなど楽しいことに事欠きません。
オススメの持ち物
タイがまだ発展途上国だとは言っても至る所にコンビニやショッピングモールもあるので大抵のものは手に入ります。
しかし日本から持ってきた方が良いものも幾つかあります。
今回は最低限日本から持って行った方がいいものを紹介します。
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ポケットティッシュ
デパートのトイレなどには基本的にトイレットペーパーがありますが、場所によっては用意されていない場合があります。
特にローカルな場所のトイレを利用する際は必需です。
タイのトイレは詰まりやすいので水に溶けやすいティッシュを持って行きましょう。
除菌ティッシュ
ホテルのレストランなどは問題ありませんがローカル食堂などの食器はよく洗っていないこともあり、決して清潔とは言えません。
除菌ティッシュはトイレを利用した後にも使えるので是非持って行きましょう。
日焼け止め
タイは日本の夏と変わらず日差しが強いので持って行った方が無難です。
特に田舎などは二差しを遮る場所がないこともあるので必要です。
機内持ち込みを考えて100グラム以下の物を買いましょう。
虫よけスプレー
チェンマイなどの山間部や田舎に行くと蚊や羽虫などがたくさん飛んでいます。
ホテルの中にも簡単に入ってくるので蚊が気になってよく眠れないというのも良く聞く話です。
注意点としては虫よけスプレーは飛行機に手荷物として持ち込めないので預け入れ(受託手荷物)になります。なのでどこでもベープがおすすです。
かゆみ止め
知らない内に虫に刺されている、なんていうことは東南アジアでは日常茶飯事です。
タイにもかゆみ止めは売っていますが、肌に合っているものを日本から持って行った方が良いでしょう。
おススメは誰もが知っているムヒです。
常備薬
旅行先では何が起こるか分かりません。
特に東南アジアでは屋台のご飯を食べたり、水を飲んだりしただけでお腹を下したり、体調を崩したりするのは定番になっています。
その為正露丸や風邪薬など、普段からお世話になっている薬は絶対に持って行って下さい。
タイの薬局にもちゃんとした薬は売っていますが、タイ語で説明しなきゃいけなかったり、薬が合わないという可能性もあるので日本から持って行った方が無難です。
ポケットWiFi:Simフリーフォン
タイにも至る所にフリーWiFiが利用出来る場所がありますがカフェやホテルなどに限られます。
ポケットWiFiがあれば外にいてもインターネットに繋がるので緊急事態の場合にも助かります。
Simフリーフォンを持っている場合はタイの空港にてSimカードを購入することで日本にいる時と同じようにスマートフォンを使用することが出来るのでとても快適です。
ちなみに私はHUAWEIのP20 lite↓を使っています。
クレジットカード(デビットカード)
タイではローカルな場所を除いて殆どの会計でクレジットカードを使うことが出来ます。
JCBよりもVISAやMasterの方が使える場所が圧倒的に多いです。
おススメは海外旅行保険付帯の楽天カードです。
移動方法
バンコクなどの都市部の場合は電車やタクシー、もしくはバスが公共交通機関になります。
しかし田舎だとバスはおろかタクシーもないという場合に出くわします。
そんな時は必ずといっていいほどトゥクトゥクという三輪タクシーを利用することになります。
トゥクトゥクはぼったくられることで有名なので気を付けましょう。
服装
タイは常に蒸し暑いので外を出歩く際は半袖になると思います。
しかしレストランや電車の中は以上に冷房が効いている場合があるので上着を一枚持ち歩くことをおススメします。
ホテル
タイは観光立国ということもあり至る所にホテルがあります。
一つ星から5つ星までピンキリですが、あまりに安いホテルの場合「シャワーが出ない」、「鍵が壊れている」等のトラブルもあるようなので気を付けましょう。
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(関連記事:「予約が突然キャンセルでも全額返金+お詫び金」アゴダのカスタマーサポートは一流)
安宿
バックパッカーの為のゲストハウスやホステルもホテル同様至る所にあります。
安宿の場合一つの部屋に複数の見知らぬ旅行者が寝泊まりする「ドミトリー」が主流ですが、個室があるゲストハウスもあります。
安宿といってもクオリティーは日本の安宿と比べ物にならないくらい高いです。
1000円も出せば清潔で、Wi-Fi環境もちゃんと整っているホステルに泊まることが出来ます。
いずれにせよセキュリティやプライバシーの問題はあるので余裕がある人はホテルに泊まるのが無難です。
しかし色々な国から来た旅行者と交流できる点はとても魅力的です。
治安
タイは日本ほどではありませんが比較的治安が安定している国で、女性が一人で旅行しても危なくない国の一つです。
しかし、街中を歩いていていきなり襲撃されることはまずありませんが、外国にいるということを常に意識し、夜中に徘徊したり、路地裏に入ったりなどはしない方が良いでしょう。
また交通ルールを守らないドライバーが多いので道を渡る際は細心の注意を払いましょう。
マナー・注意点
タイ人は仏教徒ということもあり比較的寛容な国ですが、それでもマナーや注意点が幾つかあります。
- 王宮や寺院では服装に注意
半ズボン、タンクトップ、スカート、サンダルなどでは王宮や寺院に入れません。
- 公共の場所で王家を侮辱しない
タイ国民は国王を敬愛しています。公共の場所で国王の悪口を言った場合は侮辱罪で逮捕される可能性もあります。
- 人の頭に触れない、足の裏を向けない
タイでは頭は神聖で足の裏は不浄とされています。
- 女性が僧侶に触れてはいけない
修行の妨げとなってしまう為禁止です。
- 仏像には敬意を払う
信心深いタイでは仏教徒であろうがなかろうが仏像に敬意を払わなければいけません。
まとめ
タイの基本のキについてまとめてみましたがいかがでしたか?
これから初めてタイにいく人にとって少しでも役に立っていれば嬉しいです。
タイの観光地などに関しては是非他の記事もご覧になってください。
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